高校一芸入学から医学部合格へ
医学部受験・合格体験記
勉強よりも部活優先の高校生活
まずメビオに入り1年間頑張ると決めた時の私の学力は偏差値30切っていたと思います。高校入試も受けず、推薦で入学し、高校3年間は部活以外なにも考えず、大学受験が人生で初めての受験でした。私は大阪桐蔭高校三類の吹奏楽部に所属していたのですが、全国大会に出場するなど、勉強よりも部活優先の生活で3年間を過ごしてきたため、勉強はほとんどしてきませんでした。
私は春期講習の一番最後である3期から来たのですが、数学は解と係数の関係を知らない、数Ⅲは手をつけていない、英語は5文型をしらず、OとCを見分けれない状況、理科は物理を選択していましたが、物理はレンズまで、化学は無機・有機を一切触らずという状況でした。理論は勉強している方だと思っていましたが、気体の製法などはメビオに来て初めて知りました。
不安と悔しさで何度も泣きそうに
序盤の授業は、不安と悔しさで何度も泣きそうになりました。自分だけが知らないという環境の中で、ひたすらついていくために、復習、演習、質問、再度演習を繰り返して、とにかく知らないことを減らしていきました。初めて聞いた言葉や意味はすぐに印をつけ、自習時間に自分が理解するまで噛み砕き頭にインプットしました。そういった努力が実ったのか、夏季明けの時点では、化学の確認テストは常にクラス上位を維持していました。ここにきてようやく高校3年生の実力が身についてきました。化学がここまで伸びたのは、化学科の神尾先生の授業が非常にわかりやすく頭に入りやすかったのが一つの鍵になったと思います。この時点で意識していたことは、英語はターゲット1200までを完璧にすること、数学は宿題をきちんとこなし、確認テストは上位を取ること、計算ミスを無くすこと(スピードよりも確実にということを意識)、物理は公式を使う理由を理論的に考えて使うこと、化学は他の生徒が当てられている時もその生徒より先に心の中で答えること。これらを意識していました。
やる気が常にある人なんていなんですよ!
やる気が出ないときに、物理科の土田先生に「やる気が常にある人なんていなんですよ!やる気がなくてもやる人が受かるんですよ!わかりますか!!」という言葉をかけてもらい、やる気がなくてもやるという習慣を身につけました。
後期授業から努力はしているのに、メビオの確認テストも調子が良いはずなのに模試で結果が出ないという時期に入りました。化学科の小嶋先生からあえて普段からプレッシャーを与えてもらい、数学科の中平先生にはランダムテスト1時間バージョンをもらい、時間の中で正確に問題を早く処理する練習をこなし、英語はターゲットを細かく読みこみ、物理は過去問を解きまくり苦手意識をなくしていき、化学はプリントをもらいまくりました。この時期はただただ貪欲に先生に付きまといました笑 担任の小嶋先生とは模試のたびに面談を設けてもらい、アドバイスをたくさんもらいました。今振り返ってみれば、これは後々の試験にもかなり役に立つアドバイスでした。
成績はあがらず、前期の試験期間に
しかしなかなか成績はあがらず、前期の試験期間に突入しました。前期試験は全大学1次不合格でした。自信があった大学も1次試験すらかからず、正直へこみました。しかし私は部活動で得た粘り強さと忍耐力を発揮し、ひたすら入試のやり直しをし続け、入試に疲れた時も、化学図録を読むなど、努力し続けました。前期試験と後期試験の間の模試でようやくこの努力の結果が出てきました。聖マリアンナ医科大学の模試はA判定を出し、金沢医科大学の模試では総合4位でした。これを自信にしつつ傲らずに後期試験まで粘り続けました。後期入試中は、数学科の大川内先生に重要な問題を出してもらい、入試期間にはなかなか手をつけられない数学のレベルを落とさないようにしていました。
そして金沢医科大学で1次試験に合格し、林先生に小論文と面接をしっかり対策してもらいました。ついに金沢医科大学補欠合格をいただき、25日に合格証明書が届きました。この合格が掴めたのは、本当の本当にメビオのお陰だと思っています。私のやる気を上げ、授業もわかりやすく、質問もしやすいメビオで合格体験記を書けたことが私もすごくうれしいです。本当にありがとうございました!!!!また遊びにきます!
保護者の声
医学とはまったく無縁の家庭において、子どもが「医師を目指す」という夢を持ち始めたのが高校2年生の終わりでした。それまでは中高とも部活動一辺倒の生活で、机に向かう姿は定期テストの期間のみでした。親子共々、周りに医師を目指す人や、関連した知人も全くいない手探りの状態で、受験指導塾を探しました。現役生のときは個別塾に通い、そこではしっかり指導をしていただいたと思っています。
ただ、1浪目に入りメビオ生になってからは、本人の学習する姿勢や発言など見違えるように前向きになりました。集団指導の効果がここまで影響するのかと驚くことばかりでした。それでも、予備校から帰宅した後の自宅では、「長い休憩」を目にすることもあり、動画をみている時間やSNSをしている時間などは「なぜそんな時間があるのか?」と怒りをぶつけそうになるときもありました。私自身が親として、この医学部受験で学んだことは「我慢」だと思っています。無駄な時間を使っているのではないかと内心穏やかではありませんでしたが、失敗したとき、挫折したときに、その要因を自分の責任で考えることを学んでほしい、またそのことから本当に「医師になりたいのか」を見つめなおす機会だと考えました。
そのような日々の中で、あっという間に前期試験の時期となり、数多く受験した大学は全て不合格という結果になりました。医学部を目指すには受験期間が短かったのか、と半ばあきらめていたとき、メビオでの担任の先生や、教科の先生方から「大丈夫です、後期が勝負ですから」と言われたときは耳を疑いました。後期の倍率があまりにも高すぎること、合格者の数が少ないことなどから、それは全くの想定外でした。ただ、メビオでの最初の懇談の時から「後期までが受験ということを認識してください」と仰っていたことを改めて思い出しました。そして、結果が芳しくない状況の中でも、「必ず後期で結果が出ますから、お子さんを信じてください」と力強く言われた担任の先生の言葉を「信じる」ことで、親自身も後期試験を落ち着いて迎えることができました。何も疑いなく信じることができたのは、この1年間での先生方と子どもとの信頼関係、言葉だけではなく学力をデータ化し、説得力のある説明を常に表示していただいたおかげだと思います。
「メビオでなければ合格はなかった」、このことは強く感じます。もし、予備校探しで迷われている保護者の方がいらっしゃるなら、メビオは必ず合格に導いてくれます。そして、何より子どもが学力的にも精神的にも大きく成長する姿をみることができます。長い道のりですが、何にも代え難い経験がこの予備校にはあります!