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医学部の難易度とは?国公立と私立の違いや医学部受験の対策方法まで解説!

基本情報

2022/05/22(日)

(最終更新日2022/06/30)

医学部の受験に際し、どの大学を選択すればいいのか決めかねている人もいるのではないでしょうか。志望校を絞っていくためには、各大学の難易度を知っておくことも大切です。

この記事では国公立大学と私立大学それぞれのメリット・デメリットや、医学部の難易度について詳しく解説します。医学部受験の対策方法についても紹介しますので参考にしてください。

医学部の難易度とは?

2020年度時点で医学部のある大学は日本国内に国公立が50校、私立が32校あります。大前提として、学費が安いことから国公立医学部は今も昔も安定した人気を誇っています。

一方で私立大学については昨今の医学部人気を受けて、志願者数がここ20年の間に急増しました。2015年以降は高止まりしていますが、2010年代半ばからは10万人を超える状態が続いています。2020年度の志願者数に関しては私立医学部の定員が約3,700人だったのに対して志願者数は10万人を超しており、定員を大幅に上回っています。

医学部の志願者数・倍率の推移

国公立大学の医学部の志願者数は安定した人気を誇っており、ここ20年は常に3万人前後で推移しています。2020年度は国立大学が5,000人弱の定員に対して志願者数が2.3万人、公立大学が訳800人の定員に対して3,500人の志願者数です。

2020年度の倍率は、国立が5倍、公立が約4倍と高い水準で、中には鳥取大学の6.17倍や奈良県立医科大学の5.64倍のように5倍を超える倍率の大学もありました。

しかし、それ以上に私立大学は全体で倍率が29倍と、桁違いに高い倍率です。例えば、帝京大学医学部は志願者数7,768人に対して合格者は176人(44.14倍)、金沢医科大学前期試験は2,810人に対して72人(39.03倍)、関西医科大学後期は602人に対して16人(37.63倍)とかなり高い倍率でした。

このように昨今の医学部入試では、国公立以上に私立の方が高倍率の傾向となっています。

国公立・私立それぞれの医学部のメリット・デメリットとは?

国公立大学と私立大学では医学部進学にかかる費用に差があるほか、大学によって設備の充実度などが違うことも珍しくありません。医学部に進学する本人がどのような環境で学びたいのかによっても、適した大学は異なるでしょう。

ここからは、国公立と私立の医学部それぞれのメリット・デメリットについて解説します。志望校選びの参考にしてください。

国公立医学部のメリット・デメリット

国公立の医学部が私立と比べて大きく違うのは、なんといっても学費が安いことでしょう。医師を育てるためには多額の費用がかかりますが、国立や公立では費用の多くが公費によって賄われるため、学生の負担は軽減されます。

また、国公立大学では補助が出ることもあり、研究設備が整っているのもメリットのひとつです。もちろん私立大学でも設備に投資をしていないわけではありません。ただ資金があっても私立ではそれをどう使うかが大学次第であるため、望む研究設備がないことも考えられます。

デメリットでは、国公立医学部の大学入学共通テストの受験科目は5教科7科目と科目が多いことが挙げられます。加えて個別試験でも3教科と面接が課されるケースがあり、勉強しなければならない科目が多くなる傾向があります。

私立医学部のメリット・デメリット

国公立大学は国や地方公共団体などが運営しているため、独自色を強く押し出すのは難しいですが、私立の医学部は各大学による運営です。どのようなところに重点を置いているのか、どのようなコンセプトで学生を育成しようと考えているのかなど、それぞれの大学でカラーが異なります。

学生を獲得するためにさまざまな面で差別化を図り、最新鋭の医療設備を備えていたり、アクセス良好な立地にキャンパスを構えていたりする大学も珍しくありません。特徴が分かりやすい分、学生は自分が目指す医師像にマッチする大学を選びやすいでしょう。

受験科目も英語・数学・理科の3教科が中心で、受験科目が少ないところも大きなメリットです。一方でデメリットは6年間で高額な学費がかかってしまうことですが、特待生制度や奨学金、地域枠など家計の負担を少なくする方法も多くあります。

国公立医学部の難易度は?

先述したように国公立医学部は私立医学部に比べて学費が安いこともあり、以前から安定して人気があります。優秀な受験生も集まりやすく、それだけ難易度が高くなるのは避けられません。実際に国公立医学部のほとんどが東大理一以上のレベルです。

例えば人気の関東圏にある東京大学をはじめ、東京医科歯科大や千葉大などはかなりの難易度となっていますが、立地が関東圏から大きく離れた弘前大や秋田大、福島県立大、旭川医科大なども東大理一ラインを超えています。

私立医学部の難易度は?

「私立医学部は偏差値が低い」というのは、過去の話です。確かに1980年代までは偏差値50を切っていたところもありました。その後医学部人気が高まるにつれて志願者が激増した結果、現在では全体的に難易度が高くなっています。例えば1980年代後半に偏差値が40~47.5だった大学が、現在では62.5~67.5程度にまで上がっています。

国公立医学部に比べると全体的には難易度は少し下がるものの、最も低いレベルの大学でも早慶理工学部ライン以上です。逆に私立医学部のなかで最も難易度が高いのは慶應義塾大学で、東京大学に次ぐレベルの高難易度となっています。

医学部受験の対策方法

医学部を受験するための対策方法には、大きく分けて予備校を活用する方法と独学で努力して学力をつける方法があります。どちらにもメリットとデメリットがあるため、受験に向けてどちらの方法を選ぶにしても両者をよく把握しておくことが大切です。

ここからは医学部受験の対策方法について、それぞれメリット・デメリットを解説していきます。

独学のメリット・デメリット

独学で医学部合格を目指す場合は、基本的に学習で使用するテキスト代以外の費用がかかりません。予備校の授業料や交通費などが必要ない分、費用は安く抑えられるでしょう。医学部に合格してからの学費もかかることを考えると、受験勉強にかけるお金が安く済むのは大きなメリットです。通学時間もかからないため、時間を有効的に使えます。

一方で、独学はライバルや仲間の存在が感じられず、孤独な環境で勉強を続けなければなりません。周囲から刺激を受けることも少なく、モチベーションを保ちにくいデメリットがあります。また、毎年傾向が変化する受験情報に関しても、最新の傾向を知るのが大変です。独学の場合は、自分で意識して情報収集をする必要があるでしょう。

予備校のメリット・デメリット

予備校に通う場合、独学に比べてある程度コストがかかることは避けられません。通学する時間を確保しなければならないのもデメリットになりますが、それ以上に医学部合格につながるメリットが多くあります。医学部合格を目標とする仲間と一緒に時間を過ごすことで、ときには励まされたり、モチベーションを保ちやすかったりするでしょう。

自習室などの設備が充実しているところも多く、必要に応じて使用できるのもメリットです。特に医学部に特化した予備校では最新の医学部入試情報を漏れなく得られるうえ、さまざまなサポートも受けられます。どうすれば医学部に合格できるかを分析した上でカリキュラムが組まれているため、効率的に学習できるメリットもあります。

医学部の難易度は高い!徹底した対策を!

医学部人気をうけ、現在では国公立はもちろん私立でさえも医学部の難易度は非常に高くなっています。

医学部に合格するためには年々変化する傾向を踏まえ、効率的に学習することがポイントです。「医学部進学予備校メビオ」は医学部に特化した予備校として、すでに40年を超える実績があります。

医学部に進学することを考えているなら、メビオで学習することを検討してみてはいかがでしょうか。

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