医学部コラム
医学部の教育ローンの基礎知識!学費を確保するうえで知っておきたいこと
基本情報
2019/12/16(月)
(最終更新日2022/06/30)
目次
1.教育ローンってなに?
1-1教育ローンは学費確保の手段の一つ
1-2教育ローンは銀行次第!情報をしっかり集めよう
2.教育ローンを使うにはここに注目
2-1医学部は6年間!総額に注意
2-2教育ローン以外の手段を組み合わせる
2-3大学生活の後半は出費がかさみやすい
3.教育ローン以外の手段も熟知しよう
3-1育英会の奨学金で学資確保
3-2地方自治体の奨学金も有効な手段
4.まとめ
教育ローンってなに?
教育ローンは学費確保の手段の一つ
教育ローンとは銀行が行う融資の一つで、教育に必要な費用を一般家庭に融資することを指します。教育ローンのなかには医学部に特化した教育ローン商品もあり、条件次第ではかなりの金額を融資してもらえます。
教育ローンは卒業後に返済する義務が発生するので、融資を受ける前にまずは条件を確認することが非常に重要です。教育ローンの融資以外の資金確保手段まで合わせて確認するようにしましょう。
教育ローンは銀行次第!情報をしっかり集めよう
教育ローンは銀行によって提供されている融資内容が異なり、まず教育ローンを利用する前に融資金額・金利・保証人などの条件をしっかりと調べておく必要があります。
特に銀行の審査は重要な問題で、銀行からの融資を受ける前に情報を集めておく必要があります。審査の条件や内容など銀行に直接出向いて相談をすると銀行が企画している教育ローンの内容をよく知ることができます。多少手間がかかるかもしれませんが、必ず事前に銀行に出向いて相談をするようにしましょう。教育ローンを使うにはここに注目
医学部は6年間!総額に注意
教育ローンを利用する前にまず注目したいのが、6年間でかかる費用の総額です。医学部は入学してから卒業するまで最短で6年間かかるので、途中で学費が尽きてしまうことのないように入学前に費用の計算を行う必要があります。
一人暮らしをしながら医学部に通学する場合には学費以外に生活費も必要になるので、さらに費用がかさみます。医学部受験の準備をしながらお金の問題も考えなければいけないので、学費の問題は早めに目処を立てるように心がけておきましょう。教育ローン以外の手段を組み合わせる
教育ローンは返済の必要がある借金になるので、返済の必要がない奨学金と合わせて利用すると借金の総額を減らすことができます。銀行の教育ローンの金利の負担は小さいものではありません。医師として働いて返済もできますが、やはり金利負担を小さくした方が卒業後の生活が安定します。
また、金利に注目してより条件の良い奨学金を利用するのも、金利負担を小さくするうえで役立ちます。銀行の教育ローンの情報集めと併せて、他の手段まで幅広く情報収集しましょう。大学生活の後半は出費がかさみやすい
医学部の学生にとって、どのタイミングで費用がかさむのか理解しておくのはとても大切なことです。医学部では4年生の後半から臨床実習を行うことが多く、この時期になると朝7時くらいに大学へ行き、遅い場合には夜の10時頃まで大学に残ることもあり、生活が不規則になる場合があります。大学の近くに下宿をして負担を軽減することもできますが、それに伴って引っ越し・家賃・食費などの生活費がかさむこともあります。
また、学年が上がると国家試験対策に必要な映像授業を受けたり、研修病院を探すために地方の病院へ見学に行ったりと、他学部の学生にはない出費が発生します。資金繰りを考える時にはこういった医学部特有の出費まで見据えるようにしましょう。教育ローン以外の手段も熟知しよう
育英会の奨学金で学資確保
地方自治体の奨学金も有効な手段
地方自治体の奨学金も有力な資金確保手段です。地方自治体の奨学金のなかには、卒業した後に指定された医療機関で一定期間勤務を続けることで学費の返済が免除されるものもあります。この間、他の勤務医と給与の面で不利益を被ることもないので、教育ローンの返済をしながら勤務することもでき、医学部受験生にとって魅力のある制度だといえるでしょう。
各奨学金によって勤務の条件が異なってきますし、奨学金の金額も異なってきます。あらかじめ条件を確認しながら利用するようにしましょう。