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【講師監修】国際医療福祉大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部予備校メビオ

基本情報

2024/12/25(水)

(最終更新日2024/12/25)

国際医療福祉大学は比較的新しく開設された大学で、世界水準の医学教育がおこなわれているほか、充実した施設・設備を有します。国際医療福祉大学に合格するためには入試の特徴をつかんでおく必要があります。この記事では国際医療福祉大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を詳しく解説します。

国際医療福祉大学医学部の概要

国際医療福祉大学は1995年に保健学部が開学し、2017年に医師不足解消を図るため医学部が千葉県成田市に開設されました。これは、首都圏において43年ぶりの医学部新設となり大きな話題となりました。
現在では複数のキャンパスに保健医療学部や医療福祉学部、薬学部など、多彩な医療系学部・学科が展開されています。医学部のある成田キャンパスには成田看護学部や成田保健医療学部があり、2024年には成田薬学部も開設される予定です。

国際医療福祉大学医学部の入試情報

【所在地】千葉県成田市公津の杜4-3(成田キャンパス)
【学生数】9023名(うち医学科830名)(※2023年5月1日時点)
【公式サイト】https://narita.iuhw.ac.jp/index.html
【アドミッション・ポリシー】

  1. 国際医療福祉大学および医学部の基本理念と教育理念とを充分に理解し、専門職業人として「共に生きる社会」の実現に貢献する強い意志を持つ者であること。
  2. 優れた学業実績や英語能力を有し、将来、国際性を身につけ、国内外の医療需要に応じて、母国および国際社会における保健、医療、福祉分野の発展に貢献したいという強い意志を持つ者であること。
  3. 自ら積極的に学ぶ意欲をもち、保健、医療、福祉分野における科学技術の高度化、専門化、および国際化に対応するための努力を継続できる者であること。
  4. 幅広い教養と広い視野を備えた豊かな人間性を養うため、積極的に自らを磨いていける者であること。
  5. あらゆる人に対して自らの心を開き、コミュニケーションをとれる者であること。

【6年間の学費】1,850万円
【奨学金情報】
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社奨学金
国際医療福祉大学医学部特待奨学生奨学金
国際医療福祉大学医学部年間成績優秀賞
国際医療福祉大学学生支援基金奨学金
その他 日本学生支援機構の奨学金
地方公共団体および民間の奨学団体による奨学金制度

国際医療福祉大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら

国際医療福祉大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。
まずは高い学力を身につけるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。英語や数学に特に力を入れることが必要です。 また、医学に関連する本やウェブサイトを読んで知識を広めることも大切です。 さらに、ボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります。 英語力を向上させるために英会話や英語の読解力を磨くこともおすすめです。

高2生

高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。
まずは学力向上に注力し、特に英語や数学を重点的に学びましょう。 予習や復習を欠かさず行い、定期的なテストや模試で自己の理解度を確認しましょう。 また、学校の進路指導や受験情報を活用して、医学部受験に必要な科目や内容を把握しましょう。さらに、医療に関連するボランティア活動や研修プログラムに積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。 英語力を高めるために英会話やリーディングにも時間を割きましょう。最後に将来の進路や大学選びについての情報収集を始め、必要な準備や対策を進めることも大切です。

高3生

高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。
まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。 過去問題や模擬試験を解いて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないようにしましょう。また、志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類や面接対策の準備を行いましょう。同時に、継続的なボランティア活動や病院見学など医療現場での経験を積み、自身の意志や目的を深めてください。英語力の向上も忘れずに取り組み、英語のリーディングやリスニング、英作文の練習を行いましょう。

国際医療福祉大学医学部の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

国際医療福祉大学医学部の英語の入試は、試験時間が80分です。出題範囲はコミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲおよび英語表現Ⅰ・Ⅱ、解答はマークシート方式で、大問が5題出題されています。
例年英語の大問1では文法や語法、イディオムなどを問う問題が出題され、大問2と3では語句整序問題や正誤問題が出題されています。正誤問題では、文法的な視点で間違いを探すだけでなく、内容上の齟齬がないかどうかという視点で間違いを探すことも求められていることには注意が必要です。大問4と5の長文は幅広い話題から出題されます。近年では、医療系のテーマも増えてきています。設問傾向としては、内容一致問題で複数の段落にまたがる設問が用意されている、段落挿入の問題が出題されるなどの特徴があります。

受験対策・勉強法

国際医療福祉大学医学部の英語は80分の制限時間に対して問題量が多く、長文読解問題もボリュームがあるため、時間が足りなくなることが多いかもしれません。難易度の高い単語、文法知識が求められることもあり、基礎固めにとどまらない単語力・文法知識の強化は必須です。
長文読解問題における正答率が合否を分ける可能性もあるため、速読能力を向上させる練習も積んでおいてください。医療系のテーマは医学用語の知識で差がつくタイプの問題ではありませんが、ある程度は基本知識を身につけておきましょう。

数学

傾向分析

国際医療福祉大学の数学は、英語と同様に試験時間80分です。大問が4題出題され、全問マークシート方式です。大問1は小問集合になっており、様々な分野から出題されています。また、大問2は数列や確率、大問3はベクトルや複素数平面などの図形問題、大問4は数学Ⅲの微積分、のように大問2~4は概ね出題される分野が固定されています。2017年開設の新しい医学部であるため今後傾向が変わる可能性もありますが、上記の分野は要注意でしょう。難度の高い出題もありますが、典型的な問題が占める割合は高いです。ただし計算量が多い特徴があります。

受験対策・勉強法

数学は試験時間80分で大問が4題あり、効率よく解答していかなければ時間が足りなくなる可能性があります。マークシート方式で正確に解くことも求められるため、思考力はもちろん、正確かつスピーディに計算できる力をつけておくことが大事です。
小問集合以外はある程度出題分野に特徴があるので、少なくともそれらについては不得意分野を作らないように学習しておく必要があるでしょう。また少しでも早く解答するために、典型的な入試問題は迷わず解答を進められるようにしておきたいところです。

化学

傾向分析

国際医療福祉大学医学部の理科は、2科目を選択するもので制限時間は120分です。化学は大問4題の出題で、大問1は小問集合になっています。2021年は大問1で小問が8題出題されており、理科1科目を60分で解かなければならないこと考えると問題量は多めです。
化学の解答形式は全問マークシート方式で、大問2~4もほぼ計算結果だけを記入するようになっています。有機化学や無機化学、理論化学はもちろん高分子まで、幅広い範囲からまんべんなく出題されています。

受験対策・勉強法

国際医療福祉大学医学部の化学はマークシート方式ではあるものの、マーク方法が特徴的です。細かい計算値が問われ、位ごとにマーク部分が指定されていたり、四捨五入して2桁の有効数字を解答させたりするため、解答する際は注意してください。
制限時間に対して問題量が多いこともあり、しっかりした計算力をつけてスピードの向上を図る必要があります。本番では時間配分を考え、効率よく解答を進めましょう。基礎的・典型的な問題は落とさないことが重要です。

物理

傾向分析

国際医療福祉大学医学部の理科は、2科目で120分の制限時間です。物理は医学部が設立された2017年には大問が4問の構成でしたが、その後は5問出題されている年もあります。解答方式は全問マークシート方式です。
これまでは主に力学と熱力学、波動、電磁気の分野から出題され、原子物理からはあまり出題されていませんでした。ただ今後出題される可能性もあるので、対策は怠らないようにしましょう。問題1問1問の計算量は多く,制限時間内に解ききるのは難しいでしょう。受験生には見慣れない問題が多くテクニックではなく物理の本質的な理解が求められる問題が多く、そのうえスピードも必要です。

受験対策・勉強法

原子物理も含めて基本の定義や公式は正確に覚え、公式の導出やグラフ・図との関係もしっかり理解し物理の本質的な理解をしておくことが肝要です。また、効率よく解けるように計算力もつけておく必要があります。問題演習や過去問に取り組んで十分な基礎力を身につけてから、過去問を用いた演習で出題の傾向をつかみましょう。
実際の試験では、物理も他の科目と同様に問題量が多いため、解きやすい問題から効率よく解答し、確実に得点を取っていくことがポイントです。

生物

傾向分析

国際医療福祉大学医学部の理科は、2科目で制限時間は120分です。生物は大問4題が出題され、全体としては小問が40問程度の構成になっています。解答形式は全問マークシート方式ですが、出題形式は数値計算や空所補充問題、正誤問題などさまざまです。
生物の出題分野は幅広いものの全体的に標準的な問題が多く、それほど難易度の高い出題はありません。紛らわしい選択肢や高校レベルでは学ばない用語が出てきたとしても、しっかり勉強していれば解ける内容がほとんどです。

受験対策・勉強法

生物は標準レベルの問題が多いですが、もう一つの理科の試験科目である化学や物理に難易度の高い問題が含まれていたり、問題量が多かったりするのを考えると、あまり時間をかけられる余裕はありません。出題分野は多岐にわたっているため、まんべんなく勉強しておくことが大事です。
まずは高校の教科書を読み込み、問題集を解きながら実験や考察問題も含めて、分からないところがなくなるくらいまで基礎固めをしておいてください。そのうえで過去問を解いてみると、難易度や試験のイメージもつかみやすいでしょう。

国際医療福祉大学医学部の受験対策についてよくある質問

国際医療福祉大学医学部の特徴は?

国際医療福祉大学医学部は留学生や外国人教員も多い国際的な環境があるうえ、6年次には全員が4週間以上海外臨床実習を行うなど、医学教育モデルも国際性豊かです。
6つの附属病院や成田シミュレーションセンター、臨床医学研究センター群をはじめ、最新の設備・機器を備えた豊富な施設で充実した実践的な教育を受けられるのも特徴です。

国際医療福祉大学医学部の難易度はどれくらい?

国際医療福祉大学医学部の難易度は、私立大学医学部の中でも比較的高めです。私立の医学部の中でもとりわけ難易度が高い慶應義塾大学医学部や東京慈恵医科大学医学に比べると少し難易度は下がりますが、国公立大学の他学部と比較すると東大理一以上のレベルが求められます。

国際医療福祉大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

国際医療福祉大学医学部の入試傾向や受験対策・勉強法は以上のとおりですが、合格に向けて勉強を進めるときは、まず自分の学力を知る必要があります。得意・不得意の分野を正確に把握し、自分の到達度を理解したうえでここまで解説してきた勉強方法を取り入れることが重要です。

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