医学部コラム
どうしても医学部に行きたい。合格するための勉強方法や予備校の必要性を解説
基本情報
2024/03/30(土)
(最終更新日2024/03/30)
医学部を卒業すれば臨床医はもちろん研究医など、さまざまな道が開けます。ただその将来を手にするためには、まず医学部の入試で合格を勝ち取らなければなりません。
この記事では、多くの人が医学部に行きたいと思う主な理由や医学部に入るのが難しい理由、合格するための勉強方法や予備校の必要性なども含めて詳しく解説します。
どうしても医学部に行きたい!その理由は?
どうしても医学部に行きたい、と思うのはなぜでしょうか。人によって医学部に行きたい理由や、希望する医学部卒業後の進路には多少違いがあるかもしれません。まずは、医学部に行きたいという情熱がどこから来ているのか確認してみましょう。
理系の最難関学部に挑戦してみたい
医学部といえば、理系学部の中では最難関といわれている学部です。入試の頂点に輝く存在であり、それだけに憧れる人も多いのではないでしょうか。理系学部といってもさまざまな学部があります。もちろん医師以外に就きたい職業が決まっている人であれば、理工学部や農学部など将来の仕事に直結する学部を選ぶでしょう。
ただ、ハードルが高い医学部に合格すれば、それだけでも注目に値します。加えて医学部合格後に手にする「医師」という称号はステイタス性も高いです。理系の学部へ進学を考えているものの、まだ将来のキャリアを描けていないという人にとっては、最難関の学部として目指したい目標になり得るでしょう。
人の命や生活を救う医師という仕事に憧れる
医師は単にステイタス性が高い職業というだけではなく、人の命を助けたり、病気や怪我で苦しむ人の生活の質(QOL)を上げたりできる、かけがいのない存在です。人の命や生活を救う仕事として、社会的な貢献度が高いところも憧れる理由になるでしょう。
患者やその家族にとって、医師は頼れる存在です。看護師や救急救命士、リハビリテーションの専門職など、医師以外にも医療に携わる職種はさまざまです。しかし医師にしかできない医療行為で社会貢献をしたい、と考えたり、医師の仕事を目の当たりにして、医師を志したりする人も多くいます。
柔軟な働き方に対応できる
数ある免許の中でも、医師免許は最難関の一つです。まずは医学部への合格から始まり、6年間のカリキュラムを経て医師国家試験に合格して初めて医師免許を取得できます。そして、医学部を卒業してからもさらに経験を積む必要があるなど、医師は一人前になるまでの道のりが長い職業です。
それだけに医師免許を取得していれば、将来的に就職や転職で非常に有利になります。また、長い人生の中で、医師自身のライフステージが変化することもあるでしょう。転居したり働き方を変えたりしても、転職先を探しやすいのが医師の強みです。アルバイトでも好条件な働き口が比較的すぐに見つかります。
医学部合格が難しい理由
ではなぜ医学部に合格するのは難しいといわれるのでしょうか。もちろん医学部は理系の学部でも最難関学部であることに間違いはありませんが、それ以外にも簡単に進学ができない理由があります。ここでは主に2つの理由を詳しく解説します。
医学部人気で近年レベル・倍率が劇的に上がっている
近年医学部が人気となり、2000年以降は志願者数が上昇しました。2015年頃から私立大学医学部の志願者数は高止まりの状況で、出願者数は毎年10万人を超えています。特に私立大学医学部の入試倍率は高く、2023年度は私立大学医学部全体の定員3,698人に対して、志願者数は9万1,429人と倍率は20倍を超えました。
このような志願者数の増加により、もともと偏差値の高かった国公立大学医学部だけではなく、私立大学医学部も全体的にレベルがかなり高くなっています。
※出典:
文部科学省「医学部医学科の入学定員(令和5年度)」 https://www.mext.go.jp/content/20231010-mxt_igaku-100001063_1.pdf,(参照 2024-02-12)
文部科学省「各大学の医学部医学科の入学状況及び国家試験結果等」 https://www.mext.go.jp/content/20231010-mxt_igaku-100001063_2.pdf,(参照 2024-02-12)
他学部よりも授業料が高い
医学部は6年制である分、他学部より2年分学費が高くなります。国立大学では学部にかかわらず入学金が28万2,000円、1年間の授業料が53万5,800円で同じです。しかし、学費は4年間であれば全部で242万5,200円のところ、6年間では349万6,800円となり100万円以上の差がでます。
私立大学の医学部の場合は、利用する施設などが他の学部に比べて専門的で高価であることから、他学部に比べて学費はかなり高額です。6年間で1,000万円を超えてしまうところも多くあるでしょう。ただし奨学金や地域枠のように、経済的な負担を減らすための選択肢もあるので、学費が気になる人は調べてみましょう。
※出典:文部科学省「国立大学と私立大学の授業料等の推移」 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokuritu/005/gijiroku/attach/1386502.htm,(参照 2024-02-12)
医学部合格するための必要な勉強方法
医学部に合格するための勉強方法としては、主に以下の3つがあります。
- コストのかからない独学
- 効率的に学べる予備校
- 自分の実力の指標となる模試
独学で勉強すれば、必要なコストはほぼ参考書や問題集などの書籍代だけです。まずは教科書や参考書を読みながら、高校で学ぶ内容を確実に頭に入れていきます。基礎固めができたら問題集を使って実践力を養っていくことになりますが、独学では受験大学の出題傾向分析などは自分で行わなければなりません。
一方で予備校に通うと費用はかかるものの、プロの講師による指導を受け、効率よく勉強を進めていけるメリットがあります。リアルタイムに正しい受験情報や出題傾向の分析結果を教えてもらえるので、自分で調べる必要がない分受験勉強に注力することができます。
また医学部受験に的を絞った模試を活用すれば、自分の実力がどのくらいなのか確認することが可能です。模試の結果は実力の指標となるため、予備校を利用している人はもちろん、独学の人でも受けるのがおすすめです。
医学部合格に予備校は必要?
医学部を目指す人の中には、予備校を利用することを検討している人もいるのではないでしょうか。予備校はマストではありませんが、効率的に必要なことを学べます。勉強の負担を減らすことにつながるほか、予備校の受験ノウハウを使って合格の可能性を上げられます。
効率よく必要なことを学習できる
独学では志望校の傾向分析から、参考書や問題集選びまで自分でやらなければなりません。各科目の勉強の進め方や苦手分野をどう克服すればいいのかも、自分で考える必要があります。受験で課される全科目をすべての勉強を自分でコントロールするのは簡単ではないでしょう。
一方で予備校の講師は受験のプロです。国公立・私立を合わせて、全国には多くの医学部がありますが、それぞれの医学部の入試の傾向や情報を独自に持っています。プロの講師に教えてもらえる予備校では、医学部合格に向け、効率よく必要なことに的を絞った学習が可能です。
受験方法にもテクニックあり
医学部を受験する際は、受験方法にもテクニックが必要です。多くの大学の入試試験は、主に1月から3月までの間に集中しています。そのため日程がかぶらないように受験大学を決めるのも大変です。
たとえば各大学の受験日程を把握していれば、A大学の一次試験のあとにB大学の二次試験を受けるなど、一見不可能に見える受験スケジュールが可能になることもあります。少しでも多くの大学を受験することで、医学部合格の可能性を上げることができるでしょう。
講師や仲間の存在は大きい
予備校の講師や勉強のサポートをしてくれるスタッフは、受験生のモチベーションを高める達人です。受験生は得意科目・不得意科目、勉強の進み方も異なりますが、講師やスタッフは各受験生の状況を踏まえた上で、的確にサポートしてくれます。その安心感があるのは予備校を利用するメリットです。
そして予備校には同じ目標を持ち、一緒に勉強する仲間がいます。いい刺激を受けて頑張るエネルギーになることもあれば、同じ悩みを抱え互いに励まし合うこともあるでしょう。予備校では講師やスタッフ、共に学ぶ仲間などが独学とは違う大きな存在になります。
どうしても医学部に行きたい!その情熱を勉強に活かそう
医学部を目指す理由は理系最難関の学部に挑戦したい、医師として社会に貢献したいなど、人によってさまざまです。医学部に合格するためには独学以外に、予備校で集中的に勉強する方法もあります。
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