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医学部の学費まとめ。関東5大学・関西4大学の主要大学を徹底解説!

基本情報

2021/12/30(木)

(最終更新日2023/04/25)

医学部に進学を考えるなら、学費がどれくらいかかるのか気になるところでしょう。特に私立大学の医学部は大学ごとに大きく学費が異なります。

医学部に進学すると6年間通学することになるため、志望校の選定に先立って学費をしっかり把握しておくことが重要です。この記事では、国立大学および関東の5大学と関西の4大学それぞれについて、学費の内訳を紹介します

国立大学医学部の学費

国立大学医学部の学費は、偏差値や立地による影響を受けるわけではなく、基本的には全国ほぼ一律です。一般的に、入学時に支払う入学金が28万2000円、年間の授業料は53万5800円となっており、6年間の在学中にかかる学費はトータルでおおむね350万円程度となっています。

国立大学は学費が税金により充当されているため、私立大学と比較して学費が安く抑えられていることが特徴です。卒業後は地域で医師として勤務することが期待されるものの、学費を安く抑えたい家庭にとって国立大学への進学は魅力的であるといえるでしょう。

私立大学医学部の学費

私立大学医学部の学費は大学ごとに大きく異なっています。私立大学医学部の一般的な傾向として、偏差値と学費に大きな関連性があることが特徴です。すなわち、偏差値が高ければ高い大学ほど学費は安く、偏差値が低い学校ほど学費は高額になる傾向が見られます。

偏差値が70を超えている大学の学費は2000万円程度であるのに対して、偏差値が60台中盤の大学では3000万円程度、偏差値が60台中盤よりも下の大学では6年間で4000万程度、その中でも特に学費が高い大学では4500万円ほど必要になるところもあります。

大学別医学部の学費~関東編~

前述したように、私立大学は大学ごとに学費が大きく異なります。志望校として私立大学医学部を選ぶ際には、校風などの他に学費がどれくらいかかるのかを事前にしっかり把握しておくことが重要です。ここからは、関東にある私立大学医学部5校をピックアップし、学費としてどれくらいの金額を用意しておくべきかを紹介します。

慶應義塾大学 医学部(東京)

慶応義塾大学医学部は私立大学の医学部のトップで、偏差値も70を超える難関大学です。学費として含まれるものには入学金、在籍基本料、授業料、施設設備費、実験実習費、その他の費用があります。

入学金の20万円と在籍基本料の6万円は他の学部と同額ですが、その他は学部ごとに金額が異なります。医学部の場合、授業料は304万円、施設設備費は35万円、実験実習費は19万円、その他の費用は3350円です。

初年度納付金合計が384万3350円、在学生納付金合計が364万3250円なので、6年間の納入金は約2200万円になると考えられます。

日本医科大学 医学部(東京)

日本医科大学は日本最古の私立医科大学で、1876年に西洋医学に基づいた医師や医学者の育成を目的として長谷川泰が創設した済生学舎を前身としています。

創立以来145年に渡って9000人以上の医師や医学者を養成してきました。学費は初年度が入学金100万円、授業料が250万円、施設設備費が100万円で450万円です。2年次以降は授業料が250万円、施設設備費が100万円となり、6年間で2,200万円になります。

東京慈恵会医科大学 医学部(東京)

東京慈恵会医科大学は1881年に創立された成医会講習所を起源としています。太平洋戦争前からの旧制医科大学であり、歴史ある大学です。

学費は、初年度が入学金100万円、授業料250万円の合計350万円、2年次以降は各年度とも授業料250万円、施設拡充費130万円の合計380万円で、6年間では2250万程度になると考えられます。

この他に学生会経費10万円(入学後)、東京慈恵会医科大学医学科保護者会経費21万円、4年次に予定されている「臨床実習開始前の共用試験(CBT、OSCE)の受験料2万5000円、6年次に予定されている「臨床実習終了後の共用試験(Post-CC OSCE)の受験料2万円などが必要です。

順天堂大学 医学部(東京)

順天堂大学医学部の6年間の学費総額は2080万円です。初年度の学費は290万円で、全国の医学部のある私立大学31校の中で最も安い金額となっています。

初年度の学費の内訳は、入学金が200万円、授業料が70万円、施設設備費が20万円、教育充実費が0円です。2年次以降は授業料が200万円、施設設備費が86万円、教育充実費が72万円で合計は358万円になります。なお、初年度のみ全寮制となっており、別途寮費・諸会費が必要です。

国際医療福祉大学(千葉)

国際医療福祉大学は「日本初の医療福祉を専門とする総合大学」として1995年に創設された私立大学です。医学部は成田キャンパスとして2017年に新設されました。6年間の学費総額は1850万円と医学部のある私立大学31校の中で最も安い金額です。

初年度納入金として入学金は150万円、授業料は190万円、実験実習費は60万円、施設設備費は50万円で合計が450万円になります。2年次以降は施設設備費が30万円になるため、年間の学費は280万円です。この他に、教育後援会年会費が4万5000円、海外臨床実習のための積立金が7万円毎年必要となります。

大学別医学部の学費~関西編~

ここからは、関西にある私立大学医学部4校をピックアップし、大学ごとの学費を紹介します。

大阪医科薬科大学 医学部(大阪)

1927年に当時では珍しい5年制医学専門学校「大阪医学高等専門学校」として創立された伝統ある大学です。1946~2021年まで大阪医科大学としての期間を経た後、2021年に大阪薬科大学と統合して大阪医科薬科大学となりました。

初年度の学費は入学金が100万円、授業料が188万円、実習料が34万5000円、施設拡充費が126万円、教育充実費が200万円で合計648万5000円です。2年次以降の学費は年間498万5000円なので、6年間の合計は3141万円になります。

近畿大学 医学部(大阪)

1949年に大阪専門学校と大阪理工科大学を母体として近畿大学が創立され、それから25年後の1974年に医学部が設けられました。

初年度の学費は入学金が100万円、授業料が410万円、教育充実費が100万円、施設設備費が40万円、実験実習費が30万円、学生健保共済会費が4500円で合計680万4500円です。2年次以降の納入金総額は580万4500円で、6年間合計の学費は3582万7000円と考えられます。

この他に必要な経費は校友会終身会費の3万円です。なお、ここで説明した学費は2020年度の実績であり、2021年は変更になる可能性があります。

兵庫医科大学 医学部(兵庫)

兵庫医科大学は1972年に創設された比較的新しい大学です。2022年4月には兵庫医療大学との統合が発表されており、医学部・薬学部・看護学部・リハビリテーション学部を展開する医療総合大学となる予定です。

初年度の学費は入学金が200万円、授業料が220万円、実験実習費が100万円、施設設備費が130万円、教育充実費が200万円で合計850万円です

2年次以降は授業料が220万円、実験実習費が100万円、施設設備費が130万円、教育充実費が120万円で合計570万円になり、6年間の学費の合計は3700万円です。

この他に必要な費用として、初年度に後援会入会金および会費50万円、学生会入会金1万円、学生会費1万5000円かかります。なお、学生会費の1万5000円は2年次以降も毎年発生します。

学費は志望校選びの重要ポイント

医学部を志望する場合、国立大学なら学費は全国ほぼ一律なので安心して受験できるでしょう。しかし、私立大学は学校ごとに学費が大きく異なり、学費が最も安い大学と高い大学では2倍以上の開きがあります。医学部に進学すると6年間通うことになるため、志望校選びをする際は6年間にどれくらいの金額を準備しなければならないかをあらかじめ把握しておくことが必要になります。

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