2012年春 医学部入試をふり返って
2012年春 医学部入試をふり返って
入試
2012/04/22(日)
メビオでは2012年度の本科授業が始まり、1週間あまりが経過しました。
ここで、この春の医学部入試について振り返ってみましょう。
まず、全体的な話をしておきます。
国公立医学部全体では募集人員が2011年の3,567名に対し、3,587名とわずかに増加。
それに対して志願者は19,023名から20,483名に大きく増えています。倍率的にはより
難化したわけです。(河合塾調べ)一方、私立医学部の志願者数も、2011年の31,810名
に対し、2012年は33,561名に増加し、難化しました。
個々の大学を見ると、慶応大学・東邦大学・愛知医科大学・藤田保健衛生大学の4校
だけが志願者を減らしましたが、他の大学はすべて志願者を増やしています。
志願者数よりも、より難易度に影響したと思われるのが補欠繰り上げ合格者の数です。
これはまだ十分なデータが発表されていませんが、メビオ内部の感触では昨年度に続き、
多くの大学で補欠繰り上げ合格者が減少、それも激減したと感じています。これが最終的な
合格者数の減少につながり、結果として医学部の実質的倍率が上昇したと考えています。
次ににメビオのことを話しておきましょう。
国公立医学部合格者は昨年度と同じく6名でした。センターの得点率からいけば、もっともっと
合格させたかったですね。医学部全体ではのべ合格者は 206 名(1次合格のみは除く)で
昨年の256名から減りました。当然のことながら複数校に合格する生徒がいるので、実際の
進学者数は昨年の111名に対し、2名減の109名に留まってしまいました。
一次合格者数は例年と変わらないレベルでしたから、やはり補欠繰り上げ合格者が減少した
影響です。特に大阪医科大学・関西医科大学・近畿大学・兵庫医科大学の補欠繰り上げ合格者の減少幅はかなり大きかったと感じています。
厳しい状況の中で川崎医科大学27名、金沢医科大学24名、関西医科大学19名、藤田保健衛生大学15名、帝京大学15名、近畿大学14名、兵庫医科大学14名、愛知医科大学12名、福岡大学11名、日本大学6名、大阪医科大学5名等、多くの合格者を出すことができました。これは普段の授業に加えて、個々の大学に合わせた直前講習、2次対策の効果が現れたものだと思われます。
最後に、来年2013年度の入試傾向ですが、関西医科大学や埼玉医科大学がセンター枠を導入し、一般入試の定員が減少します。加えて補欠繰り上げ合格者の減少傾向はこれからも続くでしょうから、医学部入試がさらに難化することは間違いないでしょう。
メビオではこの流れを踏まえ、一人ひとりの生徒に合わせた、より効率的な指導を行って
いくつもりです。
医歯学部進学予備校 メビオ
副代表 神尾 守則
【お知らせ】
4月22日にアップした段階で、2012年春の合格者を108名 昨年比 -3名としていましたが、実際には合格者109名 昨年比-2名でした。
5月10日、記事本文を訂正しました。お詫びのうえ、訂正させていただきます。