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私立の医学部受験では補欠合格まで考えて受験校を選ぼう

基本情報

2019/09/18(水)

(最終更新日2022/06/30)

私立の医学部を受験する際に気をつけておきたいのが補欠合格についてです。私立大学医学部は国公立前期試験合格後に多くの補欠合格者を出す例があり、補欠の有無をしっかりと把握する事は受験を考えるうえで基本的なことです。適切に多くの情報を集めて、受験校の選定に臨むように心がけましょう。

私立大学の補欠合格の実態は?

私立大学医学部を受けるにあたり、気になるのが、補欠合格の状況です。補欠合格は、年度に予定している合格者数を下回ると教学環境や大学の運営環境に影響をあたえるため、他大学の合格者動向を考慮・予想しながら出されることが一般的です。例年の傾向を見ると、国公立ではほとんど出ませんが、私立大学医学部では毎年100人を超える補欠合格者を出すこともあります。そのため、補欠合格まで含めて合格者を考えると、じつはかなりの数の合格者を出す医学部が存在します。私立大学医学部の補欠合格は私立大学の偏差値・立地・近隣の有名国公立大学の存在、社会の動向などといった様々な要因で決定されます。

大学選びは補欠まで見据えるのが基本

医学部受験を検討する時にまずしっかりと見据えておきたいのが私立大学医学部の補欠合格の傾向です。実際に大学受験を進める時には、偏差値・合格可能性などを見据えた大学選びを行うと思いますが、この情報だけで大学を選定ししまうと、実際に入れる医学部よりもレベルの低い医学部を選んでしまう可能性もあります。補欠合格まで含めると大学の倍率は非常に大きく変化し、都心部などでは特にこの傾向が顕著に見られます。どの医学部を受験すべきか迷った時には、私立大学の受験傾向と補欠合格の数まで含めてしっかりと専門家に相談をすることをおすすめします。

私立大学医学部の補欠の傾向

補欠が多く出る医学部

都心部にある私立大学医学部の中で、特に偏差値が高い医学部はたくさんの補欠合格を出す傾向があります。そのため、補欠合格者の数が例年多いと予想される東京慈恵会医科大学や順天堂大学、日本医科大学への受験を検討するのもよいでしょう。たとえば、都心部の私立大学医学部の中でも慶應大学は学会での影響力や、関連病院の多さ、研究実績の豊富さなどから人気があり、補欠合格者を出す数が少ないと考えられがちですが、東京大学理科Ⅲ類出願者が併願することが多く、毎年ある程度の補欠合格者が出ています。

補欠が少ない医学部

一方で、地方私立大学や都心部の中堅の私立大学では補欠合格者数はそこまで多くありません。埼玉医科大学や久留米大学などでは補欠合格の数は都心部の国公立医学部に比べて少数にとどまります。受験をする時にはこのような大学の入試の特徴把握が非常に重要になります。地方私立大学医学部の補欠合格の傾向は立地によって左右されることが多く、駅から離れていたり大学の近辺に大きな都市がなかったりする場合には補欠が少なくなる傾向があります。例えば、東海大学は立地の条件から受験者が限られるので、他の大学との併願が少ない傾向があります。

補欠まで見越した受験の計画

補欠まで見据えた受験の計画を立てる時には受験の専門家を交えながら受験校の選定をすることが重要です。首都圏の医大は非常に人気がありますが、日本大学や杏林大学、東京女子医科大学などでは補欠合格の数がさらに上位の大学の合否に依存しているので、その年の傾向やセンター試験の難易度など様々な要素を含めて検討していく必要があります。
 

補欠入学者数まで見据えた受験校の選定には、かなり幅広い大学や受験に関する知識が必要になり、過去の事例からどのような傾向があったのか適切に読み取り判断する必要があります。受験校の選定に迷った時には必ず医学部受験に特化した予備校でどの大学を受験するのかしっかりと戦略を立てるようにすることが非常に重要なのです。

まとめ

私立大学医学部受験は国公立大学の受験をする時よりも、より慎重な大学の選定が求められます。大学を受験するにあたり大学の特徴や、受験の傾向、併願者の傾向なども見据えて大学の選定を行うことが非常に重要で、十分に情報収集をしながら受験準備を進める必要があります。補欠合格の傾向を把握せずに受験してしまうと、自分の入れるレベルよりも低い大学に入学する可能性もあります。医学部受験を行う時には適切な情報を持つ専門家と協議を進めながら受験校の選定を行うように計画を練っていきましょう。

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