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医学部の自己推薦書の書き方とは? 書く前の準備や重要ポイントまで解説!

基本情報

2024/12/24(火)

(最終更新日2024/12/24)

医学部の入試に当たっては、出願書類の中に自己推薦書が含まれていることがあります。自己推薦書は合否の判断材料になるほど大切な書類です。とはいえ、これまで自己推薦書を書いたことがない人は、どのように書けばよいのか悩むのではないでしょうか。また、出願書類に含まれることの多い志望理由書との違いも気になるところです。

そこで、この記事では自己推薦書を書く際にどのような準備をすればよいのか、面接官の心を動かせる自己推薦書を書くためのポイントも含めて紹介します。

医学部の自己推薦書を書く目的

医学部の総合型選抜・推薦選抜では、出願書類の中に自己推薦書が含まれることがよくあります。自己推薦書は合否を決める判断材料の一つとなる大切な書類です。そのため、医学部入試で合格を勝ち取るには、自己推薦書を書く目的や、どのような内容を書くべきなのかといったポイントを押さえておく必要があります。まずは、医学部入試において自己推薦書の提出が求められる理由を知っておきましょう。

自分がその大学にふさわしいことをアピールするため

自己推薦書とは、読んで字のごとく、自分で自分を推薦する書類のことです。自己推薦書には自分の過去の経験や長所を書き、自分がどのような人間なのかを大学側にアピールします。つまり自己推薦書は、大学が入学者に求める人物像に対し、いかに自分がその大学にふさわしい人物であるかを伝えることを目的とした書類ということです。

医学部の入試の中に含まれている面接では、自己推薦書に書かれている内容をもとに話が進むことがしばしばあります。自分の考えを自分の言葉できちんと伝えられているか見られるため、自己推薦書はしっかりと作り込むことが大切です。

自分の人となりを知ってもらうため

自己推薦書は、自分の人となりを知ってもらうことを目的とした書類です。大学は、受験生の学力が入学するための基準を満たしているかだけでなく、受験生がどのような人物なのかを知りたがっています。大学側が求める人物像とマッチした受験生を見極めるためには、その受験生がどのような人なのかを知る必要があるからです。

自己推薦書には、過去にどのような経験をしたのか、その経験を通して何を考え、どのように成長できたのかを書くことが求められます。大学側に納得してもらえるようしっかりと自分をアピールできなければなりません。

自己推薦書と志望理由書の違い

医学部の総合型選抜や学校推薦型選抜、一般入試でも提出が求められることが多い書類に志望理由書があります。大学によっては自己推薦書と志望理由書の両方を提出書類として指定していることがあるため、しっかりと書き分けましょう。

志望理由書は、自分がなぜその大学に入学したいのかを記載する書類です。志望理由書には、自分が将来どのようなことをしたいのか、志望する学校でどのようなことを学びたいのか、多くの医学部の中からなぜその大学医学部を選んだのかを記載します。

一方、自己推薦書は、これまで自分が頑張ってきたことや、自分の長所、大学入学後の長所の生かし方、自分がその大学の入学生としてふさわしい人物であることなどをアピールする書類です。

自己推薦書を書く前の準備

自己推薦書はいきなり書類を前にして書き始めようとしても、何からどう書けばよいのか迷ってしまうという人も少なくないでしょう。自己推薦書を書くに当たっては、まずしっかりと準備をした上で手順を踏んで書き上げることがポイントです。

ここからは、自己推薦書を書くに当たって行っておきたい準備を紹介します。

大学について知る

自己推薦書で自分が志望校に入学するのにふさわしい人物であることを述べるためには、まず志望校がどのような特徴を持っているのか知ることが大切です。同じ医学部でも大学ごとに違った特色があります。大学の校風、求める学生像、希望する学部でどのようなことが学べるのかを、事前に調べておきましょう。

大学の公式サイトやパンフレットを見ると、各大学の特色や、カリキュラムの中で力を入れていること、研究室で学べることなどが分かります。大学のアドミッションポリシーや教育方針、卒業生の進路なども研究しておきましょう。その上で、自分はなぜこの大学で学びたいと思うのか、自分が経験から得たことは、その大学に入学することでどのように生かせるのかを深堀りしていきます。数ある医学部の中からその大学を志望校としてなぜ選んだのか、理由を明確にすることがポイントです。

自分自身について知る

続いて、自己分析をして自分自身について客観的に考えていきます。小学校・中学校・高校までの人生の中で、自分が行ってきたことを振り返りましょう。学校生活や課外活動などで行ってきたさまざまな活動の中で、自分の喜怒哀楽といった感情が動いた出来事は何だったかを考えていきます。

自己分析をする際には、過去から現在までの時系列の流れを横軸、その時々のモチベーションの高低を縦軸にして折れ線グラフで表示する「モチベーショングラフ」を利用するのも一つの手です。モチベーショングラフを利用することで、自分の行動の傾向が客観視できます。その上で、なぜ自分はそのような行動を取ったのか、一つひとつ理由を考えていきましょう。こうした作業を丁寧に行うことにより、自分の価値観や人間性をより深く知ることができるようになります。

自己推薦書の書き方を知る

志望校について十分に研究し、自己分析を行ったら、自己推薦書の書き方を学びましょう。自己推薦書と志望理由書が両方とも志望校の出願書類に含まれている場合、自己推薦書と志望理由書に書かれている内容が重複してしまわないように注意しなければなりません。前述したように、自己推薦書と志望理由書では、書くべき内容が異なるためです。具体的な自己推薦書の書き方については、次の段落で詳しく紹介していきます。

医学部の自己推薦書の書き方

ここからは、医学部の自己推薦書の書き方について、順を追って紹介していきます。

書きたいアイデアを出す

自分のこれまでの人生を振り返り、印象的だった出来事や忘れられない出来事などを中心に、自己推薦書に自己アピールのためのエピソードとして書けるのではないかと思えるトピックを、ピックアップしていきましょう。最初の段階では、さまざまなトピックが混在していても問題ありません。できるだけ多く、書けそうだと思えるトピックを列挙していきましょう。自己分析をする際に使用した、モチベーショングラフをもとに考えていきます。

志望理由に合わせて調整

先ほど書きたいものとして挙げたトピックの中から、実際に自己推薦書に書くトピックを選んでいく作業を行います。志望校の校風や建学の精神、募集要項などを見ながら、どのトピックが自己推薦書に書くエピソードとして適しているかを考えて、一つずつ精査していきましょう。

大学によっては、志望理由書と自己推薦書をまとめて1つの書類として提出するよう指示される場合があります。その場合、志望理由と自己アピールに書かれた内容に相違があると望ましくありません。これまでの人生で得た経験が、大学での学びにどうつながっていくのか、一貫性を持たせることが必要です。

書く内容と構成を決定する

自己推薦書は決められた字数の範囲に収める必要があります。志望理由に合わせて選定したトピックを軸に、話しの流れをどうするのか構成を考えていきましょう。トピックは説得力があり、書きやすいものを選定するとよいでしょう。ただし、あれもこれもと盛り込みすぎると、論点が分かりにくくなってしまいます。アピールポイントは一つに絞り込みましょう。

自己推薦書を書く際には、起承転結を意識することが大切です。具体的には、自分のアピールポイント、アピールポイントの根拠となるエピソード、入学後にアピールポイントを生かせる局面、将来のビジョン、という構成が望ましいでしょう。

実際に書いてみる

自己推薦書に書きたいことと構成が決まったら、提出書類をコピーした紙に、先ほど決めた構成に沿って最初から最後まで文章を書いてみましょう。書き始める前に、項目ごとに大体の文字数を決めておくと、全体の文字数が大きく規定の文字数から外れることがありません。

書いている最中に規定の文字数を満たすことが難しいと感じたら、もう一度書く内容を考えるという前段階に戻り、エピソードとして他に盛り込める題材がないかを考えましょう。逆に、規定の文字数を大幅にオーバーしてしまうなら、削れる部分はないかを考えてみます。

添削とフィードバックをもらう

書き上げた自己推薦書は、医学部受験のノウハウに長けている人に添削してもらいましょう。自分が書いた原稿の問題点は、自分自身では気づきにくいためです。学校の国語科の先生や進路指導担当の先生、塾や予備校の先生、家庭教師などに添削してもらうとよいでしょう。構成は分かりやすいか、誤字脱字はないか、文章表現が分かりにくいところや読みにくいところはないかなど、チェックしてもらえます。

フィードバックが来たら、該当の箇所を修正しましょう。修正して再度チェックをしてもらい、OKがもらえたら所定の用紙に清書します。

医学部の自己推薦書で重要なポイント

自己推薦書を通して、自分がどのような人物なのか、また人としての魅力や入学後への期待感を面接官に伝える必要があります。そのためには、面接官の心をつかむ文章を書くことが大切です。

ここからは、医学部の自己推薦書を書く上で押さえておきたいポイントを紹介します。

読んでみたくなる書き出しに

自己推薦書を書く上で最も大切なのが書き出しです。書き出しの数行が合否の分かれ目になるといっても過言ではありません。面接官は限られた時間の中で多くの自己推薦書を読まなければならないため、書き出しを読んだところで面接官の心をつかめなければ、最後まで読んでもらえない可能性があります。

書き出しでは、自分のアピールポイントを端的に述べましょう。自分のアピールポイントを先に述べることで、後に述べるエピソードや説明が相手に伝わりやすくなります。また、一文が長いと文章が読みづらいため、一文の長さは40~60文字程度に調整しましょう。

具体的なエピソードが盛り込まれている

結論に説得力があると感じさせるためには、具体的なエピソードが盛り込まれていることが大切です。具体的なエピソードがあることで、読み手は状況をイメージしやすくなります。自己推薦書のエピソードに題材としてよく用いられるのは、部活動・生徒会活動・留学・ボランティア活動などを通して得た・感じられた自分ならではの体験や、語学力、コンクールでの成績などです。

具体的な数字や経験によって得られた成果を挙げることで、説得力が増す文章が書けます。エピソードが他の人とは異なるユニークなものだと、より面接官の心をつかみやすくなるでしょう。

入学後の具体的なビジョンがある

入学後に大学で何をしたいか、将来的にどのようになりたいのか、具体的なビジョンを考えておくことは非常に大切です。入学後にしたいことは面接でも聞かれるため、自己推薦書に書いたことと面接で答える内容が相違ないようにする必要があります。

そのためにも、自分がその大学に入る目的を明確にしておきましょう。大学のアドミッションポリシーを確認し、自分の将来の目標が大学側の求めているアドミッションポリシーに沿っていることも大切です。その大学でしか学べないことが自分の将来の目標につながっていることをアピールできると、説得力が増すでしょう。

相手の立場に立って書く

自己推薦書は独りよがりな文章を書いても相手の心に響くことはないでしょう。文章を書くときには、読み手=面接官がいることを心に留めながら書くことが大切です。面接官はどのような立場なのか、どのようなことを考えているのかを意識しながら書いてみましょう。

最終的には、自分を大学に入学させて共に歩んでいきたいと面接官に思ってもらえることが目標です。自分を入学させることで、大学側にどのようなメリットがあるのかを伝えられるように準備しましょう。

医学部の自己推薦書はポイントを押さえて書こう

自己推薦書は、自分が志望校に入学して何を学び、将来どうなりたいのかを面接官に伝える大切な書類です。他の大学ではなく、その大学に入学したい理由を端的に伝えられるようにしましょう。そのためには、過去の自分を分析して、印象的な出来事やそこから得たことをエピソードとして盛り込むことが大切です。

医学部進学予備校メビオは、医学部受験に特化した予備校です。自己推薦書の書き方で迷ったときには、専任の講師からアドバイスをもらえます。医学部進学を真剣に考えている人は、医学部進学予備校メビオで学んでみてはいかがでしょうか。

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