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北海道の医学部(国立・公立大学)

基本情報

2023/04/17(月)

(最終更新日2023/04/17)

北海道の国立大学医学部

北海道にある国立大学医学部は2校です。もし道内の国立大学医学部に行きたい場合は以下の2校から選ぶことになります。この記事ではそれぞれの大学の特徴を解説しているので、ぜひ志望校選びの参考にしてください。

<国立>

北海道大学 医学部の特徴

所在地:北海道札幌市北区北15条西7丁目

公式サイト:https://www.med.hokudai.ac.jp/

医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):95.1%

6年分の学費:349万6,800円

沿革:北海道大学のルーツは、1876年に開校された札幌農学校です。その後、1907年に札幌農学校は東北帝国大学農科大学となり、大正時代の1918年に入って北海道帝国大学が設置、翌1919年には医学部が置かれています。1947年には名称が北海道帝国大学から、北海道大学に改称されました。1921年に開院した医学部附属医院は、1967年開院の歯学部附属病院と2003年に統合され北海道大学病院となりました。

北海道大学は2023年3月時点で医学部や歯学部、文学部や教育学部、法学部をはじめとした12学部を擁する総合大学となっています。さまざまな分野の研究施設も随時設置され、北海道内でも屈指の規模を誇る大学です。現在の医学部は医学科と保健学科の2学科体制です。

グローバルな視野を培える環境

北海道大学医学部では、アジアやヨーロッパ諸国から多くの外国人留学生(特別聴講学生)を受け入れてきました。2022年4月時点で大学間や部局間で30大学との国際交流協定を結び、研究者の交流や共同研究に力を入れて国際化を図っています。医学教育・国際交流推進センターでは留学生のサポートを行うとともに、学部の学生にとっても留学生と交流できる場が提供されています。

北海道大学医学部では医学科の学生が若い時期から国際的視野を持つグローバルな人材育成につなげられるよう、海外で臨床実習を行うことを推進しています。

積極的に地域とかかわるカリキュラム

北海道大学医学部では、地域とかかわる実習を多く取り入れたカリキュラムが特徴です。例えば、4年次には附属病院での臨床実習と平行し、保健所や検疫所、刑務所、衛生検査所などで社会医学的な課題に取り組む社会医学実習が行われます。ほかにも第一線で活躍している医師を招いての地域医療学の講義や5年次の学外病院での実習など、地域医療を担う責任感と重要性を学ぶ機会が多くあります。

旭川医科大学 医学部の特徴

所在地:旭川市緑が丘東2条1丁目1番1号

公式サイト:https://www.asahikawa-med.ac.jp/

医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):95.1%

6年分の学費:349万6,800円(学友会費10万4,000円が別途必要)

沿革:旭川医科大学は1973年9月に設置され、11月に第1回の入学式が行われました。2年後の1975年には放射性同位元素研究施設、3年後の1976年には医学部附属病院が設置されています。1979年には大学院医学研究科も設置されました。

1996年には医学部に看護学科が設置され、医学部は医学科と看護学科の2学科体制になっています。2000年には大学院医学研究科が大学院医学系研究科に改称されるとともに、修士課程看護学専攻も設置されました。その後も学内や附属病院でさまざまな研究施設を充実させ、専門性の高い教育や研究が行える環境を整備しています。

学生サポートが充実

旭川医科大学は学生サポートも手厚く、各学年・各学科にそれぞれ1人担当教員が配置され、学生の勉強や生活全般の悩みに応じる学年担当制のほか、医学科の1、2年次には臨床教員1人が少人数の学生グループを担当し、アドバイスや交流会を行うグループ担任制を採用しています。また、メンター教員1名と各学年の地域枠学生2~3名で構成される「地域枠学生キャリア支援メンター制度」が設けられており、学生は教員と先輩・後輩の縦のつながりを深めつつ、勉強や進路、大学生活での悩みまで気軽に相談することが可能です。

ほかにも8万冊の専門書を有し、ディスカッションスペースも設けられた図書館や情報基盤センター、保健管理センターなど、学生生活をサポートする施設も充実しています。

地域医療に注力

旭川医科大学は医療過疎地を抱える北海道において、北海道大学に続く医学部が求められたことから道内2校目の国立大学医学部として誕生しました。それだけに現在でも地域の医師不足への対応や、地域医療の充実に注力し、地域に根ざした医療・福祉の向上に貢献する医療人の育成に力を入れています。北海道出身者を優先的に入学させる地域枠が2018年度の入試で国立大学最多となるなど、地元に定着してくれる医師を確保する取り組みが特徴です。

北海道の公立大学医学部

北海道には医学部のある公立大学は、札幌医科大学の1校のみです。ここからは札幌医科大学について特徴を解説します。

札幌医科大学 医学部の特徴

所在地:北海道札幌市中央区南1条西17丁目

公式サイト:https://web.sapmed.ac.jp/

医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):90.0%

6年分の学費:349万6,800円(8~10万の教科書等の代金が別途必要)

沿革:札幌医科大学は旧道立女子医学専門学校をルーツとし、医学部医学科の単科大学として1950年に開学しました。開学当初は定員40名でスタートし、1956年には大学院医学研究科が定員25名で設置認可されています。

その後、1993年には看護学科と理学療法学科、作業療法学科を擁する保健医療学部が新たに開設され、札幌医科大学は医学部と保健医療学部の2学部体制となりました。開学当初から学内の設備や附属病院の設備を段階的に充実させ、2011年には医学部附属がん研究所と医学部教育研究器機センターを再編統合した、医学部附属フロンティア医学研究所も設置されています。

地域包括型診療参加臨床実習

札幌医科大学が取り組む「地域包括型診療参加臨床実習」は、全国先進モデルとして2012年に文部科学省の認定を受けました。これは、医学部6年生が地域基幹病院で診療参加型臨床実習を行うもので、補助事業終了後も継続して開講しています。

地域包括型診療参加臨床実習では医療チームの一因として学生も診療に加わることで、基本的な診療能力の養成に役立つことが期待されています。1~3年生も道内各地で住民と交流しながら、多職種連携やチーム医療を学ぶ「地域医療合同セミナー」に参加しています。

充実した卒後キャリア形成プログラム

札幌医科大学では「卒後キャリア形成プログラム」で、学部卒業後のキャリア形成もサポートが充実しています。卒後も道内100以上の関連病院と連携したネットワークのもと初期・後期臨床研修を行い、専門医資格の取得も可能です。プログラム期間中に大学院で医学博士を取得することもできるなど、希望に合わせて臨床医としての実力を磨けます。研究医を目指す学生には、「北海道医療枠」「地域枠」卒後プログラムに研修医育成プログラムが設けられています。

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