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【講師監修】順天堂大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部進学予備校メビオ

基本情報

2023/10/17(火)

(最終更新日2024/06/12)

順天堂大学医学部は東京都にある私立医学部の一つです。合格するためには入試の傾向をつかみ、対策を練って勉強を進める必要があります。この記事では順天堂大学医学部を目指す人に向け、順天堂大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を詳しく解説します。

順天堂大学医学部の概要

順天堂大学医学部は、1838年に蘭方医の佐藤泰然が「和田塾」を日本橋に開学したことに始まります。1843年には下総の佐倉に移り「順天堂」を開学、1885年には順天堂医事研究会も発足しました。

第二次世界大戦後の1946年に順天堂医科大学に昇格したのち、1951年には新制・順天堂大学として開学しています。2008年以降は健康総合大学院大学として教育課程や施設を充実させ、国際化も進めています。

順天堂大学医学部の入試情報

【所在地】東京都文京区本郷2-1-1
【学生数】828名 ※2022年5月1日時点
【公式サイト】https://www.juntendo.ac.jp/
【アドミッション・ポリシー】
【求める学生像】
医学部は、医学・医療の知識・技能のみならず豊かな感性と教養を持ち、国際社会に役立つ未来を拓く人間性溢れる医師・医学者を養成するため、次のような学生を求めます。

  1. 一人の人間として、人間と自然を愛し、相手の立場に立つ思いやりと高い倫理観を有する人
  2. 幅広い人間性、柔軟性と協調性を備えた高いコミュニケーション能力を有する人
  3. 自ら問題を発見し、知的好奇心を持って、自主的に課題に取り組むことができる人
  4. 国際的な視点から医学・医療の進歩に貢献しようとする熱意の有る人
  5. 入学後も、自己啓発・自己学習・自己の健康増進を継続する意欲を有する人

 【6年間の学費】2,080万円
【奨学金情報】
学費減免制度
基礎医学研究者要請奨学金
その他 日本学生支援機構の奨学金
地方公共団体および民間の奨学団体による奨学金制度

順天堂大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら

順天堂大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。
まずは高い学力を身につけるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。英語や数学に特に力を入れることが必要です。 また、医学に関連する本やウェブサイトを読んで知識を広めることも大切です。 さらに、ボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります。 英語力を向上させるために英会話の力を磨くこともおすすめです。また英検の受験も是非行いましょう。

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高2生

高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。
まずは学力向上に注力し、特に英語や数学を重点的に学びましょう。 予習や復習を欠かさず行い、定期的なテストや模試で自己の理解度を確認しましょう。 また、学校の進路指導や受験情報を活用して、医学部受験に必要な科目や内容を把握しましょう。さらに、医療に関連するボランティア活動や研修プログラムに積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。 英語力を高めるために英会話やリーディングにも時間を割きましょう。英検の受験も是非行いましょう。最後に将来の進路や大学選びについての情報収集を始め、必要な準備や対策を進めることも大切です。

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高3生

高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。
まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。 過去問題や模擬試験を解いて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないようにしましょう。また、志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類や面接対策の準備を行いましょう。同時に、継続的なボランティア活動や病院見学など医療現場での経験を積み、自身の意志や目的を深めてください。英語力の向上も忘れずに取り組み、英語のリーディング、英作文の練習を行いましょう。英検の受験も是非行いましょう。

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順天堂大学医学部の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

順天堂大学医学部の英語は試験時間80分、解答形式は記述式およびマークシート方式です。大問が長文4題と自由英作文1題の合計5題の構成になっており、大問1はインタビュー記事からの出題が多い傾向です。医学に関連する内容が出題されることが多いものの、専門用語には注が付されています。

迷わせるような選択肢もあまりなく、粗くても長文の主題を読み取れれば解答できる問題が多いのが特徴です。2022年と2023年の試験では、英語を得点源とするのなら7~8割程度を取っておきたいレベルでした。

受験対策・勉強法

大問1~4の長文読解では同義語選択や内容一致などのほか、適文挿入の問題が出題されます。挿入する文章は長めです。ボリュームのある自由英作文を解答するためにも、語彙力や速読力を高めて長文読解に時間をかけすぎず、英作文に充てる時間を増やことが大事です。

自由英作文は特に語数の指定はないものの、200語程度の記述が必要です。幅広い分野からテーマが出題されるため、日頃から自分の意見を英文で記述する力を養っておきましょう。早く正確に書く練習も必要です。

数学

傾向分析

順天堂大学医学部の数学は大問3題で構成され、試験時間は70分です。数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B(数列)・数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)から出題されます。大問1と大問2はマークシート方式で、大問1はさまざまな分野から出題される小問集合です。

大問3の出題方法は記述式で、証明問題が頻出です。ただし、2022年の試験では証明問題が見られなかったものの、2023年度は例年通りの証明問題となリました。難易度としてはやや易しい、または標準的な問題ではあるものの、試験時間が70分であることを考えると計算量や問題量が多い出題です。

受験対策・勉強法

大問1の小問集合は2022年2023年ともに、やや易しい問題でした。出題範囲は幅広いものの、基本的な問題も出題されます。取り組みやすく得点しておきたい問題も多いため、基本問題集を活用し本番の試験では計算ミスをしないことが大切です。

記述式の問題に対しては、日頃から記述方法を意識し、練習問題や過去問で慣れておきましょう。全体的な難易度はやや易しいレベルから標準レベルとはいえ、試験時間は70分しかありません。1つの問題に固執せず、効率よく解いていく必要もあります。

化学

傾向分析

順天堂大学医学部の化学は大問2題で構成されており、高校で学習する全範囲から出題される可能性があります。解答形式はマークシート方式と記述式の併用型で、試験時間は理科2科目で120分です。

2022年、2023年の試験では従来に比べて設問数がかなり減っており、合格点ラインは上昇して2022年で65%前後、2023年で80%前後だとみられています。ただし問題量が減ったとはいえ、大問1はマークシート方式で20問強の問題数があり、決して油断はできません。

受験対策・勉強法

もともと順天堂大学医学部の化学は問題量の多さが特徴でしたが、問題自体の難易度はそう高くありません。問題量は減っているものの、制限時間内に多く標準レベルの問題を解ける力をつけておくことは大事です。

基本問題や頻出問題の解法に関しては、考え込むことなく出てくるようにしておいてください。基礎固めができたら過去問にも目を通し、時間に気を配りながら解答する練習をしておくと本番の試験でも落ち着いて対処できるでしょう。

物理

傾向分析

順天堂大学医学部の物理は、大問2題が出題されます。大問1はマークシート方式、大問2は記述式です。大問1はさらに細かく第1問から第3問までに分かれ、第1問は小問集合になっています。

試験時間は理科2科目で120分です。2022年の試験は前年よりも難化しましたが、2023年は2022年よりも易化しています。ただし、前年に比べて易化した2023年でも、時間内に完答するのはやや難しいレベルでした。正規合格ラインは2022年で65%前後、2023年で70%台前半だと予想されています。

受験対策・勉強法

順天堂大学医学部の物理では原子物理の分野はあまり出題されていないものの、力学・熱力学・電磁気・波動など幅広い分野から出題されます。まんべんなく勉強し、特に標準レベルの問題が出やすい大問1の小問集合では、できるだけミスは抑えたいところです。

大問2は記述式で誘導方式になっています。記述の量はそれほど多くありませんが、時間的な余裕はあまりありません。試験の残り時間を考慮しながら、大問1も含めて点数を確保しておきたい問題と、時間がなければ飛ばす問題を適切に判断する必要があるでしょう。

生物

傾向分析

順天堂大学医学部の生物では大問2題が出題されます。試験時間は理科2科目で120分、大問1はマークシート方式の選択問題、大問2は論述中心の記述式です。特に医学に関連した内容に限らず、高校で勉強する生物の分野からバランスよく出題されます。

細かい知識が問われたり、大問2の難易度が年によって差があったりするものの、教科書レベルの標準的な問題が多いのも特徴の一つです。実際に2022年の大問2は前年に比べて難化しましたが、2023年では易化しました。

受験対策・勉強法

やや易しいレベルや標準レベルの問題が出題されることが多い大問1では、できるだけ取りこぼしをしないようにしましょう。例えばたんぱく質の名前や図表をはじめとした細かい知識も含め、しっかりインプットして整理しておくことが大切です。

先述したように、順天堂大学医学部の生物ではさまざまな分野からまんべんなく出題されるため、苦手分野をなくしておきます。夏には一度過去問を解いて、出題傾向や問題の癖を分析してみましょう。

順天堂大学医学部の受験対策についてよくある質問

順天堂大学医学部の特徴は?

順天堂大学医学部では、研究医を目指す学生のために「基礎研究医養成プログラム」を設け、1年次から特別カリキュラムが組まれたり、卒業前に大学院の単位を前倒しで取得できたりします。最先端のICT教室も整っているなど、充実した学習環境も特徴です。

順天堂大学医学部の難易度はどれくらい?

順天堂大学医学部は、私立医学部の中でも高い難易度に分類されています。国公立大学の東京大学医学部をはじめとした別格レベルではないものの、私立大学医学部では慶應義塾大学や東京慈恵会医科大学などの医学部に次ぐ最難関レベルです。

順天堂大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

医学部の受験では、目指す大学の入試傾向をふまえて勉強を進める必要があります。得意分野や苦手分野なども含めて現在の自分の学力を正確に把握したうえで、ここまで解説してきた勉強法を取り入れることが重要です。

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順天堂大学医学部は私立医学部の中でも難易度が高く、自分の理解度を正しく把握したうえで戦略をたてることが必要です。医学部予備校メビオでは大学別の模擬試験を行っています。ぜひ、受験勉強の道しるべとしてください。

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