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医学部受験ってなにが大変?保護者だからできるサポートについて

コラム

2019/09/18(水)

(最終更新日2022/06/30)

医学部しかも都心の有名私学を想定した医学部受験には、高等学校での勉強だけでは対応することが難しいといわれています。そこで選択肢のひとつとして早めに取り組みたいのが専門の知識をもった講師陣のいる予備校との連携です。医学部受験をするのは受験生にとっても保護者の方にとっても非常に大きなストレス・不安を抱える戦いになります。保護者の方ができる受験生へのサポートについて詳しくご紹介いたします。

医学部受験は非常に大変というイメージをおそらく多くの保護者の方がお持ちではないでしょうか。医学部医学科を受験する場合には国公立・私立を問わず、非常に多くの科目の学力を上位レベルまで上げる必要があり、受験生は多くの負担を強いられることになります。
 

私立医学部を受験する場合でも、慶応大学・東京慈恵会医科大学・日本医科大学・順天堂大学・昭和大学のような都心部の人気医学部に合格をするためには、国公立上位層の医学部合格と同等の知識・学力が求められ、今後この傾向は継続すると言われています。近年は医学部人気の高まりもあり、受験生は合格に向けて多くの時間を勉強に費やす必要があります。

医学部受験はここが大変

医学部受験は具体的にどのような大変さがあるのか、保護者の方が知っておきたいポイントに絞ってご紹介いたします。

科目が多い

医学部受験でもっとも大変なポイントが科目数の多さです。国公立医学部の受験であればセンター試験の5教科7科目の勉強が必要で、本番では最低でも85%以上の得点を取らなければなりません。都心部の医学部や、人気のある国公立大学であれば90%以上の得点を目標に受験をしなければいけないので、受験生にとって科目が多いことは大きな負担になります。

私立の医学部を受験する場合でも科目の多さによる負担はあまり変わりません。英語・数学・理科2科目に加えて小論文を課されることが多く、これらの科目への対応をより入念に行う必要があります。集団面接に加えて個人面接を課す大学もあるので、それぞれの面接の練習を行い、見ず知らずの受験生とコミュニケーションを取れるように対策を立てる必要があります。
 

また、試験問題は大学によって出題傾向が異なるため、複数の大学を受験する場合にはそれぞれの大学の試験問題に対応できるよう、あらかじめ傾向・特徴をよく把握・対策する必要があります。小論文や面接の傾向は大学による違いが顕著に出ます。小論文の対策では医療系の話題を把握して、どのような主張が一般的に行われているのかを知ることが必要です。そのうえで、自分の意見・考え方を規定の文字数内で書けるようになるには、自分が現代の医学医療のあり方について理解したうえで、自分自身の考えとの違いあるいは共通する点を把握し、言葉としてまとめておく必要があるのです。専門的な視点で校閲してくれる人から適切な指導を長期的に受けるよう、検討しておきましょう。

問題が難しい

問題の難易度の高さも医学部受験を大変にしている要因の一つです。慶応大学など一部の高偏差値の私立医学部で出題される問題は、他の医学部で出題される問題よりもはるかに難易度が高く、試験の時間も非常に長時間にわたる大学が少なくありません。最近の傾向としては、東京大学・京都大学の一般理系分野に合格するだけの学力を持つ学生が医学部受験に切り替えるケースも見受けられ、問題の難易度だけでなく、得点率が向上していることも合わせて意識しておきましょう。

倍率が高い

倍率の高さも医学部受験を難しくしています。首都圏の医学部では倍率が20倍程度になることが通例で、補欠合格まで含めたとしても6〜7倍程度の倍率の受験をくぐり抜ける必要があります。この狭い門を目の前にしながら勉強を続けるのは、モチベーションの維持も時に難しくなります。受験生にとって倍率の高さも大きなストレスの要素となっているのです。

大学によってカラーが異なる

大学によって雰囲気が大きく異なるのも医学部の特徴の一つです。医学部受験をする時には大学のカラーをある程度知る必要があり、事前にオープンキャンパスに出向いて情報を集めることや、OB・OGの話を聴きながら自分にあった医学部を選んでいく必要があります。大学によって部活動に力を入れる度合いや、国家試験に対してどれだけサポートを行うのかも大学によって異なっています。海外留学に対するサポートも大学によって変わってくるので、受験校の選定に手間と時間が取られてしまうこともしばしばあります。あらかじめ保護者の方が大学の情報を集めるお手伝いをするといいかもしれません。

保護者にできるサポートってなに?

それでは、具体的に保護者の方ができるサポートについて詳しく見ていきましょう。

悩みを受け止める

悩みを受け止める存在の有無は受験生にとって重要なポイントです。その前提として、もっとも大切なのは親の夢を子どもの受験に投影させることなく、子どもの夢を客観的に受け止める姿勢と心構えをしておくことです。予備校の講師や、友達・学校の先生には話せない悩みでも、保護者の方だから聞いたり解決したりできることがあります。話を聞くだけでも悩みは軽減や解決するものです。受験生のサポーターとして、悩みを受け止める準備をいつでもしておきましょう。

教育の機会を作る

教育の機会を作り出すのは保護者の方ができるサポートのひとつです。医学部受験は医学部受験に対応した専門的なカリキュラムで勉強することが、合格へ向けた選択肢のひとつです。特に私立大学の医学部では各大学の問題の傾向・対策を熟知した教育者のサポートを早い段階から受けることや、受験対策の的を得た効率的な教育の機会を作ることが大切です。受験に必要な情報収拾を行い、教育の機会を作る事は保護者の方のサポートとして重要なものだと理解しておきましょう

送り迎え

送り迎えも受験生にとってかなり大切なサポートです。夜遅くなってから電車で帰宅するのは受験生本人にとってかなり辛いものです。帰りの時間に車で迎えがあるかどうか、近隣の駅や乗り換えの駅まででも迎えがあるだけで帰りの負担の軽減ができます。送り迎えのサポートは非常に重要なポイントだと理解しておきましょう。

スケジュールコントロール

スケジュール管理も保護者の方ができるサポートの一つです。受験のスケジュールや飛行機・電車・ホテルの手配など、様々なサポートができます。夏期講習・冬季講習や受験の直前期にはスケジュールコントロールに意識を向けてみましょう。

サポートをするときにはここに注意!

本人がもっともストレスを抱えている

「受験生本人がもっとものストレスを抱えながら戦っている」という点を常に頭に入れておく事はとても大切です。サポートをする前にストレスの種類や程度を冷静に判断しながらコミュニケーションをとってみましょう。

応援する気持ちを第一に示す

受験生を持つ保護者の方と本人の不安がつのるとついつい言い争いになってしまうことがあるかもしれません。成績が振るわなかったり、勉強をしなかったりという姿を見ると口を出したくなることもあるでしょう。このような不安やイライラは、保護者の方が自身の夢をお子さんの医学部合格に投影していることが理由だとされています。もちろん受験において合格することは目的ですが、受験を通して子供の成長を認めて応援する気持ちをまず持つようにしましょう。

家は癒しの環境

受験生は予備校に行くだけでもストレスを感じることがあります。家に帰ってから勉強を全くしないと保護者の方は不安に思われるかもしれませんが、受験生の中には家は休息の場、勉強は外ですると完璧に場所を分ける受験生もいます。自宅では勉強しないタイプであれば、家を休息の場として感じられる配慮をしましょう。

まとめ

保護者の方にとってお子さんの受験は我が事と同じ程大きな問題だと思います。保護者の方が全てを解決するのではなく、予備校とうまく連携して分業をするイメージを持つことが有効なサポートにつながっていきます。何か不安なことがある場合には、予備校とうまく協力しながら受験を進めるようにしていきましょう。
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