【2022年度大学入学共通テスト】メビオ講師が徹底分析!
【2022年度大学入学共通テスト】メビオ講師が徹底分析!
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メビオ講師コラム
2022/01/18(火)
2022年度大学共通テストをズバリ分析!
先日は1月15日(土)・16日(日)に、大学入学共通テストが実施されました。みなさん手応えはいかがでしたでしょうか?
メビオといえば私立医学部のイメージが強いかもしれませんが、実は大学入学共通テスト(旧センター試験)も徹底分析しています!
2021年度から大学入学共通テストという名称に変更され、今年で2回目の大学入学共通テスト。出題内容や難易度の変更点は?と気になる方も多いはず。
そこで今回は、医学部受験指導のプロであるメビオ講師の視点で、大学入学共通テストの分析を特別に一部ご紹介いたします。
英語
前年度の問題を研究して臨んだ受験生にとって、大きな形式の変化は見られず、その点では予想の範囲内で安心して取り組めたと思われる。設問に関わりのない図表などをうまく流して必要な情報を確実に押さえることができれば、十分な得点が見込めるだろう。ただし、単語数の増加により最後の大問に時間をかけられないといった状況に陥ると大きな失点にもなりかねない面もある。トータルとしては前年度並みと考えられる。
数学
- 数IA
全体的には、各大問の前半は誘導が丁寧で得点しやすい問題が多いが、後半になると前半で行っていたことを応用する問題になっているものが多く、流れを理解していなければ完答することは難しい。昨年度に比べると思考力を問う設問と計算量がやや増加している。
- 数ⅡB
問題文が長くなった。総ページ数は2021年度第1日程が18ページだったのに対し、今回は24ページに増えた。会話形式が増え、誘導に乗る力がより重要となった。数値を答えるのではなく選択肢から選ぶ問題が増えた。数列でグラフとの融合題が出た点が特に目新しかった。センター試験に比べると、計算量は総じて減り、代わりに(グラフなども含めての)読解力が得点に影響する割合が増えている。
物理
実験について考えさせたり、図や表から情報を読み取らせたりしたいという意図が全体から感じられる。しかし、作問上の種々の制約のためか、深い考察をせずとも正答がわかる問題が並んでいる。英語や国語といった科目と同様に、先に空欄の付近の文章や選択肢を見ることによって解きやすくなる。必要な計算量は少なく、物理について理解と知識が一通り揃っていれば、解答時間内に見直しまで十分に終えられるボリュームである。
化学
2021年と比較すると、総設問数は28→29と分量の面で大きな変化はなし。ただし、難易度としてはやや難化、得点率は低下するか。グラフを用いる出題が目立った。なおセンター試験にはなかった『数値そのものをマークさせる出題』が2021年には1題出題されていたが、2022年では二題出題されていた。
生物
2021度と比べて、明らかに難化したと言える。2021度は「知識がなくても読めばわかる」設問が多かったのに対し、2022度は「知識を前提としたうえで、読解力も高くないと解けない」という設問が増えた。全体的な分量はあまり変わらないように見えるものの、内容が難化したために、時間的な制約はかなり厳しくなったと言えるだろう。