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【講師監修】藤田医科大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部進学予備校メビオ

基本情報

2023/11/26(日)

(最終更新日2024/12/13)

藤田医科大学は愛知県豊明市にある私立の医科大学です。私立医学部は特徴のある入試を実施している場合も多いため、傾向を踏まえたうえで対策を立てる必要があります。この記事では藤田医科大学医学部の入試傾向および、受験対策・勉強法を詳しく解説します。

藤田医科大学医学部の概要

藤田医科大学のルーツは、1964年に設立された学校法人藤田学園です。1965年に南愛知准看護学校、翌年に名古屋衛生技術短期大学と名古屋医学技術専門学院、1968年には名古屋保健衛生大学が開学しています。医学部は1972年に設置され、幾度かの統合や名称変更を経て2018年に藤田医科大学になりました。現在は医学部と医療科学部、保健衛生学部を擁する医学系の大学です。

藤田医科大学医学部の入試情報

【所在地】愛知県豊明市沓掛町田楽ケ窪1番地98
【学生数】3,025名 ※2022年5月1日時点
【公式サイト】https://www.fujita-hu.ac.jp/
【アドミッション・ポリシー】
独創的な学究精神を持った謙虚で誠実な医師の育成を使命とする藤田医科大学医学部は、卒業までに身につける能力として卒業コンピテンス・卒業コンピテンシーを定めました。本学でこれらを達成するために必要な能力・資質を有する者として、以下のような人の入学を求めています。

  1. 藤田医科大学医学部および藤田医科大学病院の理念を理解し、その発展のために尽くす決意のある人
  2. 地域の健康と福祉に貢献する熱意を有し、そのための努力を怠らない人
  3. 職業人として長く社会に貢献する意思のある人
  4. 他の医療専門職と連携して、患者および地域住民の健康問題を解決するため、主体性を持って多様な人々と協働して学び、行動しようとする姿勢を有する人
  5. 誠実で協調性に優れ、柔軟な心と広い視野を持つ人間性あふれる人に成長していくための素直な心を持ち、努力を続けられる人
  6. 自律的に自らの健康管理、社会規範の遵守ができ、計画的な行動と多面的かつ慎重な判断ができる人
  7. 以下に代表される多面的で高い学力を有する人

英語:英語で記述された教科書や医学論文等を理解し、海外での臨床実習や国内外の国際的状況において十分なコミュニケーションが取れるようになっていくために必要な基礎的英語力

数学:論理的、数量的な思考が十分可能であることを示す数学力

国語:人間と人間との関係の中で、互いの立場や考えを尊重しながら、言語を通して円滑に相互伝達、相互理解を進めていくのに十分な国語能力と、問題を解決しようとする創造的かつ論理的な思考力

理科:自然に対する関心と探究心、観察力および実験能力を前提とした深い理解とそれらによって培われた科学的態度

地理歴史・公民:多様な価値観を有する国際社会において主体的に生きることや、生を尊べる平和で民主的な社会を形成するための資質と自覚に繋がる社会科の能力

 【6年間の学費】2,980万円
【奨学金情報】
学校法人藤田学園奨学金貸与制度
藤田学園同窓会奨学金貸与制度
医学部成績優秀者奨学金制度
医学部修学資金貸与制度
その他 日本学生支援機構の奨学金
地方公共団体および民間の奨学団体による奨学金制度

藤田医科大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら

藤田医科大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。
まずは高い学力を身につけるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。英語や数学に力を入れるだけでなく、広く歴史や地理などに関する基本知識を身につけることが必要です。英語の長文ではそうした前提が必要となる英文が出題されています。 英語力を向上させるために、授業で提供される音声教材や発信型の英語に対応した教材も活用して、多面的な英語力を磨くこともおすすめです。 また、医学に関連する本やウェブサイトを読んで知識を広めることも大切です。 さらに、ボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります。オープンキャンパスに参加されることもお勧めします。

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高2生

高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。
まずは学力向上に注力し、英語や数学に力を入れるだけでなく、広く歴史や地理などに関する深い知識を身につけることが必要です。英語の長文ではマヤ文明やヴァイキングの兜に関する英文が出題されるなど、地理、歴史の前提知識がものを言う英文が出題されています。 予習や復習を欠かさず行い、定期的なテストや模試で自己の理解度を確認しましょう。 また、学校の進路指導や受験情報を活用して、医学部受験に必要な科目や内容を把握しましょう。必要な準備や対策を進めることも大切です。 さらに、引き続き医療に関連するボランティア活動や病院見学・研修プログラムに積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。そこで自身の意志や目的を深めてください。オープンキャンパスに参加されることもお勧めします。

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高3生

高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。
まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。 過去問題や模擬試験を解いて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないようにしましょう。英語力の向上も忘れずに取り組み、英語のリーディングやリスニング、英作文の練習を行いましょう。 また、志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類や面接対策の準備を行いましょう。

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藤田医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

藤田医科大学医学部の英語は、試験時間が90分です。2021年までは大問が5題の出題でしたが、2022年からは大問6題になりました。大問1の文法・語法、大問2の語句整序、大問3・4の長文総合問題までの解答形式はマーク式、大問5の長文総合と大問6の長文中和文英訳が記述式です。

私立大医学部では記述式の出題がない大学も多いですが、藤田医科大学医学部は記述問題がかなり多めです。長文総合問題では医学関連など理系のテーマだけではなく、文系のテーマも含めて幅広い分野から出題されています。

受験対策・勉強法

藤田医科大学医学部の文法・語法問題や語句整序などの問題は標準的レベルの良問が多く、しっかり得点しておきたいところです。マーク式の長文総合問題は標準的ではありますが、素早くこなせるかどうかが重要となります。速読のスキルを上げておく必要があります。

長文読解では何を答えるべきかが示されていたり、英訳問題では英文中にヒントが含まれていたりしますが、記述量は多めです。解答の手がかりになる箇所を捉えつつ、英文和訳や要約、和文英訳のトレーニングに取り組んでください。

数学

傾向分析

藤田医科大学医学部の数学は試験時間が100分、大問が3題出題されます。出題範囲は数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲと数学A、数学B(数列)および数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)です。

大問1はマーク式の小問集合で、やや難しいレベルの問題が出る場合もあるものの、ほとんどが易しいレベルから標準レベルの難易度です。幅広い分野からまんべんなく出題されますが、データの分析からの出題頻度が高い点には注意しておきましょう。

大問2と3は記述式で、途中の過程が記述されていない場合は得点を与えない、といった文言が解答用紙に明記してあります。頻出分野は微分・積分です。また、有名事実などの証明が多いのも特徴的です。しっかり対策しておきましょう。非常に難度の高い出題もしばしばあり、そういう場合は大問1の出来が合否に大きく影響することになるようです。

受験対策・勉強法

数学の大問1では10~11問の小問が出題されます。基本レベルや標準レベルの問題を取りこぼさないようにしましょう。そのうえで難易度の高い問題がどの程度解けるかが重要になってきます。まずは基本の定理や定義、公式などを確実に理解し、典型的な問題はしっかり解けるよう問題演習を行っておいてください。

あとは計算力や処理能力を高めつつ、大問2や3に出されるような解き方のプロセスまで問われる記述式問題の演習に慣れておきましょう。

化学

傾向分析

藤田医科大学医学部の理科は、物理・化学・生物から2科目を選んで受験します。制限時間は2科目で120分です。化学は大問5題~7題の出題で、解答形式は全問結果だけを書かせる記述式です。小問集合問題も出題されていますが、割合が減っています。
全体的な難易度としては、やや易しいレベルから標準レベルの問題が出されています。数値を用いた計算問題や穴埋め問題、構造式を書かせる問題、説明問題や描図問題まで、藤田医科大学医学部の化学は出題形式が多彩なところが特徴です。

受験対策・勉強法

やや易しいレベルや標準レベルの問題など差のつきにくい問題では、ミスなく計算できたかどうか、知識問題で確実に正答の選択肢を選べたかどうかなど、失点しないことが大切になってきます。

理論化学や有機化学の分野は毎年のように出題されているほか、アミノ酸や糖類など高分子の分野からも頻繁に出題されています。また、構造推定問題には難問が出題されることもあります。無機化学も幅広い範囲から出題されるため、まずは教科書の内容を定着させておくことが大事です。その後は応用問題にも目を通しながら苦手分野を作らないようにしましょう。

物理

傾向分析

試験時間は理科2科目で120分です。藤田医科大学医学部の物理は、大問が4題出題されています。解答形式は全問記述式で、難易度は標準レベルからやや難しいレベルです。出題の仕方が変わっていることも多く、数値計算が出題される場合にも計算が非常に重たいものが出題されています。

ほぼ毎年、大問4題のうち2問に力学が出題されています。残りは波動や電磁気学が頻繁に出題されてきましたが、熱力学、原子の分野からも出題されることもあります。

受験対策・勉強法

藤田医科大学医学部の物理問題に対応するためには、定義や公式をただ覚えるだけではなく、どのような出題形式でも対応できるようしっかり内容を理解して自分のものにしておく必要があります。基礎固めができたら計算力を養いつつ、基礎問題から標準問題、過去問まで段階的に取り組んでいきましょう。

藤田医科大学医学部の物理では、難易度が高めの問題や計算量が多い問題も出題されます。解きやすい問題を素早く確実に解答し、残りの時間である程度難しい問題に時間をかけられるよう時間配分を考えることも大事です。

生物

傾向分析

藤田医科大学医学部の理科は2科目で制限時間は120分です。2023年後期の試験では大問3題でしたが、例年大問4題の構成になっています。難易度としては標準レベルの問題のほか、受験生にはあまり馴染みのない発展的な内容の問題まで出題されています。

解答形式は全問記述式です。遺伝や代謝、細胞と分子や生殖と発生、動物や植物、生態系に関する内容など、医学に関連するテーマだけではなく幅広い分野から出題される可能性があります。選択肢から選ばせる問題のほか、論述問題が多いのも特徴です。

受験対策・勉強法

藤田医科大学の生物問題は、出題分野が幅広く、総合問題として複数の分野を絡めて出題されることもあるため、偏りのない勉強が必要になります。まずは教科書レベルの知識を定着させ、知識問題を即答できる程度になるまで用語や定義を確認しておいてください。
考察問題ではリード文にヒントが含まれている場合が多いため、見落とさないことが大切です。また、藤田医科大学医学部の生物で注意しておきたいことは「簡潔に記せ」という論述問題です。過去問を活用するなどして、手際よく解答する練習をしておくとよいでしょう。

藤田医科大学医学部の各科目公表と全体統括

藤田医科大学医学部の2023年の英語ではマーク式の部分は比較的解きやすかったものの、記述式では解きにくいテーマが取り上げられていました。数学では小問集合問題は解きやすかったものの、難化した問題もあります。それでも英語・数学に関しては例年並みでした。

一方で化学は裏をかくような問題、物理では計算の重い力学の問題、生物でも受験生にとっては不慣れな問題が出題されるなど、理科は難化しています。全体的に高得点が取りにくく、標準的な問題を正確に得点できたかどうかがポイントです。

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藤田医科大学医学部の受験対策についてよくある質問

藤田医科大学医学部の特徴は?

「良き医療人」としての志と技能を養うことを大切に考える藤田医科大学では、学部や学科の垣根を越えてともに学ぶアセンブリ教育がすでに50年以上行われています。また、スキルスラボやIT学習室などの教育施設が充実していることに加え、藤田医科大学病院で実施されるER実習や夜勤実習も特徴的です。

藤田医科大学医学部の難易度はどれくらい?

藤田医科大学医学部の難易度は、私立医学部では中位程度です。とはいえ医学部人気が続くなか、医学部以外の理科系学部と比較してみると東京大学理科一類の水準に近い難易度です。また、私立の理科系学部で人気の早稲田大学や慶應義塾大学の理工学部より偏差値はかなり高くなっています。特に、藤田医科大学の後期試験は入試倍率も高く、合格するためにはしっかりと対策を練って勉強する必要があるでしょう。

藤田医科大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

藤田医科大学医学部に合格するためには、まず現時点での自分の学力を知っておくことがポイントです。何が得意なのか、何が苦手なのかを把握したうえで、ここまで解説してきた勉強方法を取り入れ、適切な学習を進めていくことが重要です。

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私立医学部大学別模試

藤田医科大学医学部の合格を勝ち取るためには、入試傾向に沿った勉強をしなければなりません。医学部予備校メビオの模試は習熟度や理解度を確認できるため、受験勉強の道しるべになります。藤田医科大学医学部の受験を考えているのなら、メビオ主催の大学別模試である、藤田医科大学模試を受けてみることも検討してみてください。

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