医学部コラム
医学部の特徴まとめ(埼玉医科大学・国際医療福祉大学編)
基本情報
2022/08/04(木)
(最終更新日2022/07/24)
目次
1.埼玉医科大学医学部の特徴
1-1.講義収録・配信システム
1-2.レスポンス・アナライザーを導入
1-3.奨学金情報
2.国際医療福祉大学の特徴
2-1.英語・医学英語に注力
2-2.充実した施設・環境
2-3.奨学金情報
埼玉医科大学医学部の特徴
埼玉医科大学の母体は1892年に設立された毛呂病院で、1972年に現在の埼玉医科大学として開学しました。2006年4月には日高キャンパスに保健医療学部が設置され、医師だけでなく保健・医療・福祉に関わる医療人を育成する医療系総合大学に成長しています。
【キャンパス所在地】埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷88
【URL】http://www.saitama-med.ac.jp/fm/index.html
【6年間の学費】3,700万円
【医師国家試験合格率】92.0%(2021年度新卒・既卒含めた実績)
講義収録・配信システム
学生の学ぶ意欲を支援するために、ビデオ収録した講義を配信するシステムを導入しています。講堂のプロジェクターに投影された講義資料や板書が大きく表示されるだけでなく、講義を行う講師の様子も映し出されるため、実際に授業を受けているのと同様の臨場感があります。
講師の説明はもちろん、学内ネットワークに接続したパソコンで何度でも繰り返し講義を視聴できるため、日々の授業の復習やテスト対策、理解が不十分な箇所の確認などに役立てることが可能です。独学はもちろん、友人と一緒に視聴して互いに理解を深め合い、切磋琢磨することもできるでしょう。
レスポンス・アナライザーを導入
埼玉医科大学の授業で特徴的なのが、クリッカーと呼ばれるリモコン機器を用いた双方向性の講義です。
授業中に講師がスライドを用いて学生に問題を出したときに、学生はクリッカーを用いて回答します。回答結果は速やかに集計されてスライドに表示させることが可能です。講師はその回答結果を見ることで学生の理解度を判定し、授業の進め方や説明の仕方などを適正化することができます。また、学生も客観的に自分の理解度や周りはどれくらい理解できているのかを知ることが可能です。
埼玉医科大学医学部の奨学金情報
◆奨学金制度
【埼玉県地域枠医学生奨学金】
埼玉県の地域医療を担う医師の養成を目的として月額20万円、総額1,440万円を貸与されます。卒業後9年間、埼玉県と大学が指定する医療機関または特定診療科に医師として勤務すれば奨学金の返還が免除になります。
【埼玉医科大学医学部特別奨学金】
学業優秀者に対する経済的援助を目的として、入学時350万・2年次以降300万の総額1,850万円が貸与されます。卒業後9年間大学に勤務すれば奨学金の返還が免除になります。
【研究医枠奨学金】
研究医と基礎医学を担う研究者の養成を目的として、3年次または4年次から7年間、月額10万円で総額840万円貸与されます。
【毛呂山会育英会制度】
家庭の事情による経済的困窮者を対象として貸与されます。
◆特待生制度
【第1種特別待遇奨学生】(埼玉県地域枠医学生奨学金受給者)
初年度納付金から500万円が免除されます。
【第2種特別待遇奨学生】(埼玉医科大学医学部特別奨学金受給者)
入学金200万円が免除されます。
【第3種特別待遇奨学生】
前年度の成績優秀者10名に対して次年度の学費が100万円免除されます。
http://www.saitama-med.ac.jp/fm/admission/scholarship.html
国際医療福祉大学の特徴
国際医療福祉大学は、日本初の医療福祉専門総合大学として1995年に開学しました。2016年4月に京成本線「公津の杜」駅から徒歩1分という交通至便な場所に成田キャンパスが設立され、翌年2017年4月には医学部が新設されています。
【キャンパス所在地】千葉県成田市公津の杜4-3
【URL】https://narita.iuhw.ac.jp/index.html
【6年間の学費】1,850万円
【医師国家試験合格率】まだ卒業生が出ていないため掲載なし(2021年度新卒・既卒含めた実績)
英語・医学英語に注力
国際医療福祉大学では英語教育や医学英語に注力しており、基礎医学の講義が英語で行われています。
1年次はネイティブの外国人教師を中心として、社会生活の幅広い話題について自然に会話をし、自らの意見を明確かつ詳細に述べるスキルを身に付けることが目標です。2年次以降は医療人として就業する際に不可欠な病歴聴取、身体診察、症例報告、医学論文読解・執筆、学会発表を英語で行えるスキルの養成を目標とした英語教育がなされます。
学生の7人に1人は留学生であることから、必然的に英語を話す、聞く、書く、読むスキルが身に付けられる国際的な環境が特徴的です。
充実した施設・環境
国際医療福祉大学には、充実した臨床実習を行うための施設や環境が備わっていることも特徴です。
救急室(ER)、手術室(OR)、集中治療室(ICU)、ガウンテクニック室、模擬病棟、模擬診療室、モニター室、心肺蘇生演習BLS室などを備えた、世界最大級の教育施設「成田シミュレーションセンター」など、最新の設備や機器がそろっています。
また、2020年に成田市内に新設された「国際医療福祉大学成田病院を」含む6カ所の附属病院に加え、グループ関連病院や施設も数多くあり、臨床実習に役立てることが可能です。
国際医療福祉大学の奨学金情報
国際医療福祉大学の学費は6年間の合計が1,850万円と、私立大学医学部の中で最も低く設定されています。その理由は、医師になりたいという強い意欲と能力を持ちながら、経済的事情で諦めざるをえない学生に、一人でも多く夢をかなえてもらいたいとの考えからです。寄付金が求められることは一切なく、奨学金制度も充実しています。
以下では、日本学生支援機構や地方公共団体、民間以外に大学が独自に設けている奨学金以外の、大学独自の奨学金について解説します。
【医学部特待奨学生S】
一般選抜の上位合格者20名に適用され、入学金150万の他6年間の学納金が全額免除されます。
【医学部特待奨学生A】
一般選抜の上位合格者25名や大学入学共通テスト利用選抜の上位合格者5名などに適用され、入学金150万円の他6年間の学納金1,400万円が免除されます。実質的な6年間の学納金は、国立大学より安い300万円となります。
https://narita.iuhw.ac.jp/news/2022/11446.html