先生との距離が近い。それがメビオ。
医学部受験・合格体験記
留野 広太郎(宮崎西高卒)
大阪医科大進学。
他に、杏林大医学部、金沢医科大、関西医科大、 兵庫医科大合格。
先生との距離が近い。それがメビオ。
もともと音楽の道に進もうと思っていたから、医学部に行くには圧倒的に学力が足りなかった。メビオに興味があり実力判定テストを受けたものの、受験自体を甘く見ていたこともあり、大手の某予備校で一浪。センターの点は300点近く上がったけれども結果は惨敗。何がいけなかったんだろう、努力が足りなかったんだろうか、などと思いつつ、親には「二浪したらメビオを考える」とか言っていたこともあり、メビオの実力判定テストを再び受けてびっくり。「本当によく頑張ったね。努力したということは認める。しかしね、実力判定テストの結果はほとんど、いやまったく去年と同じだよ。つまり基礎・基本がなっていないよ」そう言われて、あぜんとしてしまった。あれほど基礎が大事、基本が大事と口酸っぱく言われてそれをやったつもりになっていたのに。何もできていなかったのか?
だから、箸にも棒にもかからなかったのだろうか。
そんな自分を、メビオはたくさん合格できる賢いヤツへと昇華させてくれた。何がよかったか、というと、やっぱり先生と生徒との距離がよかった。多少逃げても、むしろ近づいてくる。近づくと、やっぱりかなり近づける。近づけた気になっているのかもしれないけれど、気だけでも十分だと思う。話し相手がいなくてもブツブツ独り言をつぶやく必要はない。先生もいるし事務スタッフさんがいる。しかも事務スタッフさんはかわいい、癒される存在でもある。先生からは知的好奇心も興味もくすぐられっぱなしだ。
先生のなかにはいろんなタイプがいる。普通に友達じゃん、ってなる先生。根性論で乗り切ろうとする先生。スマートな処理の仕方を教えてくれる異常なまでに賢い先生。しつこい先生。それぞれ違っており、みんなメシアである。完全に脳からサイコー以外の言葉を失ってしまったのだった。なんで去年こなかったんだろうと何度も思った。僕には合っていたのである。
しかし先生が本当に賢い方ばっかりで、何でも頼りっぱなしになっちゃう気もする。僕のおススメとしては、質問があるとノートをとるなり考えるなり、頭の隅に置いとくなりして次の日まで考える、考えなくても思い出すようにする。そうすると次の日には意外と分かっていたりすることがある。忘れることもあるが、覚えていてまだ分かんないときは、先生に聞くと分かりやすく、しかも関連する予備知識も教えてくれる。そうするうちに自転車に乗ったり、車を運転したりすることのように知識が定着して、いつの間にか常識になってくれる。
僕の表情は、メビオでどう映っていたか分からないが、心ではずっと嬉しくて笑っていたし、深く考えていた悩みがなんとなく解けたり、進学した自分もよく想像した。楽しいことばっかり考えていた。本当に、もう1年いたいくらい良いところだった。結局、受かるはずない、とまでは思ってないけど、行けたらいいなと思っていた第一志望に受かってしまった。大学生となった今でも、メビオは僕の心に焼き付いて、多分一生忘れないと思う。