医学部コラム
医学部受験、文系教科の勉強は?スケジュールの立て方と学習ポイントを解説!
受験計画
2022/03/07(月)
(最終更新日2022/06/30)
医学部受験生の中には得意な理系科目はスムーズに勉強が進んでも、文系科目の学習スケジュールについては頭を悩ませている人もいるのではないでしょうか。一般的に医学部を目指す受験生にとって、文系科目は共通テストでしか使用しないため、あまり受験勉強に時間をかけず高得点を取りたい、というのが本音でしょう。
この記事では医学部受験における文系科目の学習方法やスケジュールの組み方について紹介します。
目次
1.医学部受験における文系科目とは?
1-1.国公立医学部受験生が統一テストで使用する
1-2.私立医学部単願であれば必要ないのが一般的
2.医学部受験における文系科目の学習指針とは?
3.文系科目の年間学習スケジュールとは?
3-1.高1~2年生は定期テスト対策を
3-2.高校3年生から本格始動!
4.文系科目学習の1日のスケジュールとは?
5.文系教科の科目ごとの学習ポイント
5-1.国語
5-2.地理
5-3.日本史・世界史
5-4.公民
6.医学部受験、文系科目は効率的に勉強しよう
医学部受験における文系科目とは?
国公立医学部受験生が統一テストで使用する
国公立大学の医学部受験では、大学入学共通テストの国語や社会科の科目も含まれることがほとんどです。国公立大学の医学部をターゲットにしているのなら、文系科目の勉強は必須です。
しかも希望の国公立大学に合格できるだけの点数をとらなければなりません。主要科目の学習時間も確保しなければならないことを考えれば、文系科目はできるだけ少ない勉強時間で得点力をアップさせたいところです。
私立医学部単願であれば必要ないのが一般的
国公立大学とは違い、私立大学の多くは基本的に文系科目を受験科目に入れていません。ただ全ての私立医学部で文系科目を課していないわけではなく、大学によっては共通テストを活用した入試を実施しているところもあります。
文系科目が受験科目に含まれていない私立医学部を受験するだけなら、もちろん受験対策としての文系科目の勉強は必要ないでしょう。受験を希望する大学の医学部が文系科目を含んでいるかどうかを把握し、学習計画を立てることがポイントです。
医学部受験における文系科目の学習指針とは?
大学入学共通テストで受験科目に含まれている以上、国公立大学の医学部を受験するためには、文系科目の勉強は避けて通れません。ライバルに負けないためにも高得点を取る必要があります。全教科で高いレベルの学力をつけるのは大変ですが、合格するためには勉強するしかありません。
しかし文系科目は共通テスト以外では使わないため、時間をかけすぎるとほかの科目の勉強に影響します。大事な科目に時間を割くためにも、文系科目の学習は効率的に行うことが大事です。
文系科目の年間学習スケジュールとは?
では実際に文系科目の学習はいつ、どのように進めていけばよいのでしょうか。高校3年間の学習スケジュールについて、1~2年次と3年次に分けて詳しく紹介します。
高1~2年生は定期テスト対策を
難関といわれる医学部受験のためには、少しでも早いうちから学習をスタートさせなければと考えがちです。確かに全科目で高いレベルの学力をつけておく必要がありますが、まずは基礎をしっかり身につけておくことが重要です。
高校1~2年生の間は学校の定期テスト対策をしっかり行い、教科書の知識を自分のものにしておきましょう。標準問題集レベルまで不安なく解けるようになっているとなおよく、苦手科目・分野をなくしておくことがポイントです。
高校3年生から本格始動!
3年生からは徐々に受験に向けて本格的な学習計画を立てる段階に入りますが、特に社会科は暗記しなければならない内容が多い科目です。付け焼き刃の勉強ではしっかりした記憶として残らないこともあるため、何度も反復学習し、夏前までに基本事項を強化しておく必要があります。
国語も現代文は漢字や語彙力、古文は単語や文法、漢文は句法などの基礎知識を定着させることに力をいれてください。夏以後は演習問題を解く力もつけていくようにしましょう。主要科目の負担にならないよう、効率的に学習することが大切です。
文系科目学習の1日のスケジュールとは?
文系科目を効率よく学習するためには、1日でどのように勉強していくかも大事なポイントになります。医学部合格という大きな目標に対して、スモールステップをクリアしていくように学習計画を立てるのがおすすめです。
全科目を勉強しなければならないからといって、睡眠時間を削ってまで頑張るのはよくありません。かえって昼間に集中力が下がってしまうことも考えられます。隙間時間を利用する、朝少し早起きして勉強するなど、自分の生活リズムも考慮しながら効率的に学習時間を確保しましょう。
文系教科の科目ごとの学習ポイント
ここからは医学部受験における文系科目の学習ポイントについて、科目ごとに解説していきます。「国語」と「地理」、「日本史・世界史」、「公民」の4分野それぞれの特徴と、効率的な学習方法を紹介します。
国語
現代文では文章を正確に読み解き、素早く解答を導き出す力が試されます。論理的な文章や文学的な文章など、出題される文章のタイプは違っても基本は同じです。限られた時間で問題の意図を理解して正しく解答するために、演習をこなして理解力を上げ、解答のスピードアップを図りましょう。
古文も漢文も読解力を身につけることが大事なことには違いありませんが、古文や漢文ならではの特徴をつかんでおくことも大事です。古文の単語や文法はもちろん古文常識や読解方法、漢文なら重要語や、語順・句法など、基礎固めをしっかりしてから演習問題にトライしましょう。漢文は特に満点を狙える分野なので、ライバルに差をつけられないようしっかり勉強しましょう。
地理
地理の学習でも、実践的な問題に取り組む前の基礎固めが大切です。土台を作っておく必要があるため、最初は初学者向けの参考書でかまいません。基本的な知識を解説してあるだけではなく、問題を解くときにその知識をどう使えばよいのかが分かる参考書がおすすめです。その後は演習に取りかかり、理解しきれていなかった箇所を押さえつつ、知識を確実なものにしていきましょう。
地理では図表や統計の読み取り問題が多く出題されるため、気候区や地形、資源分布なども頭に入れておくことが大切です。直前には教科書などに太字で書いてあるような地名や地理用語などの復習に力を入れ、分からないものがあれば地図帳などで確認しておいてください。
日本史・世界史
日本史や世界史の試験でも図表や図版、グラフなどを使った問題が出題される傾向があるため、資料を参照し、史実と結びつけられるようにすることがポイントです。
また出題分野も、政治史はもちろん文化史や社会経済史も確実に押さえておく必要があります。10月くらいまでは知識のインプットや整理に力を入れ、11~12月は共通テスト本番を意識した演習と参考書などでの確認を行うサイクル学習で知識を定着させましょう。
公民
公民についても、各科目や単元の基本を押さえておくことが重要です。公民の問題では受験生の判断を惑わせるような選択肢が含まれていることが多いため、用語をただ覚えただけでは正解できないこともあります。用語の背景にある概念や理論なども含めて、正確に理解しておきましょう。
公民は日本史や世界史と比べると暗記しなければならない内容が少ない一方、概念を理解しておくことが大切になります。複数の新聞を読み比べるなど、最新の情報も取り入れながら読解力を高めるトレーニングを行っておくのがおすすめです。
医学部受験、文系科目は効率的に勉強しよう
国公立の医学部を目指すなら、文系科目の学習も必要です。文系科目に時間をかけすぎて主要科目に影響が出てしまわないように、科目ごとの学習ポイントを抑え効率よく学習することが大切です。
医学部進学予備校メビオでは国公立大学の医学部を目指すために必須の文系科目で、基礎力の向上を重視した指導を行っています。できるだけ少ない時間で国公立大学受験に必要な点数を取れる学力をつけたいなら、文系科目にも専任講師がいるメビオで学ぶことを検討してみてください。