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【講評】東海大学医学部[2/2(1日目)] 入試問題分析

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【講評】東海大学医学部[2/2(1日目)] 入試問題分析

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メビオ講師コラム

2022/02/03(木)

2022年度 東海大学医学部[2/2(1日目)] 講評

昨日2月2日(水)は、東海大学医学部 一般入試 [2/2(1日目)]が実施されました。

メビオでは毎年、入試当日に解答速報を実施しています。
実際に入試会場付近で当日手配りしていますが、受け取れなかった方も、メビオ公式LINEからご覧いただけますので、ぜひ友だち追加してくださいね!

今回は昨日の東海大学医学部の解答速報より、メビオ講師による講評をまとめてみました。
解答の詳細が気になる方は、ぜひ解答速報をチェックしてくださいね。

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英語

【1】 [長文内容一致] (標準)
「コーネリア・ソラブジに関する相反する歴史的評価」に関する英文。内容、設問ともにとくに難しいところはない。しっかりと得点したい。

【2】 [文法四択] (標準)
典型的な出題内容で、しっかりと学習していれば得点しやすい。

【3】 [同義語選択] (標準)
難しい単語はなく正解を選びやすい。知らない単語も、文脈から選択可能。

【4】 [会話] (標準)
前半は「クイズ番組における各回答者と司会者の会話」。後半は「アプリを用いて食事を注文する場面での友人同士の会話」。各設問の選択肢は正誤の判断をつけやすいものが多い。

【5】 [文整序] (やや易)
指示語や代名詞を判断基準にして答えを出せる設問が多い。

【6】 [図・グラフ] (やや易)
データを正確に読み取る力を試す問題だが、とくに難しさはない。

【7】 [和訳] (標準)
「クジラの生物学的特徴」に関する英文。構造通り素直に訳せる。

【8】 [英訳] (標準)
「植物同士の相互作用」に関する英文。文中に利用できる表現はあるものの、文章内容を理解して下線部の日本語の意味を理解する必要がある。

●総評

大問構成、問題量および難易度のいずれも例年並み。目標は70%

数学

【1】 [小問集合] ((1)標準 (2)易 (3)易 (4)やや易 (5)やや易 (6)やや易)
(1)ぱっと見で偏角がわからないので戸惑うが、倍角公式を使うか2乗してみれば偏角はわかる。あとは易しい。
(4)しっかり数え上げれば正解できる。
(6)添字が4kになっているが、内容は基本的であり、確実に正解したい。

【2】 [微分法] (標準)
文字が多くて計算が煩雑だが、ていねいに処理したい。「逆関数の求め方」や「2曲線が接する条件」をきちんと理解できていれば、あとはしっかり手を動かすだけである。

【3】 [平面図形、数学Ⅲの微分] (やや難)
三角形の内心、傍心、および接する円の位置関係についての問題。傍心については内心と同様に、角の二等分線の性質や、2接線の交点と接点の距離が等しいことを利用すればよいが、やや不慣れな受験生が多かったかもしれない。後半は微分や方程式の問題。計算が重い。

●総評
小問集合は易しいが、【1】【2】は計算が煩雑なところがあり、高得点はとりにくい。目標は70%

物理

【1】 [力学:剛体のつりあい] (標準)
正三角形の剛体のつり合いの問題。点Oを原点にとり、BC方向をx軸、OA方向をy軸に座標軸をとって考えると良い。図を丁寧に描き、力のモーメントを正確に記述できるかがポイントになる。

【2】 [電磁気:コンデンサーの接続] (標準)
問題の設定は標準的なものであるが、接続の仕方を変えるたびに回路図を描き直して考えた方が良い。丁寧に作業すれば完答は可能。

【3】 [力学+熱:U字管における単振動・断熱変化] (標準)
U字管における単振動および、断熱変化の問題。左側の液面が上がると右側の液面が下がることに気づかないと連鎖的にミスをしてしまう。後半がやや難しいが選択肢もあるので完答することは可能。

【4】 [力学+波動:単振動・ドップラー効果] (標準)
単振動する音源によるドップラー効果の問題。(4)以外は標準的内容だが、(4)は音源から観測者まで音が伝わる時間を考慮する必要があることに気づくことが必要でやや難易度が高い。

●総評
2021年度2月2日より易化。合格のためには、【3】は完答、【1】【2】【4】は部分点を稼ぎ、70%を目標としたい。

化学

【1】 [化学史、原子、電子、結晶] (やや易)
化学史や原子の構造に関する小問集合。基本的なものが多いが、非共有電子対の結合角に対する影響は初耳かもしれない。電気素量はファラデー定数をアボガドロ定数で割ったものであるが、α線はその2倍の電気量を持っている。原子量の計算も面倒であるが「最も近いものを1つ選」べばよいので、適切な選択肢の検討をつけながら計算を進められるとよい。

【2】 [電気分解・鉛蓄電池] (標準)
電気分解・鉛蓄電池をテーマにした典型的な問題。問われている内容自体は容易なので、並列回路であることに注意し各電解槽に流れ込んだ電気量を整理した上で丁寧に解くことが求められた。電気分解の問題を解く際には各極の反応式を正確に書くことは必須のため問1は手早く正答したい。問2は陽極、陰極の両方から気体が発生しているので見落とさないよう注意したい。問3は発生する気体が塩素であることを見抜けていたら、あとは知識問題。問4は電解槽B全体の体積ではなく陽イオン交換膜で仕切られた両側の体積が「それぞれ」1Lであることに注意が必要。問5は鉛蓄電池の電極の質量増についての基本的な問題。

【3】 [気体の平衡・圧平衡定数・反応熱] (標準)
深い思考力を問う問題はなかったが数値計算はやや煩雑だったので、丁寧に計算ができたかどうか。また、個体の黒鉛の物質量は平衡定数計算や平衡の移動には影響しないことや、水の蒸発が吸熱反応であることなど注意すべき点は色々とあるので、それらを理解できているかどうかで差がついただろう。

【4】 [酸素を含む有機化合物] (標準)
「いくつあるか」という形式の出題は厄介であるものの、あまり悩む選択肢はなかった。問3は消去法で解答した受験生が多かっただろう。差がつくとすれば問4(2)の油脂を構成する脂肪酸の比率計算だろうか。手が出なかった受験生は油脂の平均の不飽和度という考え方を身につけておこう。

【5】 [合成高分子に関する問題] (標準)
問1は乳酸2分子を環状に結合させることができればよい。問2は不斉炭素原子は2つあるものの、対称構造のため1つが打ち消されることに気付きたい。問4(2)の計算問題は入試頻出の問題だが、どれだけの受験生が対応できただろうか。ここで差がつくだろう。

一題ずつは決して難問ではないものの、計算量は少なくない。選択肢問題であるという特性を踏まえて要領よくこなして、1次合格には75%を狙いたい。

生物

【1】 [呼吸] (やや易)
基本的な内容ばかりで、呼吸商の計算も方針はすぐに立つものの、きちんと計算しきるにはやや手間がかかる。

【2】 [酸素解離曲線・集合の遺伝] (標準)
酸素解離曲線については、問3・4は高校生物を超えた知識が必要であるが、それ以外は易しい。集団の遺伝は、計算せずにすませればそこまで時間はかからないが、まともに計算するとかなり時間がかかってしまうだろう。

【3】 [遺伝] (易)
かなりオーソドックスな三点交雑法の問題なので、確実に得点しておきたい。

【4】 [DNAの複製] (難)
リード文の読解に時間がかかる上に、内容的にも難しい。

【5】 [生産構造図・物質生産] (やや易)
典型題の演習を積んでいれば十分対応できるだろう。

●総評
【4】が非常に難しいため、まずは【4】以外の問題を先に解き、残った時間で【4】に取り組む、というのが恐らく正解だろう。【4】以外の問題も、方針はすぐに立つものの計算量の多い設問が複数あるため、そのあたりをどれだけ手際よく処理できたかで差がついたのではないだろうか。目標は70%
 

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