医学部受験一筋医学部進学予備校メビオ

藤田医科大学 各科目の講評および全体総括

藤田医科大学 各科目の講評および全体総括

入試

メビオ講師コラム

2023/01/23(月)

1月19日に、2023年度藤田医科大学一般前期の入試が行われました。以下、各科目の講評および全体総括です。参考にしてください。

英語

マーク部分は全体として取り組みやすくなりましたが、受験した生徒からは「第3問が少しわかりにくかった」との声がありました。結論が冒頭に来ることが多い普通のサイエンス系の長文ではなく、スピーチの原稿であったため、結論が見えないまま読み進まなければならず、いつもと勝手が違ったからでしょう。 記述部分の長文は文系的な話題(「ヴァイキングの角の生えた兜というイメージが実はワーグナーの楽劇で初めて採用されたもの」)が出題されましたが、藤田医科大学ではそういった文化・歴史に関わる英文が時折出題されることがあります。

数学

2022年度前期と比べると大問1はやや易化、大問2は例年並ですが、大問3は難しくなりました。大問1をなるべく正確に解き得点し、その上で大問2、大問3でどれだけ得点できたかで他の受験生と差をつけることができます。しかし実際のところ、ここで大きく差をつけることができた受験生は少ないでしょう。

物理

2023年度も例年の傾向と同様、大問4問中2問が力学分野からの出題でした。藤田医科大学で出題される力学の問題は、数学的要素が強く計算の重たいことが特徴ですが、2023年度は今までにも増して計算が重たい問題でした。まずは第2問の熱と第3問の波動分野からの出題を素早く解き、第1問と第4問の力学の出題にどれだけ時間をかけられたかで差がつきます。50%あれば十分合格圏に届くでしょう。

化学

2022年度と比べるとやや難しくなりました。特徴をあげるとするなら、有機化学で解きづらい出題がありました。合格圏に達するには65%、あるいはもう少し低くても大丈夫かもしれません。

生物

やや難しく受験生が見慣れない内容の出題がここ数年で増えていましたが、2023年度はその傾向がさらに強まりました。知識で解くことができる出題が大問4問のうち1、2問、それ以外の問題もその場で考えて対処できる類の出題ではありません。私立医学部ではあまり出題されない知識問題を得点できるかどうかで差がつくような出題でした。かなり低い得点でも合格圏に届くでしょう。

全体総括

英語、数学はトータルして例年並みの難易度でしたが、理科は3科目とも難化しました。理系科目においては「落としてはいけない標準レベルの問題」と「大きく差がつく難問」がそれぞれ用意されていました。

受験生の平均点自体は2022年度に比べて大きくは変わらないでしょうが、高得点の出にくいセットとなったため、合格最低点は少し下がり、2022年度前期の合格最低点 366/600 に対して2023年度前期は 350~360/600と予想します。

また合格最低点付近に例年以上に密集し、より1点の重みが増すことになりそうです。「標準レベルの問題」をどれだけ正確に得点できたかが合否を分けることになります。

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