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愛知医科大学 2012年入試の傾向

愛知医科大学 2012年入試の傾向

入試

2012/01/25(水)

24日に行われた愛知医科大学の入試で解答速報に取り組んだ講師の様子を昨日の
記事でお伝えしましたが、実際に問題を解いた講師からの講評がまとまりました。

まずは全体の傾向ですが、厳しかった昨年度に比べるとやや易しくなったとはいえ、
英語の長文、数学の大問Ⅴなど、どの科目にも本質的な力を要する重い問題が
配されているため、今年度も標準的な問題を見抜いてしっかり得点することが
求められるという、愛知医科大学らしい入試であったといえるでしょう。

そして、一次試験突破ラインは500満点で285~300点と推測されます。

次に、メビオの各科担当講師による、愛知医科大の入試問題についての講評です。

【英語担当:上田昭夫・平沢】
長文量は昨年より若干増加し、内容もやや難化している。
文法問題の大問は標準レベル。
大問Ⅶが大幅に変化して易化した。

全体としては55%程度はとっておきたい。

【数学担当:亀井・谷島】
昨年に較べてかなり易しくなった。
大問Ⅰ,Ⅱ,Ⅳは解きやすい。ここで満点がほしいところ。
(なかなかそうはいかないのだが・・・)

大問Ⅲは素朴な平面図形の問題(三角形から相似な三角形をくりぬいた部分の面積)
なので、この問題でどこまで得点できるか?といったところが勝負になるだろう。

大問Ⅴは回転軸に線分を回すため円から円をくりぬいた部分を積分して体積を
出すことになる。難度は高く、ほとんどの受験生は全く手がついていないか、
かなり手こずったと思われる。

ボーダーは60%くらいと思われる。

【化学担当:神尾・加治屋】
Ⅰでミョウバンに気づくか否かが勝負。Ⅱ~Ⅳはどれもしっかりした問題で平易では
ないので時間が足りなかった受験生が多かったと思われる。

できれば70%程度ほしいところだが、65%でも合格範囲内。

【生物担当:萩原・林】
去年よりは計算が少ない分、得点しやすいともいえるが、それでも生物の本質的な理解が
できていないと取り組みにくい。

40%~60%しかとれない受験生が多いだろう。

【物理担当:高橋元・内村・和田重・石川】
全体的に難問といえる問題はなく、例年の問題に比べると扱っている題材は易しい。
しかし、問題Ⅰの剛体の問題での文字の冗長さの処理、問題Ⅱ 後半の設定の理解など
難易度が高い。また、問題Ⅲの問1(3) 問2(4)(5) なども難しかった。
ただ、メビオ生は問題Ⅲを前日に演習したので、楽に解けた生徒は多かっただろう。

合格には70%はとっておきたい。

余談ですが、愛知医科大の入試ではいくつかの予備校が解答速報を出していました。
ちょっと気になって見てみたのですが、問われていることに答えていなかったり、
指定の記号を無視したり、まるで受験生のようなミスが見受けられました。
(いずれ訂正されるとは思いますが・・・)

私たちメビオの講師は何度も解答速報に取り組んでいますが、限られた時間で正確な
解答を作成することの難しさと重要性を再認識させられました。