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【講師監修】帝京大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部予備校メビオ

基本情報

2024/12/27(金)

(最終更新日2024/12/27)

私立大学医学部はそれぞれの学校で入試の出題傾向が異なるため、入試の出題傾向を知り、出題傾向に合わせて十分な対策を取ることが重要です。この記事では、帝京大学医学部の入試情報、科目別の出題傾向や勉強法など、受験に向けて知っておきたい情報を紹介します。

帝京大学医学部の概要

帝京大学は1966年に設立された私立大学です。設立当初からあった学部は文学部国文学科と英文学科、経済学部経済学科でした。それらの学部はいずれも八王子キャンパスに設立されています。医学部医学科は1971年に板橋キャンパスに設立されました。また、同じ時期に医学部付属病院も作られています。

帝京大学医学部の入試情報

【所在地】東京都板橋区加賀 2-11-1
【学生数】747名(※2023年5月1日時点)
【公式サイト】https://www.teikyo-u.ac.jp/faculties/medicine_d
【アドミッション・ポリシー】
医学部は、最新の医学・医療に習熟した専門医、チーム医療の中核を担う臨床医、在宅、僻地等で医療を支える地域医療従事者など、社会のニーズを満たすよき医師の育成を目指しています。
心身共に健康であり、実習を含む6年間の医学教育に適応でき、かつ高等学校等における幅広い学修を通じて、次のような資質を備えている入学者を求めています。

  1. 医学を学ぶ上で必要な基礎学力を有している。
  2. 高い倫理観と奉仕の心を備えている。
  3. 協調性とコミュニケーション能力を有している。
  4. 自立した学習態度、問題解決能力を有している
  5. 医学に対する強い熱意・関心・意欲を有している。

【6年間の学費】38,800,000円
【奨学金情報】
”自分流”奨学金制度
帝京大学公衆衛生学研究医養成奨学金
福島県地域医療医師確保修学資金
千葉県医師修学資金貸付制度
茨城県地域医療医師修学資金貸与制度
静岡県医学修学研修資金
帝京大学地域医療医師確保奨学金 など

帝京大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら

帝京大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。
まずは高い学力を身につけるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。英語や数学に特に力を入れることが必要です。 また、医学に関連する本やウェブサイトを読んで知識を広めることも大切です。 さらに、ボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります。 英語力を向上させるために英会話や英語の読解力を磨くこともおすすめです。

高2生

高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。
まずは学力向上に注力し、特に英語や数学を重点的に学びましょう。 予習や復習を欠かさず行い、定期的なテストや模試で自己の理解度を確認しましょう。 また、学校の進路指導や受験情報を活用して、医学部受験に必要な科目や内容を把握しましょう。さらに、医療に関連するボランティア活動や研修プログラムに積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。 英語力を高めるために英会話やリーディングにも時間を割きましょう。最後に将来の進路や大学選びについての情報収集を始め、必要な準備や対策を進めることも大切です。

高3生

高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。
まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。 過去問題や模擬試験を解いて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないようにしましょう。また、志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類や面接対策の準備を行いましょう。同時に、継続的なボランティア活動や病院見学など医療現場での経験を積み、自身の意志や目的を深めてください。英語力の向上も忘れずに取り組み、英語のリーディングやリスニング、英作文の練習を行いましょう。

帝京大学医学部の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

帝京大学医学部の英語は、「コミュニケーション英語Ⅰ」「コミュニケーション英語Ⅱ」「コミュニケーション英語Ⅲ」「英語表現Ⅰ」「英語表現Ⅱ」から出題されます。試験時間は60分で配点は100点です。下線部和訳は記述式、他は選択式で出題されます。
帝京大学医学部の英語の問題は大問が4題出題されます。問題構成は長文1題、短めの長文(空所補充長文、内容一致が問われる長文がそれぞれ1題ずつ)、文法問題が1題です。

受験対策・勉強法

帝京大学医学部の英語は選択式の解答形式が多いものの、長文のレベルは比較的高い傾向です。そのためしっかりとした単語力、熟語力、文法の基礎力を養う必要があります。入試で必須とされる基礎知識の養成に尽力することが合格への近道となるでしょう。
帝京大学の入試は3日間設けられており、日によって最初の長文の難易度が異なります。高難易度の問題が出題されることがあるため、過去問演習を積んでおきましょう。帝京大学が公表した2023年一般選抜の合格最低点は300点中211点でした。そのため、75%程度の正答率が求められます。

数学

傾向分析

帝京大学医学部の入試は数学、物理、化学、生物、国語の中から2科目選択です。数学は、「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」「数学A」「数学B(数列・ベクトル)」から出題されます。試験時間は2科目で120分、配点は2科目で200点、1科目は100点です。
数学の出題はマークシート方式で結果のみを表示する空所補充形式です。大問4題が出題され、ほぼすべての大問が小問集合になっています。大問1題に対して小問が2問ずつあるので、1問につき7~8分で解答しなければなりません。出題の難易度はさまざまです。

受験対策・勉強法

帝京大学医学部は数IIIが含まれていないのが他の大学とは異なるものの、合格点を取りやすいわけではありません。大問の中には思考力が求められるものや計算量が多いものも含まれます。標準的な問題集で対策するだけでは十分でなく、教科書に載っていない上級レベルの計算公式、典型問題の別解まで範囲を広げて学習しておくことが必要です。
微分・積分は毎年出題される頻出分野で、確率、三角関数、ベクトルもよく出題されます。整数の単元の不定方程式の解法は数多く知っておくと安心です。

化学

傾向分析

帝京大学医学部の入試は数学、物理、化学、生物、国語の中から2科目選択です。化学は化学基礎・化学から出題されます。試験時間は2科目で120分、配点は2科目で200点、1科目は100点です。化学は大問4題が出題され、大問ごとの決まった形式はありません。
帝京大学医学部の化学は幅広い分野から出題され、理論化学が多い傾向です。計算は少なく、知識問題でも選択式が多い傾向があります。近年では全体的な出題の難易度が低下傾向にあるため,試験日程による難易度の差はそれほどありません。大問の中の小問数が多いため、1問あたりにかけられる時間は2分程度と、効率よく解くことが求められます。

受験対策・勉強法

帝京大学医学部の化学は、マークシート方式ではなく、解答のみを書く方式です。計算問題においては指定された有効数字で解答を書く形式がみられますが、途中式まで書く完全な記述式ではありません。理論化学の分野は最も出題割合が高く、例年大問2題が出題されます。無機化学は小問も合わせて例年1題程度の出題、有機化学は例年1題程度の出題です。
高分子は他の分野と比べると出題頻度は少なく、1題弱ほどが出題される傾向です。出題範囲が広いので、高校化学のすべての分野の標準的な問題を解けるようにしておきましょう。

物理

傾向分析

帝京大学医学部の入試は数学、物理、化学、生物、国語の中から2科目選択です。物理は物理基礎・物理から出題されます。試験時間は2科目で120分、配点は2科目で200点、1科目は100点です。
帝京大学医学部の物理は,「力学」「電磁気」「熱・波動・原子のいずれか」の大問3題で構成されています。難易度については,やや易,標準,やや難から1題つづ出題されます。各大問は小問6問前後で構成され全体で小問は20問程度の出題となっており、問題量は標準的です。穴埋め形式、小問ごとに答えを書く、選択肢から正解を選ぶなどの形式で出題されます。描図、論述はありません。

受験対策・勉強法

帝京大学医学部の物理は、原子物理も含めて幅広い分野から満遍なく出題されるので、苦手な分野が生じないように学習しておくことが必要です。3日間の出題分野は日ごとに異なり、難易度も日ごとに異なるので、帝京大学医学部が第一志望の場合は3日間とも受験することが望ましいでしょう。

生物

傾向分析

帝京大学医学部の入試は数学、物理、化学、生物、国語の中から2科目選択です。生物は生物基礎・生物から出題されます。試験時間は2科目で120分、配点は2科目で200点、1科目は100点です。
帝京大学医学部の生物は大問3~4題が出題されます。全問記述式で、多くは選択肢で答えるものの、30文字程度の論述式もあります。用語を答える問題では「ひらがな7文字で」など指定されることもあります。
全分野から満遍なく出題されており、他の医大ではあまり出題されない進化と系統や生態系からも出題される点がポイントです。時事的な内容や生物学に関する一般常識の出題、人名や細かな知識を問われる問題も出題されます。

受験対策・勉強法

帝京大学医学部の生物は、正誤問題の出題形式が特徴的です。5~8つの選択肢があり、正しいものを選ぶ、正しいものがない場合があるという条件が付けられています。また、2つの短文が対になっている場合は、1文だけ正しい、2文とも正しい、どちらも間違っているものを選ぶ形式です。紛らわしいものが多いため、注意して読みましょう。正しいものを見分けるだけでなく、どこが間違っているのかを考える癖をつけていくことが重要です。

小論文

帝京大学医学部の小論文は、2次試験で行われます。小論文の試験は、試験時間30分・300字以内の論述が1題です。出題されたテーマや与えられたワードを使って、自分の意見を論じます。

傾向分析

帝京大学医学部の小論文では超高齢社会における医療問題や、外国人の医療受診の際に配慮すべきことなど、時代を反映した問題のほか、20年後の自分の医師像やがん患者に対する主治医としての対応、医師の生涯教育など、医師という職業の在り方を問う問題も出題されています。

受験対策・勉強法

帝京大学医学部の小論文で出題されるような医療に関する主要な問題は、頻繁にテレビや新聞、ラジオで取り上げられています。それらを利用し問題の本質を正しく理解し、さまざまな意見を聞いたうえで自分の意見を論じる練習をしてみましょう。文字数が短いので、自分の考えを明確にすることがポイントです。

【2023年最新】帝京大学医学部の各科目講評と全体統括

2023年度の帝京大学医学部入試における科目ごとの講評と全体統括については、こちらで詳しく解説しています。

帝京大学医学部の受験対策についてよくある質問

帝京大学医学部の特徴は?

帝京大学医学部がある板橋キャンパスは医療系学部3学部が集結しているため、さまざまな施設を学部共通で利用できます。他学部の内容を知ることはチーム医療にもつながり、将来的にも役立つものです。板橋キャンパスには月~土の24時まで開館している医学総合図書館があり、自習や講義映像の聴講ができます。すべての授業でインターネットを利用した予習確認テスト・復習確認テストをおこなっており、確実な知識の定着が可能です。

帝京大学医学部の難易度はどれくらい?

帝京大学医学部の難易度は、私立大学医学部の中では高くないほうです。しかし、近年の医学部人気で私立大学の難易度が軒並み高止まりしている状態なのを忘れないでください。医学部は他学部に比べると難易度はかなり高く、帝京大学医学部も人気の慶應義塾大学や早稲田大学の理工学部と同程度の偏差値となっています。
2023年度の入試結果によれば、帝京大学医学部の競争率は全体平均が27.7倍、一般選抜の競争率は28.9倍でした。帝京大学医学部はかなり競争率の高い大学です。

帝京大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

帝京大学医学部に合格するためには、自分の得意分野や不得意分野を把握し、抜けや漏れがないように満遍なく着実に対策をしていくことが大切です。これまで紹介してきた勉強法を取り入れるほか、模擬試験を随時受けて学習の到達度や課題を知り、受験に向けてしっかり対策しましょう。

帝京大学医学部の受験対策なら大学別模試の受験がおすすめ

帝京大学医学部の受験を検討しているなら、学力をつけることが大切です。そのために、自分の苦手分野や弱点を知ることがポイントとなります。医学部進学予備校メビオでは、中高一貫校進学者のための実力テストや学力診断テストをおこなっているので、自分の実力をはかるためにも受験してみてはいかがでしょうか。

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