医学部コラム
医療ニュースはどう役立つ?医学部受験の医療知識の活かし方
受験計画
2020/09/08(火)
(最終更新日2022/06/30)
医学部受験の対策において非常に難しいのが、医療知識の入手方法とその活かし方です。医学部受験では小論文や面接試験で医療系の話題が取り上げられることも少なくありません。入試直前に余計な勉強時間を割かないためにも、自力で集められる情報は日頃から集める習慣を身に付けておく必要があります。ここでは、医療知識の集め方と活かし方について詳しく紹介します。
目次
1.医学部受験に欠かせない医療知識
1-1医療の知識が無いと小論文や面接で不利になる
1-2面接では「自分の意見」を聞かれやすい
1-3特に、小論文では医療知識が欠かせない
2.医療の情報を手に入れるにはどうする?
2-1テレビは客観的な視点で見る
2-2医師の手記や体験談を本で知る
3.医療情報の便利な入手先!
3-1学会ホームページを見る
3-2大学のホームページも有効
4.まとめ
医学部受験に欠かせない医療知識
医療の知識が無いと小論文や面接で不利になる
医学部の受験対策で苦労するのが、面接と小論文です。この2つは、参考書や問題集を使って勉強するのが難しく、出てくる問いかけ・問題を把握するのも一苦労です。特に面接試験や小論文で医療系の話題が出された場合には、そもそもその話題について知らないと対応が難しくなります。
面接では「自分の意見」を聞かれやすい
医療系の話題が面接で取り上げられる場合、個別の病気の話題ではなく、今現在日本が抱えている医療の問題や、大学周辺の地域が抱えている医療的な問題に対してどのような意見を持っているのかを問われる場合が多いです。
また、医学研究に関する意見を聞かれることもあり、医療だけでなく、サイエンスとしての医学についても主要な話題は理解する必要があります。
特に、小論文では医療知識が欠かせない
小論文で医療系の話題が出題される大学は、特に入念な準備が必要です。医療系の話題が出題される小論文記述の問題では、ある程度の誘導や解説が付与されるところもありますが、そもそも医療についての話題を知らなければ自分なりの意見を十分に記述できません。
医療系の話題についての記述を行う場合には、文章を論理的に記載するだけでなく、医療知識を正しく身に付けてその情報を活用する必要があります。
医療の情報を手に入れるにはどうする?
テレビは客観的な視点で見る
医療の情報を手に入れるには、まずテレビを活用することが多いと思います。医療に関するドキュメンタリー番組やニュース番組を基に情報を集めるのは非常に身近な手段です。
テレビ番組から情報を集める時に注意したいのが、情報を公平かつ客観的な視点で見るという点です。番組の内容は少なからず編集者の意図が入り込んでいる可能性があるので、番組を鵜呑みにするのではなく、ある程度客観的な視点で番組の内容を受け取るようにしましょう。
医師の手記や体験談を本で知る
本から情報を集めるのも非常に便利な手段です。医師の手記や、患者の体験談を知ることで実際の医療現場を垣間見ることができますし、本の言葉が自分自身のモチベーションになる場合もあります。受験勉強の合間を縫って本を読むのは大変かもしれませんが、定期的に本を読んで情報を集めてみましょう。
医療情報の便利な入手先!
学会ホームページを見る
医療情報の入手先として活用してほしいのが、学会のホームページです。興味のある病気に関連した診療科の学会のホームページを調べてみると、一般向けのページが用意されていることがあり、難しい専門用語を使わずに情報を集めることができます。
また、学会のホームページは医学的な正しさが担保されているため、安心して利用できます。情報のルートとしても信頼できる存在です。
大学のホームページも有効
大学のホームページも有力な情報収集手段です。自分が受験しようとしている大学の情報を集められますし、研究室のページからは実際に行われている研究内容や医療についての情報も得られます。
患者さん向けに丁寧に解説している大学もあるので、受験生の皆さんでも容易に情報を入手できます。気になる病気の情報や、大学周辺の地域の抱える問題を把握するためにも、大学のホームページを有効活用するようにしましょう。まとめ
医学部受験は学科試験の勉強だけでなく、医療・医学が抱える問題、また社会が抱えている医療的な問題など、様々な情報を理解しておく必要があります。正しく情報収集するためにも、どんな場所からどのように情報を集めるのかを意識することが重要です。面接や小論文対策だけでなく、医学部に入ってからの自分の課題を見出すためにもしっかりと医療情報を集めるようにしましょう。