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2月11日 大阪医科大学前期 入試問題講評

2月11日 大阪医科大学前期 入試問題講評

入試

メビオ講師コラム

2016/02/12(金)

2月11日に行われた、大阪医科大学 前期入試の講評です。

大阪医大の昨年の志願者数は1919名でした。今年の志願者数の発表はまだありませんが、大阪会場だけで1450名ということを考えると昨年より少し増加したというところでしょうか。昨年の合格最低点が400点満点の256点ですが、今年は以下の講評にもあるように問題が易化しているようで、かなり上昇するでしょう。

英語
大問Ⅰ デジタル機器による文章理解の変化に関するもので、形式は例年通り。昨年と比べて易しめであるが、一部比喩表現の理解に苦労したかもしれない。

大問Ⅱ 昨年よりやや難化した。題材は病気に関するもので取り組みやすいが、構造理解には前後関係を踏まえた洞察が必要である。また、これまでなかった説明問題が出題され、戸惑った受験生も多かったのではないか。

大問Ⅲ よく出題されるフレーズのトレーニングをしていれば構成自体はそれほど苦労しない。語彙力・表現力の差が点数に反映される。全体としては 6割5分が必要と思われる。

数学
〔1〕 (やや難)数Ⅲの微分。文字が多く処理がやや煩雑である。
〔2〕 (やや難)整数問題と漸化式の融合題。(1) の証明で戸惑った受験生が多かったかも知れない。また、(2) の漸化式を導けるかどうかで差がつきそう。
〔3〕 (標準)数Ⅲの微分.グラフを利用した解の議論。
〔4〕 (標準)数Ⅲの積分.回転体の体積。
〔5〕 (標準)確率.トランプのブラックジャックのような設定。しっかり場合分けができれば難しくはない。

数学は去年に比べて易化した。〔3〕〔4〕〔5〕をほぼ完答し、〔1〕〔2〕でどれだけ部分点がとれたかの勝負。ボーダーは7割程度か。

物理
出題内容、計算量ともに昨年度前期より易化。

大問Ⅰ 単振動と非等速円運動、放物運動。内容は平易だが(5)の計算が煩雑。深追いせずに他の問題の解答を優先するのもよいだろう。

大問Ⅱ ロイド鏡。 誘導も丁寧で受験生には比較的解きやすかったのではないか? 特に後半は略図などを書きながら確実に得点したい。(表記ミスがあったが、試験時間中に訂正があった模様)

大問Ⅲ 非オーム抵抗。標準的な問題。(2)の最後が判断ミスをし易い。

大問Ⅳ 小問(1)送電の問題は大阪医科大では頻出。過去問の演習をていねいに行った受験生は差をつけられただろう。(3) プランク定数をからめた次元の問題。プランク定数の単位が〔J ・s〕であることを憶えていなくとも、光子のエネルギーまたは、運動量の式を憶えていれば正解にたどり着ける。

受験生の実力が綺麗に得点差として反映される問題。総じてボーダーラインは8割程度だと思われる.

化学
大問Ⅰのように見慣れない出題もあるが、計算問題の数値も綺麗で解きやすく、Ⅰにしても問題をよく読んで理解すれば解ける問題。時間的にも余裕はありそうなので受験生平均は上がり、合格には8割は必要。

生物
Ⅰ~Ⅲは標準的であった。
Ⅳはやや馴染みの薄い問題であったが、新課程ではこのような問題にも対応していく必要がある。
Ⅰ~Ⅲでしっかりと得点しておきたい。正確な記述力が要求される点は従来通りであった。最低7割は得点しておきたい。