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【講師監修】東京慈恵会医科大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部進学予備校メビオ

基本情報

2023/10/17(火)

(最終更新日2024/12/13)

医学部入試は、大学によって試験の特徴も少しずつ異なります。合格を勝ち取るためには、目標とする大学の傾向を分析し、それに合わせた勉強をすることが大切です。この記事では、東京慈恵会医科大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法について詳しく解説します。

東京慈恵会医科大学医学部の概要

東京慈恵会医科大学は、海軍軍医総監の高木兼寛が1881年に創立した成医会講習所を源流としています。翌年には医学教育の場や慈善病院としての役割を持つ、有志共立東京病院も発足させました。その後1903年に日本で最初の私立の医学専門学校として東京慈恵医院医学専門学校となり、1921年には東京慈恵会医科大学となりました。

東京慈恵会医科大学医学部の入試情報

【所在地】東京都港区西新橋3-25-8
【学生数】656名 ※2022年5月1日現在
【公式サイト】http://www.jikei.ac.jp/univ/
【アドミッション・ポリシー】
【求める学生像】
本学のカリキュラムを修得し、卒業時に求められる能力を達成できる学生として、日々の学修と多様な経験の中から以下の能力を入学時迄に身につけている人を求めます。

  1. 変化する社会、多様な文化や人々の中での医療ニーズを学び、社会における医師の職責について学修することができる。
  2. 多様な個性・異文化の人々と交流ができる。
  3. 汎用的技能としての数理的スキル、論理的思考力、問題解決能力を有する。
  4. 自らの考えをまとめ、それを表現し、他者との対話を通じて協調的に新しい知識を創造できる。

 【6年間の学費】2,250万円
【奨学金情報】
慈恵大学奨学生
保護者奨学金
本多友彦慈恵医学教育奨励基金
慈恵医師会海外選択実習奨学金
静岡県医学修学研修資金
千葉県医師修学資金
公益財団法人ピジョン奨学財団奨学生
学校法人慈恵大学提携教育ローン
その他 日本学生支援機構の奨学金
地方公共団体および民間の奨学団体による奨学金制度

東京慈恵会医科大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら

東京慈恵会医科大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。
まずは高い学力を身につけるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。英語や数学に特に力を入れることが必要です。 また、医学に関連する本やウェブサイトを読んで知識を広めることも大切です。 さらに、ボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります。 英語力を向上させるために英会話や英語の読解力を磨くこともおすすめです。

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高2生

高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。
まずは学力向上に注力し、特に英語や数学を重点的に学びましょう。 予習や復習を欠かさず行い、定期的なテストや模試で自己の理解度を確認しましょう。 また、学校の進路指導や受験情報を活用して、医学部受験に必要な科目や内容を把握しましょう。さらに、医療に関連するボランティア活動や研修プログラムに積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。 英語力を高めるために英会話やリーディングにも時間を割きましょう。最後に将来の進路や大学選びについての情報収集を始め、必要な準備や対策を進めることも大切です。

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高3生

高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。
まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。 過去問題や模擬試験を解いて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないようにしましょう。また、志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類や面接対策の準備を行いましょう。同時に、継続的なボランティア活動や病院見学など医療現場での経験を積み、自身の意志や目的を深めてください。英語力の向上も忘れずに取り組み、英語のリーディングやリスニング、英作文の練習を行いましょう。

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東京慈恵会医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

東京慈恵会医科大学医学部の英語は試験時間が60分、解答形式は選択式および記述式です。長文の大問が3題出題され、それぞれに小問が複数設定されています。典型的な空所補充や同義語選択などの選択式問題に加え、空所部分を英作文で埋める出題もあります。

特筆すべき最近の出題傾向として、2019年まで出題されていた和文英訳問題がなくなり、本文のテーマに沿った自由英作文が出題されるようになった点が挙げられます。東京慈恵会医科大学医学部の試験は語彙レベルが高く、空所補充の選択肢も解答を絞り込みにくいハイレベルな問題が出題されています。

受験対策・勉強法

東京慈恵会医科大学医学部の英語の試験は語彙レベルが高いうえ、ほぼ注釈もついていません。ただし、医学系・自然科学系の英文に日頃から慣れておけば、さほど難しさを感じないはずです。試験の直前になって過去問に取り組むと難しさに面食らってしまうかもしれませんが、早いうちから医学系・自然科学系の英文になれておけば、さほど難しいと感じることなく取り組めるでしょう。受験対策としては、早いうちから本格的な医学系・自然科学系の英文に慣れるようにしておくこと、そしてそれを読むのに必要な語彙を確実に身につけておくことです。

数学

傾向分析

東京慈恵会医科大学医学部の数学は試験時間が90分です。大問が4問出題され、空所補充形式の大問1は基本~標準レベルですが、記述形式の大問2~4は難易度が高くなっています。

最近5年間は第1問は確率の問題、第2問は微積分の問題、第3問は整数もしくは多項式の問題、第4問は図形の問題、という形に定着していいます。2022年の試験では例年に比べて全体的に易化しましたが、2023年の試験は例年通りの難易度に戻りました。

受験対策・勉強法

易しめの問題や標準的な問題を確実に素早く得点できるよう、計算力をしっかりつけておくことが大切です。頻出分野の微分・積分では計算に手間のかかる問題が出題される場合も多いため、ミスなく正確に計算できる処理能力を養っておく必要があるでしょう。

よく出題される確率や整数、数列、ベクトルの分野についても、標準的な問題には対応できるようにしておいてください。基礎固めができたら過去問で試験の傾向をつかみつつ、さらに難易度の高い問題を解くようにするのがおすすめです。

化学

傾向分析

東京慈恵会医科大学医学部の理科の試験時間は、2科目で120分です。化学の解答形式はすべて記述式で、毎年大問が4問出題されます。有機化学分野からまんべんなく出題されているほか、理論化学分野では化学平衡についての問題がよく出題されています。

あまり教科書でページを割かれていない問題や初見の問題が出題されるケースがあるものの、落ち着いて問題文に従えばある程度は解くことが可能です。2023年の試験では、前年に比べて難易度が易化しました。

受験対策・勉強法

毎年必ず出題される有機化学分野を押さえておくのはもちろん、理論化学分野や単独であまり出題されない無機化学分野も基礎固めをしておく必要があります。複数の分野にわたる融合問題も出題されるため、融合問題に慣れておくことも大切です。

東京慈恵会医科大学医学部の化学は、問題文が長いのも特徴の一つです。単純に考えて理科1科目には1時間しかかけられないため、長い問題文でも内容を素早く理解し、処理できる力を養っておく必要もあります。

物理

傾向分析

東京慈恵会医科大学医学部の物理は記述式で大問3題の出題が定着していましたが、2023年の試験では大問が2問でした。大問の数は減ったものの、分量が減ったわけではなく、理科2科目120分の試験時間で解くのは決して簡単ではありません。

2022年の試験では正規合格ラインが70%程度と考えられていましたが、2023年では少し難化し55%程度とみられています。小問が多いので解きやすいものを見分け、得点を稼げたかどうかがポイントです。

受験対策・勉強法

2023年の試験では大問1に小問が8問、大問2は小問11問で構成されていました。小問の誘導に乗ると主題が見えてくる問題も多いため、問題はよく読むようにしてください。

基本的な物理の勉強方法は、まずは公式を含めて教科書の内容を中心とした基本をしっかり固め、標準レベルの問題はマスターすることです。本番で見慣れない設定の問題が出題されても、教科書レベルの基本をもとに小問の誘導にしたがって解答することが大切です。また数ある小問の中から比較的解きやすい基礎問題を落とさないようにすることもポイントです。基礎を十分に固めてから発展問題に取り組みようにしましょう。

生物

傾向分析

東京慈恵会医科大学医学部の生物は記述式で、大問が4題出題されます。試験時間は先述したとおり理科2科目で120分です。1科目で1時間解答に充てられる計算ですが、生物は全体的に時間のかかる計算問題や考察問題、論述問題が多いうえ、2015年以降の試験では問題ページ数も増えています。

出題範囲は幅広く、全分野を勉強しておく必要があるでしょう。難易度はやや高く、空所補充や選択問題のほか、数値計算や実験考察など、さまざま出題形式で問題が出されています。

受験対策・勉強法

東京慈恵会医科大学医学部の生物に関しては、一次突破ラインが2022年で60%程度、2023年が70%程度です。合格するためには基本的な知識をしっかり覚え、少なくとも高校の教科書や資料集で学んだ範囲の問題は落とさないことがポイントになります。

基礎固めが終われば問題演習を行いながら知識を積み重ね、実験考察問題を解くトレーニングもします。時間のかかる問題が多いこともあり、最終的には時間配分や解く順番なども判断できるようにしておく必要があります。

東京慈恵会医科大学医学部の受験対策についてよくある質問

東京慈恵会医科大学医学部の特徴は?

東京慈恵会医科大学医学部は「医学は学と術と道とより成る」を教育理念とし、国際交流も盛んです。英語教育は1~4年次にかけてコースが組まれ、5~6年次の参加型臨床実習では海外の病院や研究機関で実習できるよう留学支援も充実しています。

東京慈恵会医科大学医学部の難易度はどれくらい?

東京慈恵会医科大学医学部の入試倍率は10倍程度と非常に狭き門です。難易度も高く偏差値を見ると東大理科一類を上回り、医学部全体でも最難関ラインを超えています。私立医学部の中ではトップクラスのレベルであり、別格レベルの慶應義塾大学医学部に次ぐ難易度です。

東京慈恵会医科大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

東京慈恵会医科大学医学部に合格するためには、まず自分が現在どのくらいの実力なのか知っておく必要があります。なにが苦手か、なにが得意なのかを正確に把握しつつ、ここまで解説してきた勉強法を取り入れて受験対策を取っていくことが重要です。

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私立医学部大学別模試

東京慈恵会医科大学は、私立医学部の中でも難易度が高い医学部です。合格に向けては各科目の出題傾向を踏まえながら、勉強を進めていく必要があるでしょう。模試は自分の習熟度や理解度を、その都度確認することが可能です。受験勉強の道標にもなるため、医学部進学予備校メビオの模試をぜひ活用してください。

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