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【講師監修】東北医科薬科大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部予備校メビオ

基本情報

2025/01/06(月)

(最終更新日2025/01/09)

東北医科薬科大学は、宮城県にキャンパスを置く私立大学です。私立大学医学部は入試傾向が特徴的なことも多いため、傾向を踏まえた受験対策を立てる必要があります。この記事では東北医科薬科大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を詳しく解説します。

東北医科薬科大学医学部の概要

東北医科薬科大学の前身である東北薬学専門学校は、東北・北海道エリアで唯一の薬学教育機関として1939年に創立されました。10年後の1949年には大学に昇格し、1962年には私立薬科大学初の大学院薬学研究科修士課程も開設されています。
医学部は2016年に新設され、同時期に大学の名称も東北医科薬科大学に変更しました。現在は薬学部と医学部の医療系2学部を擁しています。

東北医科薬科大学医学部の入試情報

【所在地】宮城県仙台市青葉区小松島4-4-1
【学生数】596名 (※2021年5月1日時点)
【公式サイト】http://www.tohoku-mpu.ac.jp/
【アドミッション・ポリシー】

  1. 本学医学部の使命に共感し、将来、東北地方の地域医療・災害医療に従事して、地域住民の健康を支える使命感に燃えた学生を求めています。
  2. 高度で専門的な知識と技能を兼ね備えながら、病める人とその家族の思いに共感できる強い意志と柔らかな心を持った医師を志す学生を求めています。
  3. 高等学校等で理科、数学、英語を十分に習得し、論理的に考える姿勢と着実な学習習慣を身につけている学生を求めています。

【6年間の学費】34,130,000円
【奨学金情報】
修学資金制度
その他 日本学生支援機構の奨学金
地方公共団体および民間の奨学団体による奨学金制度

東北医科薬科大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら

東北医科薬科大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。
まずは高い学力を身につけるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。英語や数学に特に力を入れることが必要です。 また、医学に関連する本やウェブサイトを読んで知識を広めることも大切です。 さらに、ボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります。 英語力を向上させるために英会話や英語の読解力を磨くこともおすすめです。

高2生

高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。
まずは学力向上に注力し、特に英語や数学を重点的に学びましょう。 予習や復習を欠かさず行い、定期的なテストや模試で自己の理解度を確認しましょう。 また、学校の進路指導や受験情報を活用して、医学部受験に必要な科目や内容を把握しましょう。さらに、医療に関連するボランティア活動や研修プログラムに積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。 英語力を高めるために英会話やリーディングにも時間を割きましょう。最後に将来の進路や大学選びについての情報収集を始め、必要な準備や対策を進めることも大切です。

高3生

高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。
まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。 過去問題や模擬試験を解いて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないようにしましょう。また、志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類や面接対策の準備を行いましょう。同時に、継続的なボランティア活動や病院見学など医療現場での経験を積み、自身の意志や目的を深めてください。英語力の向上も忘れずに取り組み、英語のリーディングやリスニング、英作文の練習を行いましょう。

東北医科薬科大学医学部の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

東北医科薬科大学医学部の英語は、試験時間が70分、解答方式はすべてマークシート方式です。大問5問の出題で、大問1と2は長文読解問題、残りの3題は文法や語法の正誤問題、並べ替え問題、同意語句選択問題などが出題されています。
英語は長文読解問題、文法・語法問題ともに、ほとんどが標準レベルの問題です。ただし同意語句選択問題だけではなく、同義文完成の問題が出題されるようになってきたため、形式に慣れておいたほうがいいでしょう。

受験対策・勉強法

東北医科薬科大学医学部の英語では、長文読解問題の中に難易度の高い単語が出てくることもありますが、多くは標準レベルの問題です。まずは受験用の単語集などで一通り重要単語や熟語、基本文法を押さえ、基礎力を養っておきましょう。
英語は大問5題の問題量に対し、試験時間が70分しかありません。長文読解問題で点を取るためにも、速読能力を上げておくことも大事です。医学や自然科学分野の内容を扱った問題も多いため、日頃から背景知識も得るようにしておくのがよいでしょう。

数学

傾向分析

東北医科薬科大学医学部の数学は試験時間が70分、解答形式はすべてマークシート方式です。大問が3題で数列や確率、ベクトル、二次曲線など典型的な問題が出題されます。特に微分・積分が頻出分野です。
数学は難易度の高い出題はあまり多くはありませんが、繁雑な計算を伴うものが含まれ、分量は多めです。時間内にすべてを解ける必要はなく、スタンダードな問題を確実に解答できるかどうかが合否に影響を与えるといえます。特に最近の傾向として、迅速な処理能力を必要とする問題の出題が増えています。

受験対策・勉強法

東北医科薬科大学医学部の数学では、これまで難易度の高い問題はあまり出題されていません。ただし医学部は2016年に新設された学部であるため、入試傾向は今後大きく変わる可能性もゼロではありません。これまで出題されていない分野も含め、まずは基本的なレベルの問題や標準的・典型的な問題は効率的に解けるようにしておきましょう。
数学で証明問題はほとんど出題されていませんが、論理的な思考を求められる問題や図形を書いて考える問題は出題されています。普段から計算力はもちろん、応用して考える力もつけておくようにしましょう。

化学

傾向分析

東北医科薬科大学医学部の理科は、2科目で120分です。化学は大問が4題で、全分野からまんべんなく出題されています。どの大問も有機分野や無機分野、理論分野など、それぞれテーマに沿った内容の出題です。
化学の解答形式はすべてマークシート方式ですが、計算の必要な問題が多く出題されています。知識を問う問題においても,答えの選択肢が多かったり正しい組み合わせを選ばせたりなど、しっかり理解していなければ正答を選ぶのが難しい問題が多いのも特徴です。

受験対策・勉強法

東北医科薬科大学医学部の化学は標準レベルの問題が中心の構成で、物質の性質や構造式、実験などを用いた問題が多く出題されています。紛らわしい選択肢が多い傾向にあるため、正確性が合否を左右します。分子式や化学反応式などの基本的な知識は、細かいところまで確実に押さえておいてください。代表的な実験に関しては、結果だけではなく過程も含めて本質を理解しておくことが重要です。基本を押さえられたら、出題傾向も踏まえて難易度が少し高い問題にも取り組むとよいでしょう。

物理

傾向分析

東北医科薬科大学医学部の理科は物理も含め、2科目で120分です。物理は大問3題の出題で、力学や電磁気からは毎年1題出題されています。加えて波動や熱力学などを中心に典型問題からやや難易度の高い問題が出題されています。
物理の解答形式は全問マークシート方式で、理科1科目あたり60分の試験時間に対してマーク数は40前後と多めです。各大問や小問も難度が高めのものが出題されることも少なくありませんが,標準的な問題で手堅く得点することを前提として、やや難しい問題でどれだけ得点を上積みできるかがポイントとなるでしょう。

受験対策・勉強法

東北医科薬科大学医学部の物理問題では、標準的な問題を落とさないためにもまずは公式や定義、基本的解法などをしっかり押さえて学習しておくことが大切です。それと並行して、問題演習を行いながら、応用力や時間配分の感覚を身につけていきましょう。
やや難しい問題の出題の割合が高いため、素早く正確に解答していくためにも、重い計算に耐えられる力をつけておくことが重要です。また、これまで原子物理の分野からは出題されていませんが、今後は出題される可能性もあるため、対策しておく必要もあるでしょう。

生物

傾向分析

東北医科薬科大学医学部は、理科2科目で120分です。生物は大問3題の出題で、数値計算や空所補充、図やグラフを使った考察問題や実験に関する問題まで、多彩な形式で出題されています。解答形式は考察問題も含め、すべてマークシート方式です。
生物は細胞と分子や動物の反応、体内環境など、主に医学に必要な分野からの出題がメインで、特に遺伝情報の問題は頻出分野です。全体的に難易度は高くありませんが、遺伝情報の問題は比較的難易度の高い問題が出題されています。

受験対策・勉強法

東北医科薬科大学医学部の生物の傾向として、内容自体は易しめでも問題文が長かったり設問数が多かったりします、過去問を解きながら出題形式に慣れておくことがポイントです。まずは高校で学ぶ範囲の基礎固めを行い、代表的な実験に関しては課程や結果に至る道筋を含めて本質を理解しておきましょう。
また、教科書には載っていない内容が出題されることもあり、今後難化する可能性もあります。

東北医科薬科大学医学部の受験対策についてよくある質問

東北医科薬科大学医学部の特徴は?

東北医科薬科大学医学部は、地域医療教育に力を入れています。低学年次の医療体験学習の他、クリニカル・クラークシップも2~4週間の滞在型臨床実習が行われ、地域医療を学ぶ体制が充実しています。
放射線施設の見学や、被災地に滞在して学ぶ災害医療教育も特徴的です。薬学部の学生と一緒に学ぶ機会や合同の部活もあるなど、実績のある薬学部と連携した環境も東北医科薬科大学医学部の強みです。

東北医科薬科大学医学部の難易度はどれくらい?

医学部人気が続き、最近ではすべての医学部の難易度が上がっています。東北医科薬科大学医学部は、私立医学部の中ではそう高い方ではありませんが、他学部を含めてみると東大理一ラインを少し下回るレベルであるため、決して簡単に合格できるとはいえません。入試の傾向を踏まえ、勉強を進める必要があるでしょう。

東北医科薬科大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

東北医科薬科大学の医学部は、比較的新しく設立された医学部です。入試の傾向は上記の通りですが、今後大幅に変わることも考えられます。まずは現在の自分の学力がどのくらいなのかを知り、得意・不得意を正確に把握しながら、ここまで解説してきた勉強法を取り入れることが重要です。

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