大阪医科大学 2012年度入試の傾向
大阪医科大学 2012年度入試の傾向
入試
2012/02/10(金)
今日2月10日、大阪医科大学の入試が行われ、早速メビオの講師も問題に取り組み、解答速報を作成しました。
入試の傾向と各科目の講評がまとまりましたので、お伝えします。
【数学担当:高橋 元】
昨年易しかった反動なのか、今回はかなり難化した。内容的にはそれほど深い問題は見当たらないが、正解まで持って行くのは大変。正確な計算力が求められている。
問1,問3,問5でどれだけ得点できるかがカギ。
問2(1)(2)、4(1)も拾っておきたいところ。
ボーダーは60%くらいと思われる。
問1 数列(難易度:標準)
数列の和から一般項を求める問題。どうということはないが、計算量が多い。
うまく計算することもできるが、ほとんどの受験生はまともに計算するだろう。
問2 数3積分(難易度:難)
かなり高度な積分計算。メビオではセンター直後の演習や、直前対策授業などで何回か扱っていた。一度触れたことがないとなかなか解けないだろう。
問3 整数問題(難易度:標準)
平方数の剰余に着目する問題。
整数問題独特の評価式を用いる。難しくはないが慣れていないと辛いかも。
問4 空間ベクトル(難易度:標準~やや難)
三角形の垂心や直線と直線の交点を求めるだけの問題だが、辺の長さや内積が全て文字で与えられており、かなりうっとうしい計算となる。正確な計算力がないと正解できない。
問5 確率(標準)
漸化式がらみの問題。とにかく文字が多く、これまた計算力が必要。
【化学担当:加治屋】
昨年より難化した。
全体的に通り一辺倒の学習では歯が立たない。
合格するには7割確保したいところ。
問1
1番の計算は捨ててもよい。
問2
分子の対称性に気づいたかどうかが勝負の分かれ目。
問3
5番が難しいが、それ以外は確実に取りたい。
問4
問題の意味をしっかり把握しないと完答は難しい。
【物理担当:和田重明】
全体として、昨年より難化した。最低ラインは70%強だと思われる。
問1
表面上は力のモーメントの問題だが、内容的にはエネルギー保存則の問題。
(7)以外はとりたいところだが、最も差がつく問題だろう。
問2
⑥、⑦以外は答えたい。(2)はミスした学生も多いだろう。
問3
メビオ生は直前対策授業でほぼ同じ問題を解いていたので、得点してほしい。
しかし、一般的には差がつく問題。
問4
(1)、(3)は計算も含めて短時間では難。(2)、(4)は取りたい。
【生物担当:萩原・西尾】
出題範囲はオーソドックスなものであり、基本的な知識を問う内容が多い。
記述問題の量は減り、難しいことは尋ねられていないが、正確に説明する文章力が必要である。
また、計算は複雑ではないが、基礎をしっかり理解していることが要求される。
実は、記述や計算で点差がつくだろう。全体の難易度は例年並みである。
最低でも70%ぐらいは取っておきたい。
【英語担当:上田昭夫・堀井・平沢】
全体としては、5割得点できれば十分。例年並みで難しい。
大問1
下線部の和訳自体の難易度は例年と変わらないレベル。
ただし、下線部の前後の語彙レベルがかなり高いため、話の概要がつかめないまま、当座の訳文を作ってみたという受験生が多かったのではないか。
大問2にも共通するが、文章全体をふまえて訳すのではなく、分からないなりにでも書けたかどうかが勝負の分かれ目であった。内容としては、進化論に関わる、大医のおなじみのもの。
大問2
内容は人間の心理的特徴と進化との関連についての考察。
単語自体はそう難しいレベルではないが、文章全体の内容をとらえた上で下線部を訳すことは困難。
大問3
英作文は、分量が多かったため、最低限のおおざっぱな構造をとらえたうえで、正しい英語として最低限の訳ができたかどうか。時間内でディテールにまでこだわって表現の選択をすることは難しい。30点中15点とれれば合格。
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