近畿大学医学部後期 各科目の講評および全体統括
近畿大学医学部後期 各科目の講評および全体統括
入試
メビオ講師コラム
2025/02/26(水)
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英語
前期に引き続き、生物系、特に進化論に関係のあるトピックが出題されました。前期ほどではありませんが、確実に正解を出すためには精緻な読解が求められ、それなりに時間がかかります。この大問で立ち止まることなく、残りの長文にしっかり取り組むことが得点に影響するでしょう。FGは話題という点でも、設問という点でも取り組みやすく、Hはビットコインという受験生にとって「聞いたことはあるが詳しくは知らない」トピックで、一見取り組みにくく見えますが、設問そのものは前提知識がなくても判断できるように工夫が施されていました。DEの影響を加味すると、目標得点率は60~65%です。
数学
2024年度からは、後期試験のみが医学部独自の問題となりました。2025年度に出題された分野は、数列、図形と計量(三角形)、数学Ⅱの微積分であり、例年通りといえます。大問1の(5)は難度が高いため、正解を導けた受験生はわずかだったでしょうが、それ以外は易~標準の難易度でした。例年より易しかった2024年度よりさらに得点しやすい問題の割合が多くなっています。一次合格の目標は85%程度とみています。
物理
2025年度推薦・前期の形式とは異なり、前年度後期と同じく大問3題の形式でした。力学(放物運動・衝突)、電磁気(コンデンサー)、原子(コンプトン効果)が出題されましたが、2025年度推薦・一般前期試験に比べて大幅に易しく、2024年度後期よりやや易化しました。時間にはかなり余裕があったはずですが、ケアレスミスがほとんど許されない高得点勝負となるでしょう。目標得点率は90%です。
化学
難問は一つもなく、時間を取られる出題ばかりで、2024年度後期や2025年度前期に比べてかなり易しくなっており、一つのミスが命取りになりかねない入試問題でした。分野的には有機化学が少なく、理論化学(特に化学基礎分野の滴定計算)に寄っていました。難易度としては過去の全学共通問題だった頃と同程度であることを踏まえて、目標得点率は90%です。
生物
前期試験同様、生殖、遺伝、体内環境が出題されており、さらには設問も重複していたので、前期試験の解き直しをきちんと行なっていたかどうかで差がついたでしょう。2023年度、2024年度と良問化が進んでいましたが、2025年度はそれ以前の出題に戻っているような印象を受けました。2024年度後期試験と難易度に大きな変化はありませんでしたが、論述量が減っていることと、後期試験という狭き門であることを考慮すると目標得点率は80%です。
総評
合格最低点は260点と予想します。
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