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【講師監修】久留米大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部進学予備校メビオ

基本情報

2023/11/26(日)

(最終更新日2024/12/19)

久留米大学医学部は、九州にある私立医学部です。私立大学の医学部は入試に特徴があることも多いため、傾向を踏まえて対策を立てることがポイントです。この記事では久留米大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を詳しく解説します。

久留米大学医学部の概要

久留米大学医学部のルーツは、1928年2月に設立された九州医学専門学校です。同年4月には附属病院が開院しました。5年制課程の九州高等医学専門学校を経て、1946年に久留米医科大学が開設されました。その後1952年には久留米大学医学部となり、現在の久留米大学は医学部を含めた6学部13学科と、大学院の4研究科があります。

久留米大学医学部の入試情報

【所在地】福岡県久留米市旭町67番地
【学生数】739名 ※2023年5月1日時点
【公式サイト】https://www.kurume-u.ac.jp/site/med/
【アドミッション・ポリシー】
医学部医学科は、医学科理念「国手の理想は常に仁なり」のもと「時代や社会、そして地域の多様なニーズに対応できる実践的でヒューマニズムに富む医師を育成するとともに、高水準の医療や最先端の研究を推進する」という目的に対する知識と技術を習得できる学生を求めています。

本学の医学部医学科の学修目標(三大目標)は以下のとおりです。

  1. 医師や研究者として職責を果たすのに必要な知識と技能を修得する。
  2. 患者に寄り添うとともにチーム医療の実践に必要な態度と習慣を身につける。
  3. 時代や社会、そして地域の多様なニーズに対応できる人間性と良識を涵養する。

この目標に沿って、本学科の入学者受入方針は、以下の3点です。

  1. 医学や医療の知識と技能を能動的かつ積極的に修得できる基礎学力と学習能力がある人
  2. 診療や研究で実践的に活躍できる人間性・協調性・倫理観がある人
  3. 時代や社会、そして地域の多様なニーズに対応できる柔軟性・積極性・向上心がある人

 【6年間の学費】3,637万8,000円
【奨学金情報】
久留米大学奨学金
日本学生支援機構の奨学金
地方公共団体および民間の奨学団体による奨学金制度

久留米大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら

久留米大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。
まずは高い学力を身につけるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。英語や数学に特に力を入れることが必要です。英語力を向上させるために、授業で提供される音声教材や発信型の英語に対応した教材も活用して、多面的な英語力を磨くこともおすすめです。 また、医学に関連する本やウェブサイトを読んで知識を広めることも大切です。 さらに、ボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります。オープンキャンパスに参加されることもお勧めします。

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高2生

高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。
まずは学力向上に注力し、特に英語や数学を重点的に学びましょう。英語では英語から日本語への要約、反対に日本語から英語の要約問題も出題されるので、この時期から英語や国語の勉強の中で、要約の練習も始めておくとよいでしょう。 予習や復習を欠かさず行い、定期的なテストや模試で自己の理解度を確認しましょう。 また、学校の進路指導や受験情報を活用して、医学部受験に必要な科目や内容を把握しましょう。必要な準備や対策を進めることも大切です。 さらに、引き続き医療に関連するボランティア活動や病院見学・研修プログラムに積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。そこで自身の意志や目的を深めてください。オープンキャンパスに参加されることもお勧めします。

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高3生

高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。
まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。 過去問題や模擬試験を解いて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないようにしましょう。また、志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類や面接対策の準備を行いましょう。

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久留米大学医学部の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

久留米大学医学部の英語の試験時間は90分です。2019年以前は大問7題の出題でしたが、2020年以降は大問が6題になっています。大問1は文法・語法や語彙力に関する8問の小問集合です。大問2では不要文削除問題、大問3では語句整序問題、大問4では空所補充問題を伴う内容一致問題、大問5では内容一致問題が出題されています。大問6では2020年度から日本語を読んで30語程度の英語に要約する問題、英文を読んで50字程度の日本語に要約する問題が出題されています。解答形式は大問1~5がマーク式、大問6は記述式です。

受験対策・勉強法

久留米大学医学部の英語は90分の制限時間で十分に解答できるボリュームであり、全体的な難易度としてはそれほど高くありません。まずは語彙力を強化するとともに、基礎的な文法力をしっかり身につけておくことが大切です。

医学および関連分野の内容が取り上げられることも多いため、医学用語や時事問題に慣れておく必要もあります。要約英訳や要約和訳に対しては要約の練習問題に取り組み、設定文字数内にまとめる文章推敲の練習をしておきましょう。

数学

傾向分析

久留米大学医学部の数学は、制限時間が90分です。出題範囲は数Ⅰ~Ⅲ、数学A、数学B(数列)および数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)で、まんべんなく全体から出題されています。ただし数列や図形と方程式、微積分や確率は頻出分野です。

小問に分かれた大問が6題出題され、基本的なレベルから応用レベルへと進むよう設定されています。解答形式はマークシート方式または答えのみ記述する方式です。年度によって計算量の増減があったり発展的な内容が含まれていたりするものの、問題量に対して充分な試験時間が与えられています。

受験対策・勉強法

久留米大学医学部の数学では、計算量の多い問題が出題されることもあるため、日頃から計算演習を積んで計算力をつけておく必要があります。基本的な問題や典型的な問題を落とすことがないよう、どの分野もまんべんなく基礎固めしましょう。

久留米大学医学部の数学は記述式ではないこともあり、部分点を期待することができません。難易度はそれほど高くはありませんが、確実に解答を進めていくためには、計算ミスやケアレスミスなどをしないことが重要です。

化学

傾向分析

久留米大学医学部の理科は、化学・物理・生物から2科目を選択して試験時間は120分です。化学は大問が4題出題され、大問1は小問集合になっています。小問集合問題では理論化学・無機化学・有機化学と幅広い分野から出題されることが多いです。

解答形式は全問が記述式です。計算問題のほか、論述問題も出題されていますが、全体的には典型的な問題の出題が多く、難易度は易しいレベルから標準レベルが中心です。

受験対策・勉強法

久留米大学医学部の化学では高度な知識を問われるというよりも、基本的な問題や典型的な問題で知識や計算力、論理的思考力などが問われます。受験対策としては、まず教科書レベルの内容を確実に押さえ、しっかり定着させておく必要があります。

ただ丸暗記するだけではなく、意味や理由をしっかり理解しておくことも大切です。問題の難易度がそう高くない分、合格するためにはいかに失点を抑えながら、短時間で解答できるのかが大事になります。

物理

傾向分析

制限時間は理科2科目で120分、物理は大問が3題出題されています。解答方式はすべて記述式です。問題文に単位が省略されているにもかかわらず、解答欄にはSI国際単位系を用いて単位を記入するよう指示されている点に注意が必要です。

力学と電磁気学の分野はほぼ出題され、残りの1題は熱力学または波動であることが多いです。久留米大学医学部の物理では原子の分野は出題されていませんが、出題範囲に変更がある可能性もありますので、募集要項で必ず確認しておきましょう。

受験対策・勉強法

久留米大学医学部の物理では、各大問の末尾にはやや難しい問題が配置される傾向がありますが、それ以外はおおむね標準レベルの問題です。高得点での勝負になるため、基本的な知識のみで解ける問題や典型的な問題ではミスなく確実に、落ち着いて解答することが大切です。その上で難易度の高い設問に正答できるかどうかで、得点差がつく可能性があります。

まずは頻出分野を中心に基礎知識をしっかり定着させ、その後で、最終問題攻略に向け難易度の高い応用問題を解く練習に取り掛かりましょう。

生物

傾向分析

久留米大学医学部の理科の制限時間は2科目・120分で、生物は大問4題の構成です。大問は医学に関連したテーマが多いものの、医学以外の生態系などの分野が取り上げられることもあります。出題形式は選択問題や空欄補充、論述問題などさまざまですが、解答形式はすべて記述式です。

全体的な難易度は易しいレベルから標準レベルです。ただし一部の問題で、高校の生物で学ぶ範囲を超える問題が出題される場合もあるので注意してください。2020年以降は数学的な素養を問う問題が出題されなくなった一方、やや文字数の多い論述問題が出題されています。

受験対策・勉強法

久留米大学医学部の生物は、細かい知識が求められる設問も出題されるものの、全体的には化学や物理と同様生物も標準レベルの取り組みやすい問題が多く出題されています。高得点が予想されるため、基本的な問題や典型的な問題は、確実に得点を稼ぎたいところです。

出題範囲は全範囲にわたっていることもあり、細かい知識も含めてまずは基礎固めをしっかり行っておきましょう。論述問題に対しては設問の意図を正確に汲み取った上で、字数内にまとめられる練習をしておく必要があります。

【2023年最新】久留米大学医学部の各科目講評と全体統括

久留米大学医学部の2023年の英語は大問6の要約問題が少し難しく、60%が目標ラインです。数学は完答を狙える問題がなく、難易度も前年より上がったことを考えると目標は50%程度でしょう。化学は分量が増えた一方で難易度は下がり、75%程度は得点したい高得点勝負の問題でした。

物理の難易度は前年と変わらず70%程度が目標ライン、生物は手薄になりがちな分野からの出題が多く、60%が目標ラインです。トータルでは化学・物理は横ばいもしくは易化していますが、英語・数学・生物が若干難化しているので、全体では60%の240点が合否ラインだと予想されます。

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久留米大学医学部の受験対策についてよくある質問

久留米大学医学部の特徴は?

久留米大学医学部では現代医学の最先端教育が行われるとともに、チーム医療を円滑にするためのコミュニケーションを重要視しています。このため1年次から問題解決型グループ学習を導入し、積極的に仲間とやり取りする機会を設けています。

久留米大学医学部の難易度はどれくらい?

昨今の医学部人気を受け、医学部は他の理系学部と比べて難関となっています。久留米大学医学部の難易度は、私立の医学部の中ではやややさしい位置づけです。しかし、私大の難関理系学部である早慶理工学部ラインを上回るレベルであり、理系の学部としてはかなり高い難易度です。

久留米大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

この記事では久留米大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説してきましたが、実際に合格するためには、まず現在の自分がどのくらいの学力を有しているのかを知っておく必要があります。得意・不得意を正確に把握した上で、ここまで解説してきた勉強方法を取り入れることが重要です。

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医学部予備校メビオの大学別模試は、自分の習熟度や理解度を確認できるため受験勉強の道しるべになります。久留米大学医学部を目指すのなら、ぜひ出題傾向や難易度を絞った久留米大学医学部模試を活用してみてください。

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