私はメビオの先生にたくさん応援してもらい、第1志望の大阪医科薬科大学に正規合格することができました。けれども、現役時代は1次試験すらかすりもせず、すべて不合格でした。受験が終わった3月、私はあと1年で本当に合格できるのかすごく不安で、小嶋先生に相談しました。小嶋先生は「伊藤さんならできる」と励ましてくれ、隣にいた林先生も同じように応援してくれました。「先生たちがそういってくれるなら…」と、そこから私の浪人生活がスタートしました。

　私の負けず嫌いな性格はメビオに合っていたと思います。自分より賢い人、自分より努力する人、そういう人が周りに沢山いたため、「私も負けないぞ」という気持ちで1年間頑張り続けることができました。そのことを一番強く感じたのは、秋に実施される理科の実力テストです。私は、化学2位、生物3位という成績を収めました。客観的には十分良い成績だったのだと思いますが、私はその結果に満足がいきませんでした。理科には自信があったので、きっと1位を取れるだろうと過信していたからです。私は答案を返却された日、初めて悔し涙を流し、自分の詰めの甘さを痛感しました。また、私は近畿大学の推薦入試にも合格することができませんでした。メビオでは、周囲に合格者がたくさんいて、そのときもすごく悔しい気持ちでいっぱいでした。けれども、そこで合格してしまわなくて良かった、と今では思います。その悔しさをバネにして、一般入試では、受験した12大学_※すべての1次試験に合格することができたからです。
※一次合格：愛知医科大学、岩手医科大学、聖マリアンナ医科大学(前期)、関西医科大学(前期)、近畿大学医学部(前期)、福岡大学医学部、東海大学医学部、昭和大学医学部(Ⅰ期)、久留米大学医学部(前期)＋正規合格：大阪医科薬科大学医学部医学科(前期)、藤田医科大学医学部医学科(前期)、兵庫医科大学医学部医学科（A方式）

　メビオは2次対策も充実していました。私は面接が苦手だったので正直不安だったのですが、本番に近い形での面接練習を通じて、だんだんと慣れていくことができました。特に、雨夜先生には現役の頃から受験期まで何度も練習を見ていただき、「すごく上手くなったね」と雨夜先生が褒めてくださったことが大きな自信となって、2次試験にも安心して臨むことができました。

　環境面では、メビオは先生との距離が近いところがすごく良かったと思います。私は喋ることが大好きだったので、質問したいのと、先生とお喋りしたいのの両方で、講師室にしょっちゅう通っていました。自分の定位置ができるくらい講師室にに通い、小嶋先生や林先生とは、勉強の話だけでなく、しょうもない話もたくさんした記憶があります（笑）。日々のコミュニケーションは、浪人中だからこそとても大切だと思います。メビオはそうしたコミュニケーションをとる機会がたくさんあるという点でも恵まれているなと感じました。担任だった田中先生にも、大変お世話になりました。田中先生は、私の悩みに耳を傾け、ときにはわがままにもつきあってくれました。けれども、田中先生は私が模試で良い成績を収めても、絶対に「賢いね」と言ってくれることはありませんでした。私はどうしても田中先生に認めてもらいたい気持ちもあって、勉強を頑張ることができたと思います。

　こうして浪人生活を振り返ってみると、非常に充実した1年間だったと思います。多くの友人にも恵まれ、メビオに行きたくないと思った日は1日もありませんでした。第1志望の大阪医科薬科大学に合格できたのはメビオで頑張れたからです。サポートして下さったメビオの先生方、スタッフのみなさん本当にありがとうございました。