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【講師監修】日本大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部予備校メビオ

基本情報

2025/01/09(木)

(最終更新日2025/01/10)

日本大学は明治時代に誕生した、国内でも屈指の歴史を持つ大学です。現在は16学部を擁する総合大学であり、医学部も長い歴史があります。本記事では日本大学医学部の入試傾向および受験対策・勉強法について詳しく解説します。

日本大学医学部の概要

日本大学は1889年に、日本法律学校として誕生しました。1920年には大学に昇格し、医学部は1925年に日本大学専門部医学科が開設されています。翌年には附属駿河台病院も開院、1942年には医学部への昇格が認可され、1952年には新学制による医学部医学科への移行が認可されています。

日本大学医学部の入試情報

【所在地】東京都板橋区大谷口上町 30-1
【学生数】755名(※2023年5月1日時点)
【公式サイト】https://www.med.nihon-u.ac.jp/
【アドミッション・ポリシー】
日本大学医学部は、自主創造の理念を念頭に醫明博愛を実践する、(1)豊かな知識・教養に基づき社会に貢献する高い人間力を有する医師の育成、(2)高い倫理感のもとに、論理的・批判的思考力を有し、世界へ発信できる学際的視野を持った研究者の育成、及び(3)豊かな個性を引き出し、次世代リーダーを育成する熱意ある教育者を志す人材の育成を目指しています。
従って日本大学医学部では、医学・医療の分野で社会に貢献したいという明確な目的意識とそれを実現しようとする強い意志を持ち、目標に向かって意欲的に学修を進めていくことのできる学生を求めています。
入学者選抜では、このような人材を多元的な尺度で評価し、基礎的な能力や資質に優れた人材を見出します。
 一次試験では、学科試験(理科、数学、外国語)により、6年間の学修に必要な基本的な知識・技能、判断力、思考力を評価します。
 二次試験では、個別学力検査により応用力、展開力を評価し、調査書等を参考に思考力、判断力、表現力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を評価します。
【6年間の学費】33,380,000円
【奨学金情報】
日本大学校友会(奨学金付教育ローン)奨学金
日本大学事業部奨学金
日本大学特待生
日本大学古田奨学金
日本大学ロバート・F・ケネディ奨学金
日本大学創立130周年記念奨学金(第2種)
医学部土岐奨学金
医学部永澤奨学金
医学部特定医療奨学金
医学部同窓会60周年記念医学奨学金
医学部同窓会就学奨学金

日本大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら

日本大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。
まずは高い学力を身につけるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。英語や数学に特に力を入れることが必要です。 また、医学に関連する本やウェブサイトを読んで知識を広めることも大切です。 さらに、ボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります。 英語力を向上させるために英会話や英語の読解力を磨くこともおすすめです。

高2生

高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。
まずは学力向上に注力し、特に英語や数学を重点的に学びましょう。 予習や復習を欠かさず行い、定期的なテストや模試で自己の理解度を確認しましょう。 また、学校の進路指導や受験情報を活用して、医学部受験に必要な科目や内容を把握しましょう。さらに、医療に関連するボランティア活動や研修プログラムに積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。 英語力を高めるために英会話やリーディングにも時間を割きましょう。最後に将来の進路や大学選びについての情報収集を始め、必要な準備や対策を進めることも大切です。

高3生

高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。
まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。 過去問題や模擬試験を解いて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないようにしましょう。また、志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類や面接対策の準備を行いましょう。同時に、継続的なボランティア活動や病院見学など医療現場での経験を積み、自身の意志や目的を深めてください。英語力の向上も忘れずに取り組み、英語のリーディングやリスニング、英作文の練習を行いましょう。

日本大学医学部の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

日本大学医学部の一般選抜は2022年度から全学統一のN方式になり、一次試験、二次試験ともに英語の試験が課されるようになりました。試験時間はどちらも60分、解答方式は全問マークシート方式です。
英語の一次試験は空所補充問題や語句整序問題、会話文問題や長文読解問題など、旧センター試験の問題に似ています。二次試験は大問3題の長文読解問題で、設問が各10個ほどの構成です。それほど難解なものではありませんが、内容は正確に理解する必要があります。

受験対策・勉強法

日本大学医学部の英語の一次試験では文法や語法の出題がありますが、おおむね標準的な問題です。ただし標準的とはいえ、取りこぼしてしまうと点数に響いてしまうため、基本的な文法や語法は確実に定着させておきましょう。
英語の二次試験では設問や選択肢も英語で書かれているため、英文の速読能力、解釈能力を上げておくことが必須です。やや難しめの単語が使われていることもあり、標準レベル以上の単語力もつけておく必要があります。1ページに英文が詰め込まれていて、過去問を使って練習しておかないと読みづらく感じるはずです。

数学

傾向分析

日本大学医学部の入試は2022年度から全学統一のN方式が導入され、数学は一次試験・二次試験ともに制限時間は60分です。解答方式は一次試験がマークシート方式、二次試験は記述式になっています。2023年度は1期・2期ともに一次試験が大問6題、二次試験が大問3題の構成で、大問1は小問集合です。
他の学部を希望する人も受ける問題となったことで、数学は2021年までの医学部独自のA方式の問題に比べると難易度は下がりました。微分・積分が頻出しているのは他の医学部と同じですが、三角比や三角関数の問題がよく出題されるのは日本大学医学部の特徴です。

受験対策・勉強法

数学もN方式になって難易度が下がった分、高得点での勝負になることが予想されます。微分・積分やベクトル・数列などは頻出分野ですが、問題自体は際だった特徴や複雑な考察はあまりありません。
日本大学医学部の数学では微分・積分、三角比や三角関数の問題を含め、頻出分野を意識しつつ、網羅系の問題集をこなしながら素早く解答できるようにトレーニングを積みましょう。ケアレスミスで本来得点できるところを落とさないようにすることも大切です。

化学

傾向分析

日本大学医学部の理科は、第1期・第2期ともに、一次試験のみ実施されています。3科目から2科目を選択して制限時間は120分です。解答形式は全問マークシート方式で、化学は大問が5~7題出題されています。
日本大学医学部の化学は、N方式になってから難易度は少し下がり、基本的なレベルから標準的なレベルの問題が中心です。理論化学の分野からの出題が多く、2022年度の試験では大問7題のうち、4題が理論化学からの出題でした。ただし無機化学や有機化学、高分子の分野も大問で出題されています。

受験対策・勉強法

化学でも難易度が下がった分、平均点が高くなることが予想されます。基礎的な問題や標準的な問題は素早く、かつミスなく正答できることがポイントです。
まずは高校の教科書を発展部分やコラムなども含めて振り返り、基礎問題集などを使って抜けなく知識を定着させておくことが大切です。あとは効率よく解答できるように、計算も繰り返し練習しましょう。

物理

傾向分析

日本大学医学部の理科は一次試験で実施され、制限時間は2科目で120分です。N方式になって以降の2022年度・2023年度の物理は、1期・2期ともに大問が5題出題されています。各大問は小問が4~6問の構成で、全体では25問です。
力学と波動、電磁気に関しては必ず毎年1題、熱力学や原子物理もほぼ毎年1題出題されています。2023年度は2022年度に比べてやや難化しましたが、全体的には基礎的・標準的な問題が多く、複雑な計算を要する問題はほとんどありませんでした。

受験対策・勉強法

日本大学医学部の物理は基礎的・標準的な問題が多く、それほど難易度が高くありません。合格するためには少なくとも8割以上、物理で得点を稼ぎたい場合は満点に近い点数を取っておきたいところです。
日本大学医学部の物理では、大問5題が異なる分野からまんべんなく出題されています。まずは苦手分野を作らないよう教科書の内容を押さえ、基礎的・標準的な問題は見たらすぐに解法が思い浮かぶくらい基礎力をしっかり定着させておいてください。

生物

傾向分析

日本大学医学部の理科は、2科目で制限時間が120分です。生物は1期・2期ともに一次試験で実施されています。2022年度からN方式で行われるようになり、大問7題の構成です。解答方式は全問マークシート方式で2022年度はマークカ所が全部で28個ありましたが、2023年度は25カ所になりました。
知識問題は基礎的・標準的な問題がほとんどで、計算問題や考察問題もやや発展的な問題までしか出題されておらず、それほど難易度は高くありません。正確な知識を備えていれば制限時間に対する問題量も適切で、ある程度時間をかけて解答できます。

受験対策・勉強法

日本大学医学部の生物では遺伝や遺伝情報、代謝、細胞と分子、進化と系統などが頻出分野ですが、幅広い分野からまんべんなく出題されます。全分野の用語や定義、代表的な図やグラフなどを抜けなく定着させておくことが大切です。
実験考察問題も多く出題されるため、有名実験は押さえておいてください。生物もN方式になってから、医学部の入試としては高得点の争いになっています。苦手分野を作らないよう、全範囲を計画的に学習していくようにしましょう。

日本大学医学部の受験対策についてよくある質問

日本大学医学部の特徴は?

日本大学医学部は「醫明博愛(いみょうはくあい)」を教育理念に掲げ、大学全体の理念である自主創造を基礎とした教育を実践しています。4年次には約1カ月間研究室に配属され、「自由選択医学研究1」のカリキュラムで最先端の研究に触れられるのが特徴の一つです。
研究を続けたい学生に対しては「自由選択医学研究2」があるほか、国内外の施設で学ぶチャンスもあります。6年次には関連病院や学外でのコース、地域医療も含め、選択臨床実習で希望に沿った実習計画を立てることが可能です。

日本大学医学部の難易度はどれくらい?

日本大学医学部の難易度は、おおむね私立医学部の中では真ん中ぐらいです。別格ラインを超える慶應義塾大学や最難関ラインを超える東京慈恵会医科大学などにはおよびませんが、それでも東大理一ラインよりは高いレベルだと考えておいたほうがいいでしょう。
日本大学医学部は受験者数も多く、入試倍率は15倍を超えるほどになっています。私立医学部の難易度は全体的に2000年以降高止まりしていることもあり、合格するためには入試傾向をしっかり押さえた上で勉強を進めることが重要です。

日本大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

日本大学医学部の合格に向けて効果的に勉強を進めるためには、現段階での自分の実力を知っておく必要があります。何が得意か不得意なのかを把握した上で、ここまで解説してきた勉強方法を取り入れることが重要です。

日本大学医学部の受験対策なら大学別模試の受験がおすすめ

日本大学医学部は2022年度から試験方式が変更されています。医学部入試では、各大学の入試の傾向を踏まえた上で受験対策を立てなければなりませんが、それには自分の学力も知っておく必要があります。
メビオは医学部を目指す受験生に向けて、学力診断テストをおこなっています。日本大学医学部の合格を目指すのなら、医学部進学予備校メビオの学力診断テストも活用してみてください。

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