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【講師監修】東邦大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部予備校メビオ

基本情報

2025/01/06(月)

(最終更新日2025/01/06)

東邦大学医学部は私立医学部の中でも歴史があり、医学部のキャンパスを東京都大田区に構えています。入試問題には各科目で特徴もあるため、傾向を踏まえて勉強を進めることが大切です。 この記事では東邦大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を詳しく解説します。

東邦大学医学部の概要

東邦大学は1925年に帝国女子医学専門学校として開設されたのが始まりです。同時に付属病院も開院し、翌年には付属看護婦養成所、1927年には薬学科も増設されています。1950年になると自然科学系の総合大学として、東邦大学が誕生しました。その後も大学・付属施設の充実を図り、現在は医学部と薬学部、理学部、看護学部、健康科学部の5学部を擁しています。

東邦大学医学部の入試情報

【所在地】東京都大田区大森西 5-21-16
【学生数】717名(※2023年5月1日現在)
【公式サイト】https://www.toho-u.ac.jp/
【アドミッション・ポリシー】
大学教育を通じてどのような力を発展・向上させるのか
 本学の建学の精神である「自然・生命・人間」を礎に、自然に対する畏敬の念を持ち、生命の尊厳を自覚し、人間としての謙虚な心を原点として、かけがえのない自然と人間を守るため、豊かな人間性と均衡のとれた知識と技能を有する「より良き臨床医」の育成を医学部の教育目標に掲げています。
 医学部は、この教育目標を達成するために、医学知識および技能の教育にとどまらず、患者中心の医療を実践するための幅広い教養教育に基づいた豊かな人間性を涵養します。そして、少人数グループによる課題解決型学習を通して、進歩し続ける医学・医療に対応できるだけでなく、患者やその家族、他職種からの深い信頼を得られる医師を養成します。さらに、多様な語学教育を通じて、異なる文化・民族的背景を持つ人々への医療を提供できる人材の育成に努めます。
 そこで、本学部は、以下のような資質を備えた人材を積極的に受け入れます。

【6年間の学費】25,800,000円
【奨学金情報】東邦大学青藍会(父母会)貸与奨学金

東邦大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら

東邦大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。
まずは高い学力を身につけるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。英語や数学に特に力を入れることが必要です。 また、医学に関連する本やウェブサイトを読んで知識を広めることも大切です。 さらに、ボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります。 英語力を向上させるために英会話や英語の読解力を磨くこともおすすめです。

高2生

高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。
まずは学力向上に注力し、特に英語や数学を重点的に学びましょう。 予習や復習を欠かさず行い、定期的なテストや模試で自己の理解度を確認しましょう。 また、学校の進路指導や受験情報を活用して、医学部受験に必要な科目や内容を把握しましょう。さらに、医療に関連するボランティア活動や研修プログラムに積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。 英語力を高めるために英会話やリーディングにも時間を割きましょう。最後に将来の進路や大学選びについての情報収集を始め、必要な準備や対策を進めることも大切です。

高3生

高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。
まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。 過去問題や模擬試験を解いて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないようにしましょう。また、志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類や面接対策の準備を行いましょう。同時に、継続的なボランティア活動や病院見学など医療現場での経験を積み、自身の意志や目的を深めてください。英語力の向上も忘れずに取り組み、英語のリーディングやリスニング、英作文の練習を行いましょう。

東邦大学医学部の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

東邦大学医学部の英語は試験時間90分、解答形式はマークシート方式です。2014年に改定されるまでは大問が7題出題されていましたが、以降は大問5題または6題出題されています。問題数も60問あまりに減っているものの、読まなければならない英文が多く、決してボリュームが少ないわけではありません。
英文は医療系や自然科学系のテーマが出題され、語彙や文法はやや高いレベルです。文法や発音の単独問題が減り、長文読解と正誤問題が中心の出題になってきています。

受験対策・勉強法

東邦大学医学部の英語は長文中心の出題傾向が強まっているため、読解力を向上させておくことがポイントです。日本語に訳さず読み下していくトレーニングを積み、意味のかたまりごとに内容を把握していけるようにしましょう。音読するのも効果があります。
出題では専門的な単語も含まれるため、背景知識を得るためにも、医療系をはじめとした理系分野の語彙力をつけておくことが大切です。文法や語句整序、発音やアクセントの出題は減っていますが、復活する可能性も考えて基本は押さえておいてください。

数学

傾向分析

東邦大学医学部の数学は試験時間が90分、小問集合のような形式で大問が出題されるのが特徴です。2016年には15題出題されていましたが、問題数が減り、2021年では大問10題になっています。ただし、各大問にはさらに細かい問いが含まれているため、制限時間に対して余裕があるとはいえません。
解答形式はすべてマークシート方式です。解きやすい問題から難易度の高い問題まで混在していますが、全体的には易しいレベルから標準レベルです。出題分野は多岐にわたっています。

受験対策・勉強法

東邦大学医学部の数学は問題数が多い上に出題範囲が広く、特に頻出分野がありません。まずは幅広い問題を収めた教科書レベルの基礎問題集に取り組み、苦手分野を作らないことが大切です。
できれば同じ問題集を2度3度解き、基本的なレベルから標準的なレベルは確実に解けるようにしておきましょう。あとは過去問を解きつつ、苦手な部分が残っていないかどうか確認してください。過去問に取り組む際は、本番のように制限時間を設定して解くことで、ペース配分の確認もできます。

化学

傾向分析

東邦大学医学部の理科は、2科目で120分です。全問マークシート方式で大問3題の構成になっており、大問1は小問が20問程度出題されます。大問2と3は複数の問題で構成され、理科1科目を実質60分で解かなければならないことを考慮すると、かなり問題数は多いでしょう。
大問1は理論化学・有機化学・無機化学全体から、さまざまな内容が出題されます。大問2と3は理論化学と有機化学の分野から出題されることが多いものの、小問には無機化学の分野も盛り込まれることがあります。

受験対策・勉強法

東邦大学医学部の化学では、他の私立大学医学部では比較的出題の少ない無機化学の分野も、小問集合や大問の中で出題されることがあります。まずは高校の教科書を発展やコラムの部分も含めてしっかり読み込み、全分野抜けなく知識を身につけておいてください。
問題数が多いため、効率よく解答できるよう計算力をつけておく必要もあります。奇抜な問題が出題されることもありますが、深い知識を必要とする難しい問題は少ないこともあり、まずは王道の問題、標準的な問題の演習をしっかり積んで高得点につなげたいところです。

物理

傾向分析

東邦大学医学部の物理では、小問集合のような大問が6~7題出題されています。理科は2科目で120分、1科目あたり60分を物理に充てられるものの、他の私立大学医学部に比べると問題量は多めです。
力学と電磁気からの出題が多く、特に力学は頻出分野です。ただし、波動や熱力学からも出題され、近年は原子物理の分野からも出題されるようになりました。解答形式は全問マークシート方式ですが、「正しいものを3つ選べ」など設問の仕方が違う場合があるため注意が必要です。

受験対策・勉強法

東邦大学医学部の対策として、まずは高校で学ぶ教科書レベルの公式や定義を確実に覚え、しっかりと自分の言葉で説明できたり図に表せたりできるようにしておいてください。問題演習を行う際も、一度解いた問題を多角的に考えてみるなど、一冊を徹底的に検討するようにしましょう。
東邦大学医学部の物理は難易度自体、そう高くありません。ただし問題量が多いため、物理でも計算力をつけておくことが大切です。その上で解きやすい問題と時間がかかる問題を見極め、取捨選択しながら解答を進める必要があります。

生物

傾向分析

東邦大学医学部は理科2科目で制限時間120分です。生物は年度によって大問の数に多少変動はありますが、5~6題出題されることが多くあります。解答形式は全問マークシート方式です。出題形式は正しいものを複数選択させたり正しい組み合わせを答えさせたりする設問や空所補充、実験考察問題まで多彩です。
医学部らしく代謝や体内環境、動物の反応をはじめ、生体系統の分野からの出題が多い傾向があります。ただし生態系や植物の反応なども含め、まんべんなく出題されています。

受験対策・勉強法

東邦大学医学部の生物はさまざまな分野から出題されるため、全分野で有名実験や人物名などの知識問題には対応できるように基礎固めをしておくことが大事です。資料集にも目を通し、図表も押さえておいてください。
生物の知識をなんとなく知っているレベルではなく、明確な根拠を示せるようになるまで頭にたたき込んでおきましょう。基本知識が定着したら問題集、さらには過去問に取り組み、アウトプットをしつつ、さらに考察力や読解力を養ってください。

東邦大学医学部の受験対策についてよくある質問

東邦大学医学部の特徴は?

東邦大学医学部は、「より良き臨床医」を育成するという目的のもと、急速に進歩する医学・医療の環境変化に対応できる高度な知識や技術はもちろん、人への思いやりを持った医療人の育成に力を入れています。
6年間を通して全人的医療人教育の科目が設置され、付属3病院で充実した臨床教育が行われています。TOEFLコースやCSAコース(医療英語)が設けられているように、英語教育にも力を入れている点も特徴です。

東邦大学医学部の難易度はどれくらい?

東邦大学医学部の難易度は、私立大学医学部の中でも真ん中か、それよりも少し高いレベルです。ただし、昨今の医学部人気で私立大学を含めた医学部の難易度が高止まりしている状況なので、決して合格は易しいものではありません。
2020年度の入試倍率をみても東邦大学医学部は20倍を超えているため、熾烈な戦いが繰り広げられています。入試の傾向を踏まえ、対策を立てながら勉強を進めることが大事です。

東邦大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

東邦大学医学部の入試傾向は上記のとおりです。各教科の傾向を踏まえて対策を立てる必要がありますが、まずは自分の現在の学力を正確に把握しておかなければなりません。その上でここまで解説してきた勉強法を取り入れることが重要です。

東邦大学医学部の受験対策なら大学別模試の受験がおすすめ

私立医学部の入試には特徴があるため、傾向を踏まえておくことが大切です。医学部進学予備校メビオが実施する大学別模試では、大学ごとに入念な傾向分析を行った上で精度の高い予想問題が出題されます。東邦大学医学部を目指すのなら、ぜひ大学別模試の受験を検討してみてください。

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