医学部英語における民間試験のメリット
医学部英語における民間試験のメリット
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メビオ講師コラム
2021/01/18(月)
医学部英語における民間試験のメリット
2024年度より、大学入学共通テストに英語民間4技能試験(英検、GTECなど)が導入される予定です。
「4技能」とは、「読む・聞く・書く・話す」の4つの技能を指します。
もっとも、民間試験の受験が本格化するのが現中2生からとなるため、それ以上の学年の受験生では、「民間試験は不要」という風潮が強いのが現状です。
しかし、本当に不要なのでしょうか。
実は、民間試験の受験には、受験生にとって多くのメリットが存在します。
この記事を読んだ後には、「4技能試験は医学部受験に非常に役立つ!」という認識を持ってもらえると思います。
メリットその①:「民間試験で医学受験のチャンス拡大!」
医学部入試では、民間試験の成績が利用できる大学が存在します。
例えば、民間試験の成績を
- 「受験資格」
(例:関西医科大学・推薦・特色選抜、兵庫医科大学・一般B日程)
とする大学もあれば、
- 入試の英語の得点に「加点」
(例:順天堂大学・一般選抜B方式、福岡大学・共通テスト利用型Ⅲ期)
とする大学もあります。
少子化に伴う大学受験者数の減少が続く中、医学部受験の人気は依然として根強く、特に、私立大学医学部の受験倍率は20倍近くになることもあります。
医学部に合格するためには、「少しでも受験のチャンスを増やすこと」が非常に重要であり、些細なきっかけが合格につながることも珍しくありません。
民間試験の資格が、後で「頼みの綱」となることも十分にありえるのです。
メリットその②:「民間試験の勉強は入試にも役立つ!」
医学部入試では、一般の入試に比べて専門的かつ難解な英文が出題されます。
特に、出題される英文の語彙は、通常の入試なら注釈がつけられるような難単語であっても、しばしば「注釈なし」で出題されます。
市販の単語帳では太刀打ちできない語句に直面することも少なくありません。
では、どうすればそのような医学部入試で有利に戦えるようになるのでしょうか。
私は、「英検準1級」の受験をおすすめします。英検準1級で出題される語彙のレベルは、一般的な大学受験レベルと同等かそれ以上のものとなります。
つまり、英検準1級レベルの学力があれば、医学部入試の難解な英文にも十分に対応できるようになります。
例えば、医学部の中でも特に難解な英文が出題される近畿大学医学部の英語では、英検準1級で実際に出題される語彙がかなり含まれています。
並の受験生であれば歯が立たないレベルの問題であっても、準1級レベルの語彙力がある受験生からすれば、実は難なく解けてしまうのです。
多くの受験生が「捨て問」とみなして諦めてしまう問題を解けるようになるので、間違いなく有利な戦いを進められます。
ちなみに、英検準1級を持っていれば、各大学の民間試験を利用した入試の受験資格をほぼ全てクリアでき、「受験チャンスの拡大」にも繋がります。
まさに、「一石二鳥」なのです。
メリット③:「4技能学習で効率的な英語力向上!」
最後に、実は一番私が伝えたい、「4技能」の大切さについて伝えたいと思います。
そもそもなぜ「4技能」が必要なのでしょうか?
よく言われるのが、「従来の偏った英語学習を脱却し、4技能をバランス良く鍛えることで、世界で通用する実践的な英語力を身につけるべき」という考えです。
それ自体はもちろん正しいのですが、それ以上に大切なことがあります。それは、「4技能学習で英語力は飛躍的に向上する」ということです。
従来の英語教育では、とにかく「インプット(読む・聞く)」が重視され、アウトプット(書く・話す)が疎かにされてきました。
実際に、「読めるけど書けない」という悩みをもった受験生は数多く存在します。
一方、民間試験では、4技能が総合的に求められ、偏った英語スキルでは合格できないようになっています。
そのため、試験に合格するには、「4技能をフル活用した学習」が必要となるのです。
長文読解の学習を例に挙げてみます。
従来では、「1文ずつじっくり読んで和訳する」というのが王道学習でした。
一方、4技能を意識した学習では、「角度を変えた学習」が効果的です。
例えば、
- 英文を「読む」
↓ - 英文を吟味しながら「書き」写す
↓ - 音声を「聞いて」英文を理解する
↓ - 英文を「暗唱(話す)」する
ということを行ってみてください。
これにより、一つの英文で4技能を磨くことができます。
反復性も高いため、復習方法としても優れています。
これは4技能学習のほんの一例ですが、これほど「コスパの良い」学習法はありません。
「和訳だけ」の学習はもはや時代遅れです。
民間試験の学習を通して、効果的な英語学習が行えるようになるのです。
みなさんも、民間試験に積極的にチャレンジすることで、限られた時間で効率良く英語を学習し、ライバルと差をつけ、医学部に合格するチャンスを増やしてみてはどうでしょうか。