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【講師監修】獨協医科大学医学部の入試傾向と受験対策・勉強法を解説|医学部予備校メビオ

基本情報

2025/01/10(金)

(最終更新日2025/01/10)

獨協医科大学医学部への入学を志す人は、入試の出題傾向を知り、出題傾向に合わせた十分な対策を取ることが重要です。この記事では、獨協医科大学医学部の入試情報、科目別の出題傾向や勉強法など、受験に向けて知っておきたい情報を紹介します。

獨協医科大学医学部の概要

獨協医科大学医学部が所属する学校法人獨協学園が設立されたのは1883年です。獨協医科大学医学部は1972年に設置認可がなされ、1973年に開設しました。2023年に創立50周年を迎え、開学以来4700名を越える医師を世に輩出しています。大学病院、埼玉医療センター、日光医療センターの3病院を合わせると、全国的に最大規模の病床数を有することも特徴です。AI解析により一人ひとりの学生に適した学習支援を行う仕組み作りにも尽力しています。

獨協医科大学医学部の入試情報

【所在地】栃木県下都賀郡壬生町大字北小林880
【学生数】727名 (※2022年5月1日時点)
【公式サイト】https://www.dokkyomed.ac.jp/dmu/
【アドミッション・ポリシー】
求める学生像

  1. 本学の建学の精神、本学医学部の教育理念、カリキュラム・ポリシー及びディプロマ・ポリシーを理解・賛同し、本学の発展に貢献する意欲のある人
  2. 医学を学ぶ上で必要な数学、理科及び英語を中心とする基礎学力、読解力、表現力を有している人
  3. 計画性を持って学習に臨み、自ら問題を解決する意欲のある人
  4. 社会の一員としての理性と常識を備え、広い視野を持ち適切かつ公正な判断ができる人
  5. 協調性とコミュニケーション能力のある人
  6. 他者の立場になって物事を考え行動できる人
  7. 国際的視野を持って医学を志す人

獨協医科大学医学部では受験生に対し、入学生に求めるこれらの素養及び学力の3要素(①知識・技能、②思考力・判断力・表現力、③主体性を持ち多様な人々と協働しつつ学修する態度)を踏まえ、多面的・総合的に評価・判定するため、様々な選抜方法を導入しており、各選抜方式の特性に応じ、各種の試験方法を取り入れて、公平かつ公正な入学者選抜を行います。

【6年間の学費】36,600,000円
【奨学金情報】
獨協医科大学特別奨学金
獨協医科大学医学生教育ローン利子補給奨学金
関育英奨学金
獨協医科大学桜杏会互助事業修学金
獨協医科大学災害罹災等学生に対する授業料減免

獨協医科大学医学部の試験科目・募集人数・受験料・出願期間、入試日程・会場アクセス、受験者数・合格者数など詳細情報はこちら

獨協医科大学医学部合格に向けたロードマップ

高1生

医学部に入るためには高校1年生のうちから以下のことに取り組むことが重要です。
まずは高い学力を身につけるために、授業に真剣に取り組み、定期的な復習を行いましょう。英語や数学に特に力を入れることが必要です。 また、医学に関連する本やウェブサイトを読んで知識を広めることも大切です。 さらに、ボランティア活動や病院見学など医療現場に触れる機会を増やし、医師の仕事や現実を理解することも意義があります。 英語力を向上させるために英会話や英語の読解力を磨くこともおすすめです。

高2生

高校2年生の場合は、以下のことに取り組むことが重要です。
まずは学力向上に注力し、特に英語や数学を重点的に学びましょう。 予習や復習を欠かさず行い、定期的なテストや模試で自己の理解度を確認しましょう。 また、学校の進路指導や受験情報を活用して、医学部受験に必要な科目や内容を把握しましょう。さらに、医療に関連するボランティア活動や研修プログラムに積極的に参加し、医療現場の実践的な経験を積むことも重要です。 英語力を高めるために英会話やリーディングにも時間を割きましょう。最後に将来の進路や大学選びについての情報収集を始め、必要な準備や対策を進めることも大切です。

高3生

高校3年生の場合は、以下に注力することが特に重要です。
まずは受験勉強に集中し、医学部入試に必要な科目や範囲を徹底的に理解しましょう。 過去問題や模擬試験を解いて実践力を養い、苦手分野を克服する努力を惜しまないようにしましょう。また、志望校の出願要件や受験情報を確認し、必要な書類や面接対策の準備を行いましょう。同時に、継続的なボランティア活動や病院見学など医療現場での経験を積み、自身の意志や目的を深めてください。英語力の向上も忘れずに取り組み、英語のリーディングやリスニング、英作文の練習を行いましょう。

獨協医科大学医学部の科目別受験対策・勉強法

英語

傾向分析

獨協医科大学医学部の英語は、「コミュニケーション英語Ⅰ」「コミュニケーション英語Ⅱ」「コミュニケーション英語Ⅲ」「英語表現Ⅰ」「英語表現Ⅱ」から出題されます。試験時間は60分で配点は100点です。
英語の問題は、全問マークシート形式での解答です。大問4題の構成ではあるものの、大問1は2問、大問2は3問に分かれているので、実質的に大問が7題あると考えた方がよいでしょう。大問1は長文が2題、大問2は会話文方式での内容理解問題や文挿入問題が出題される傾向です。これらだけでもかなりの分量があるため、正確に素早く問題を回答する練習が必要となります。 ここまで

受験対策・勉強法

獨協医科大学は「語学の獨協」と称される獨協大学の系列校であるため、伝統的に英語は難易度が高い傾向です。出題量と内容、時間を考えると、英語が得意な人でも時間内に解き切るのは困難です。本番の試験は捨て問も自分で想定し、8割を丁寧に回答する気構えで臨むとよいでしょう。標準~やや難度が高い文法・語彙・イディオムが出題されるので、しっかりと演習を行っておきましょう。自然科学系だけでなくエッセイや抽象度の高い長文が出題されるので、難易度が高い長文問題に慣れておく必要があります。

数学

傾向分析

獨協医科大学医学部の数学は、「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」「数学Ⅲ」「数学A」「数学B(数列)」「数学C(ベ クトル、平面上の曲線と複素数平面)」から出題されます。試験時間は60分で配点は100点です。
数学は、全問マークシート形式での解答で大問4題が出題されます。頻出分野は「微分・積分」「ベクトル」「確率」など多岐に渡っているのが特徴です。マーク式であるにも関わらず、数学的帰納法による証明問題が穴埋め形式で出題されることもあります。

受験対策・勉強法

獨協医科大学医学部の数学は制限時間に対しての問題数が多いので、比較的易しい大問から手を付けて、残りの時間を難しい大問に割くことになるでしょう。そのため、過去問を解いて各大問の難易度を理解しておくことが大切です。過去問は少なくとも3~4年分は取り組んでおきましょう。苦手分野があると足を引っ張ることになるので、苦手分野は早い段階で克服することが大切です。難問奇問はほとんど見られないものの、標準以上の実力をつけておく必要があります。

化学

傾向分析

獨協医科大学医学部の理科は化学・物理・生物のうちから2科目を選択し、試験時間は2科目で120分、配点は1科目につき100点です。化学は、化学基礎・化学から出題されます。化学の問題は大問5題が出題され、うち大問1は小問10問ほどの小問集となっています。解答方式はマークシートです。
化学の出題傾向としては、理論化学の計算問題や高分子化合物に関する知識問題が頻出です。時間に対して問題数が多く、時間的な余裕がありません。

受験対策・勉強法

獨協医科大学医学部の化学は中堅の私立医大の中では難易度がやや高く、小問ごとに難易度の見極めやスピード感が求められます。基本問題から応用問題まで幅広い難易度の出題が特徴です。制限時間に対する問題数が多いので全部を解く必要はなく、合格最低点は発表されていませんが,高得点勝負にはならないでしょう。
こうした出題傾向に対応するために、教科書は図表や口絵、写真も含め最初から最後までくまなく目を通し、すべての例題や問題を解いておきましょう。また、難易度の見極めやスピード感を身につけるため、過去問演習を行って時間配分を見極めることが大切です。他校の過去問や過去のセンター試験の過去問にも取り組んでおきましょう。

物理

傾向分析

獨協医科大学医学部の理科は化学・物理・生物のうちから2科目を選択し、試験時間は2科目で120分、配点は1科目につき100点です。物理は、物理基礎・物理から出題されます。解答方式はマークシートで、選択肢は6~10個ですが、そのほとんどは6個の選択肢の中から解答を選ぶ形式です。
物理は大問5題の出題で、各大問は4~5問の小問で構成されています。他の私立大学医学部の物理の問題と異なり誘導が少ない問題が多いため、典型的な問題に関してはしっかりと解法を身につけておく必要があります。また、小問数は20~25程度ですが、誘導がないため1問当たりにかかる時間は多くなります。

受験対策・勉強法

獨協医科大学医学部の物理は全分野からまんべんなく出題されるため、偏りなく準備しておくことが必要です。特に、苦手な分野は早い段階で克服しておきましょう。また、誘導が少ない問題の割合が高く1問あたりの解答時間が多いため、解きやすい問題の見極めも必要になります。典型的な問題の解法をしっかりと身につけ、素速く解ける力を身につけましょう。過去問演習によって、解答スピードを身につけるとともに、問題を解く順番を意識しておくとよいでしょう。

生物

傾向分析

獨協医科大学医学部の理科は化学・物理・生物のうちから2科目を選択するもので、試験時間は120分、配点は1科目につき100点です。生物は生物基礎・生物から出題されます。
生物の問題は大問5題が出題され、マークシート方式で解答します。各大問は6~10の解答箇所があり、総数で40問ほどとボリュームが多い傾向です。遺伝子や動物の反応など医学部の頻出分野以外にも生態系や植物の反応など幅広い分野から出題されるため、全分野を網羅しておく必要があります。

受験対策・勉強法

獨協医科大学医学部の生物の問題に対応するためには、知識問題で失点せずに素早く解答できるよう用語や定義をしっかりと網羅しておく必要があります。図やグラフを読み取って解答する問題も出題されているので、重要な実験やグラフは視覚的に確認して覚えておきましょう。考察問題が中心の出題なので、標準的な問題を数多くこなして実験概要と結果の記憶を定着させましょう。過去問はペース配分をつかむために、化学など他の理科系教科とセットで取り組むことが重要です。

獨協医科大学医学部の受験対策についてよくある質問

獨協医科大学医学部の特徴は?

獨協医科大学医学部では、高度化・細分化する医学・医療や社会のニーズに対応したクサビ型教育カリキュラムを6年一貫で展開しています。卒業生調査では、大学満足度は98.0%と高い水準にあることも特徴です。

獨協医科大学医学部の難易度はどれくらい?

獨協医科大学医学部の難易度は、私立大学の医学部の中では低めの位置付けです。ただし、私立大学医学部の難易度は全体的に上がっていることもあり、理系学部の中では難関とされる早稲田大学・慶應義塾大学の理工学部と同等の偏差値となっています。

獨協医科大学医学部の受験対策や勉強法はどうすればいい?

獨協医科大学医学部に合格するためには、自分の得意分野や不得意分野を把握し、抜けや漏れがないように着実な対策をしていくことが大切です。これまで紹介してきた勉強法を取り入れる他、学習の到達度や課題を知り、対策を立てるために模擬試験などを活用しましょう。

獨協医科大学医学部の受験対策なら大学別模試の受験がおすすめ

獨協医科大学医学部の受験を検討しているなら、ぜひメビオの模擬試験を活用しましょう。メビオで開催される模擬試験の中でも医学部82大学判定テストは、志望校だけでなく全医学部の合否判定を成績表に表示します。マーク・記述式併用で多様な出題形式を網羅しているので、各大学の出題比率に合わせた判定が可能です。自分の到達点を知り、受験勉強を行っていく上での道しるべとして利用してください。

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