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女子が入りやすい医学部はどこ?男女の割合や穴場の大学を紹介

基本情報

2025/04/03(木)

(最終更新日2025/04/03)

医学部は男子が多いという印象があるため、実際に女子が入りやすい医学部はどこなのか気になる方も多いでしょう。

この記事では、女子が入りやすい国公立大学と私立大学の医学部をご紹介します。男女別の割合や、女子が多い大学のランキングも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

医学部の受験者数と男女別の合格者数は?

2024年に文部科学省が発表した資料によると、令和6年度に国公立大学・公立大学の医学部を受験した男女の合計人数は1万8,626人、私立大学においては12万102人という結果でした。

     
  男性の合格者 女性の合格者
国公立大学 9,483人中3,024人 6,225人中1,760人
公立大学 1,842人中564人 1,076人中310人
私立大学 5万6,479人中4,747人 4万4,997人中3,466人

男女別に受験者数を見ると、国公立大学・公立大学は男子1万1,325人、女子7,301人であり、私立大学は男子5万6,479人、女子4万4,997人となっています。

そのうち合格した人数は、国公立大学・公立大学は5,658人で、私立大学は1万3,871人と受験者数に対して合格者数は少なく、非常に競争率が高かったといえます。

医学部に入学した女子の割合

上記の資料を参考に、国公立大学と私立大学で女子の入学者数の割合が多かった大学を紹介します。

女子は36.5%!国公立大学のランキング

国公立大学の医学部で、女子の入学者数の割合が多かったのは以下の大学です。

  1. 弘前大学 60人(53.6%)
  2. 岐阜大学 59人(53.2%)
  3. 島根大学 51人(50.0%)
  4. 滋賀医科大学 47人(49.5%)
  5. 富山大学 50人(47.6%)
  6. 佐賀大学 49人(47.1%)
  7. 旭川医科大学 44人(46.3%)
  8. 高知大学 50人(45.5%)
  9. 大分大学 46人(45.5%)
  10. 愛媛大学 49人(44.5%)

国公立大学で、女子の入学者が半数以上の大学は3校のみと、男子の割合が全体的に多い傾向にあります。

また女子の割合が多かったのは国立大学であり、公立大学における女子の割合は24.4~41.5%という結果になっています。

女子は39.8%!私立大学のランキング

私立大学の医学部で、女子の入学者数の割合が多かったのは以下の大学です。

  1. 東京女子医科大学 110人(100%)
  2. 聖マリアンナ医科大学 69人(59.0%)
  3. 東邦大学 66人(53.7%)
  4. 杏林大学 61人(51.3%)
  5. 兵庫医科大学 57人(50.9%)
  6. 国際医療福祉大学 72人(50.0%)
  7. 東北医科薬科大学 49人(49.0%)
  8. 愛知医科大学 56人(48.7%)
  9. 近畿大学 54人(48.2%)
  10. 東海大学 58人(47.9%)

私立大学は、国立大学よりも女子の入学率が半数を超える大学数が多いという結果になりました。

最下位は?女子が少ない医学部

国公立大学・私立大学の医学部で、女子入学者数の割合が少なかったのは以下の大学です。

国公立大学

  1. 北海道大学 17人(18.9%)
  2. 京都大学 24人(21.4%)
  3. 東京大学 22人(22.0%)
  4. 大阪大学 22人(22.7%)
  5. 東北大学 28人(23.3%)

私立大学

  1. 日本大学 44人(32.6%)
  2. 慶応義塾大学 36人(32.7%)
  3. 大阪医科薬科大学 38人(34.5%)
  4. 藤田医科大学 42人(35.0%)
  5. 久留米大学 42人(36.2%)

国公立と私立大学では、私立大学の方が医学部に入学した女子の割合が多い傾向にあります。

日本における医学部の現状

日本の医学部における男女比や、実際に働く女性医師の人数をご紹介します。

医学部の男女比をチェック

2022年〜2024年(令和4年〜6年)の3年間における、国公立大学・私立大学医学部入学者の男女比率は以下の通りです。それぞれの大学から3校ピックアップしたので、参考にしてください。

国公立大学

     
大学名 令和4年 令和5年 令和6年
男子 女子 男子 女子 男子 女子
弘前大学 59人 53人 50人 52人 52人 60人
東北大学 94人 25人 82人 40人 92人 28人
名古屋市立大学 63人 34人 59人 38人 63人 34人

私立大学

大学名 令和4年 令和5年 令和6年
男子 女子 男子 女子 男子 女子
聖マリアンナ医科大学 42人 73人 51人 64人 48人 69人
東海大学 62人 50人 67人 55人 63人 58人
久留米大学 71人 45人 70人 46人 74人 42人

過去3年において、男女比率に大きな変動がある大学は、国公立・私立を問わず、少ない傾向にあります。

現在働いている女性医師の人数

厚生労働省が令和4年に発表した資料によると、令和4年に医療施設で働く女性医師の人数は7万7,380人でした。前回集計が行われた令和2年の7万3,822人よりも3,558人(4.8%)増加しています。

また男性医師の人数は、令和4年に25万0,064人であり、令和2年の24万9 878人から186人(0.1%)増加しています。

年齢別で見る医師の男女比率は以下の通りです。

  29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上
令和4 2万0,416人 4万5,798人 4万6,679人 5万2,516人 5万1,696人 3万2,959人
1万1,570人 2万1,153人 1万9,705人 1万3,859人 7,565人 3,528人
令和2 2万0,136人 4万5,571人 4万8,335人 5万4,844人 5万0,307人 3万0,685人
1万1,473人 2万0,639人 1万9,071人 1万2,681人 6,644人 3,314人

女子は医学部に入りにくいといわれる理由は?

「女子は医学部に入りにくい」といわれる理由として考えられるのが、2018年(平成30年)に発覚した医学部不正入試問題です。

医学部の不正入試問題とは、私立大学を中心とする一部の大学で「女性」や「3浪以上の浪生」に対して、入試の得点を一律で減点する措置を取っていたという事件です。

文部科学省の調査によると、全国で10大学が医学部の入試で不正を働いていたことが明らかになっています。

しかし、この問題をきっかけに「医学部入試における女性差別対策弁護団」が結成され、医学部入試における不正再発防止に取り組んでいることで、明らかな女性差別は激減し、改善傾向に向かいました。

実際に2024年(令和6年)には、医学部に入学した女性の割合が全体の4割を超えたと、文部科学省により発表されています。

倍率が低い穴場な医学部を紹介

入学の倍率が低く、穴場といえる大学の医学部6校をご紹介します。

浜松医科大学

浜松医科大学は、静岡県浜松市にある医療系の国立大学です。2004年に国立大学法人が設立され、医学科と看護学科の2学科から成っています。

高度な知識や技術の習得に加えて、豊かな人間性や高い倫理観を身に付けた、コミュニケーション能力と共感性の高い人材の育成を大切にしています。

また国際的な感覚を身に付ける手段として、英語学習にも注力しているのが特徴です。TOEIC受験やeラーニング、英語によるプレゼンテーションなど、6年間にわたって英語教育を行っています。

令和7年度における浜松医科大学医学科の志願者数は一般枠・地域枠を合わせて、前期368名、後期214名であり、倍率は前期4.8倍、後期14.3倍となっています。

旭川医科大学

北海道旭川市にある旭川医科大学は1973年に創立、1976年に医学部付属病院を開院した国立大学です。医学部医学科・看護学科の2つの学科から成っています。

入学からまもなくして、医学科と看護学科合同の早期体験実習を行うのが特徴です。早い段階で実際の現場を体験し、将来従事する際に必要となる知識や技術、行動規範などの意識を高めることを目的としています。

また臨床シミュレーションセンターが充実しており、実際の現場を再現しながら、技術の修得・向上を目指します。

令和7年度における旭川医科大学医学部医学科の前期志願者数は147人、後期は232人であり、倍率は前期3.7倍、後期29倍となっています。

東京女子医科大学(私立)

東京女子医科大学は東京都にある私立の医学系女子大学です。女性が医学教育を受けられることを目指し、1900年に創立されました。医学部と看護学部の2学部から構成されています。

創立者から受け継いできた「至誠と愛」という心構えの元、伝統を大切にしながら深い知識と広い視野で、思いやりのある女性医療従事者の育成を行っています。

令和6年度における東京女子医科大学医学部の志願者数は一般が959人、推薦(一般)が66人であり、倍率は一般が9.7倍、推薦(一般)が1.9倍でした。

川崎医科大学(私立)

川崎医科大学は、岡山県にある私立大学です。1970年に戦後初の私立医科大学として創設されました。現在は医学部医学科のみ設立されています。

入学後1年次は大学構内にある寮で共同生活を行うのが特徴です。共同生活を通して、自主自立・協調性・相互扶助の精神を身に付けることを目的としています。

またアクティブラーニングを軸とした教育プログラムで、学生が学習の到達目標を意識し、主体的に動いて学習することを大切にしています。

令和6年度における一般選抜の合格者数は1,223人中408人であり、倍率は約3倍でした。また一般選抜における一次試験の最低合格点数は、350点中223.5点と公表されています。

愛知医科大学(私立)

愛知医科大学は愛知県にある私立大学です。1971年に設立されており、医学部と看護学部の2学部構成となっています。

医学の進歩に対して常に対応できる、新時代の医学知識と高い技術を持った人材を育成するため、加齢医学研究所や災害医療研究センター、高度救命救急センター、大学病院と協働した実践的な医学教育に取り組んでいます。

令和6年度の受験者数は、一般選抜で2,157人であり、倍率は7.1倍となっています。一般選抜における合格者の得点は平均点が500点満点中、321点であり、最高点が417点です。

兵庫医科大学(私立)

兵庫医科大学は兵庫県にある私立大学です。1972年に「社会の福祉への奉仕」「人間への深い愛」「人間への幅の広い科学的理解」という建学の精神により設立されました。医学部・薬学部・看護学部・リハビリテーション学部の4つの学部で構成されています。

1年次から4学部と関西学院大学と合同演習を通して学ぶ「IPE(多職種連携教育)」をカリキュラムの一つとして取り入れています。IPEでは附属病院を活用して、早期臨床体験実習を行うことで、実践的な学びを修得します。

兵庫医科大学の医学部における受験者数は、令和5年度の一般選抜A 4科目型で1,568人となっており、倍率は8.8倍でした。一般選抜A 4科目型における最低合格点は650点中、427点と公表されています。

女性医師が働きやすい診療科

女性医師が働きやすい診療科を5つ紹介します。目指す方法や特徴、年収も解説するので参考にしてください。

産婦人科

産婦人科医になるには、医科大学や大学医学部卒業後に2年間の初期研修を経て、産婦人科を専攻します。近年は産婦人科医の減少傾向が続いており、その希少性から他科よりも報酬が高くなる傾向にあります。

また女性医師の割合が高いことから、働き方の多様化が進んでおり、ライフステージに合わせた柔軟な勤務体制を整える医療機関も増えているのが特徴です。

キャリアと家庭の両立がしやすい環境が整いつつあることも、産婦人科医として働く魅力の一つです。

産婦人科医の年収は、厚生労働省の報告によると、約1436.5万円となっています。

皮膚科

皮膚科医になるには、医科大学や大学医学部での6年間の教育を修了し、医師国家試験に合格後、2年間の臨床研修を経て皮膚科を専門に選択するのが基本です。

皮膚科医のキャリアパスは多様で、開業医として独立する道や、美容皮膚科分野に特化する選択肢があります。また化粧品開発企業など医療機関以外での活躍の場も広がっており、臨床医療だけでなく、研究・開発や美容産業など幅広い分野でその専門知識を生かせます。

このように皮膚科医は医療と美容の架け橋として、多彩なキャリア展開が可能な魅力的な専門分野です。

皮膚科医の平均年収は、独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によると、約1,078万円となっています。

小児科

小児科医になるには、大学の医学部または医科大学で6年間学び、医師免許を取得することが不可欠です。その後、研修医として2年間は臨床研修を行います。研修後に小児科医を希望することで、小児科医になれます。

小児科医は、治療のみならず地域の保健福祉事業とも関わりながら、子どもやその家族、地域に貢献できるため、やりがいを感じやすいでしょう。

小児科医の年収は、厚生労働省の報告によると、1436.5万円となっています。

眼科

眼科医になるためには、医学部や医科大学での6年間の教育を修了し、医師免許を取得した後、2年間の初期臨床研修と4年間の眼科専門研修を合わせた計6年間の研修過程が必要です。

眼科医の魅力は、他の診療科と比較して緊急手術や夜間対応が比較的少なく、ワークライフバランスを保ちやすい点にあります。計画的に休暇を取得しやすく、医師としての専門性を発揮しながらも安定した生活リズムを維持できます。

また、専門性の高さから年収も高水準であり、キャリアと生活の両立を重視する医師にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。

眼科医の平均年収は、独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によれば、皮膚科と同様約1,078万円でした。

麻酔科

麻酔科医になるためには、医学部または医科大学を卒業して医師免許を取得し、2年間の臨床研修を経た後、麻酔科を選択します。さらに麻酔科標榜医の資格取得も必要です。

現在、麻酔科医になる方が減少傾向にあるため需要が高まっており、病院での手術麻酔だけでなく、ペインクリニックや集中治療など活躍できる分野が幅広く存在します。

また、女性医師の割合が比較的高いことから、出産・育児との両立を支援する体制が整っている医療機関が多くなっているのが特徴です。生活との両立を重視したキャリア形成が可能な診療科といえるでしょう。

麻酔科医の年収は、労働政策研究・研修機構の調査によると、約1335.2万円となっています。

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女子が入りやすい医学部は、国公立大学・私立大学共に多くあります。国公立大学と比べて、私立大学の方が女子の割合が多いため、入りやすさを重視するのであれば検討してみてもよいでしょう。

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