医学部コラム
近畿地方の医学部まとめ(国立・公立・私立)
基本情報
2023/02/09(木)
(最終更新日2024/12/13)
近畿地方の国立大学医学部
京都大学医学部
所在地:京都市左京区吉田近衛町
公式サイト:https://www.med.kyoto-u.ac.jp/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):94.5%
6年分の学費:349万6,800円
特色:京都大学医学部は、1899年に京都帝国大学に設けられた国内でも歴史のある大学の医学部です。偏差値の高い医学部としても知られ、「自由の学風」を求めて全国からトップクラスの学生が集まります。ノーベル賞受賞者を輩出するほど世界でも評価が高く、4年次には「マイコース・プログラム」が設けられ、各自の適性に合った研究に専念することも可能です。基礎医学研究者数が減少している状況を受けて京都大学を含む4大学が連携し、「MD研究者育成プログラム」で基礎医学研究者の育成にも取り組んでいます。
大阪大学医学部
所在地:大阪府吹田市山田丘1-1
公式サイト:https://www.med.osaka-u.ac.jp/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):98.1%
6年分の学費:349万6,800円
特色:大阪大学医学部は1838年に緒方洪庵が設立した適塾の流れをくみ、1931年に創設された医学部と理学部を擁する大阪帝国大学が前身です。国内でも屈指の研究拠点大学として、共同研究実習センターや最先端医療イノベーションセンター、未来医療イメージングセンターなど、最先端の研究に取り組める施設が充実しています。附属病院は地域がん診療連携拠点病院として国の指定も受け、高度医療を提供する地域の中核病院です。医学部では、国立循環器病研究センターなど外部施設とも協力した学習体制が整えられています。
神戸大学医学部
所在地:神戸市中央区楠町7丁目5番1号
公式サイト:https://www.med.kobe-u.ac.jp/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):95.1%
特色:神戸大学医学部は1869年に創立された神戸病院にルーツを持ち、神戸大学医学部としては1964年の国立移管にともなってスタートしました。学部教育から大学院、卒後の研究ポストまでシームレスな医学研究教育を実施できる仕組みが整えられているのが特徴の一つです。
入学当初の1年次から新医学研究コースで基礎医学研究に触れ、2年次には基礎配属実習を全員が履修します。MD-PhDコースでは学部をいったん休学して5年次に大学院へ進むことも可能です。臨床英語の研修や海外派遣も充実させているなど、外国語教育や国際交流も重視しています。
滋賀医科大学医学部
所在地:滋賀県大津市瀬田月輪町
公式サイト:https://www.shiga-med.ac.jp/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):93.3%
6年分の学費:349万6,800円
特色:滋賀医科大学は1974年に創立され、1978年から附属病院の診療が開始しています。「地域に支えられ、地域に貢献し、世界に羽ばたく大学」をモットーとし、地域の里親による学生支援を行っている点が他にはないユニークな特徴です。地域医療教育研究拠点として地方自治体や外部機関とも協力しながら、地域医療を担う医師の育成にも力を入れています。
一方で医学研究に関心のある学生に対しては研究医コースが設けられ、興味のある研究室を選んで登録すると自分で実験できる居場所が与えられます。
三重大学医学部
所在地:三重県津市江戸橋2-174
公式サイト:https://www.medic.mie-u.ac.jp/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):99.1%
特色:三重大学医学部は、1876年に三重県病院内に設置された公立三重県医学校をルーツとする歴史ある医学部です。教育理念に「地域および国際社会に貢献する」人材の養成が掲げられているように、三重大学医学部では地域医療教育と国際化教育の双方に力を入れています。
学内環境の国際化を図るとともに、1~3年次の早期海外体験実習や実践的専門英語教育、6年次の海外臨床実習など充実した国際化教育が特徴です。地域医療も6年間を通じて学べるよう、三重県や市町村振興協会、地域の病院施設が協力して体制を整えています。
近畿地方の公立大学医学部
京都府立医科大学医学部
所在地:京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465
公式サイト:https://www.kpu-m.ac.jp/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):93.7%
6年分の学費:349万6,800円(京都府内在住)、370万7,800円(京都府外在住)
特色:京都府立医科大学医学部は京都市民の願いを受けて明治初期にお寺の境内に病院を建てたことから始まり、地域の要請に応えられる質の高い医師・医学者の養成を使命としてきました。現代でも看護学科と共同で、多職種連携や地域医療の現場を学ぶ地域医療実習が行われています。
附属病院は特定機能病院や都道府県がん診療連携拠点病院などの指定を受け、専門性の高い最先端の医療を提供する病院です。医学部生は世界トップレベルの医療現場で臨床実習を受けられる環境も整っています。
大阪公立大学医学部
所在地:大阪市阿倍野区旭町1丁目4番3号(阿倍野キャンパス)
公式サイト:https://www.omu.ac.jp/admissions/ug/school/s_med_med/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):98.8%
6年分の学費:349万6800円(大阪府民およびその子)、359万6800円(その他の者)
特色:大阪公立大学は大阪市立大学と大阪府立大学が合併し、2022年に新たに誕生しました。医学部は1944年に設立された大阪市立医学専門学校を母体とし、大阪市立大学医学部の時代を経て、大阪公立大学医学部に引き継がれています。阿倍野キャンパスには医学部附属病院があるほか、病院職員も活用する国内トップクラスのスキルシミュレーションセンター(SSC)も備え、充実した教育・研究環境が特徴です。「智・仁・勇」の3つを基本理念とし、最先端知識と技術を持ち、全人的な医療人を育成するカリキュラムが組まれています。
奈良県立医科大学医学部
所在地:奈良県橿原市四条町840番地
公式サイト:https://www.naramed-u.ac.jp/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):95.5%
6年分の学費:349万6,800円(県内生)、401万6,800円(県外生)
特色:奈良県立医科大学は、1945年に奈良県立医学専門学校としてスタートしました。現在では医学的知見を工学や街づくりに活用するMBT(Medicine-based Town)構想を展開しているのが他にはないユニークなところです。学生もMBTの活動に参加し、貴重な経験を得ています。
公立の医学部としては全国で唯一、研究医養成コースが設置されているのも特徴です。2年次にはリサーチマインドを培うリサーチ・クラークシップで、海外の大学や研究機関で研究に参加できる制度も設けています。
和歌山県立医科大学医学部
所在地:和歌山市紀三井寺811番地1
公式サイト:https://www.wakayama-med.ac.jp/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):96.9%
6年分の学費:349万6,800円(県内生)、396万6,800円(県外生)
特色:1945年に和歌山県立医学専門学校としてスタートした和歌山県立医科大学は、現在医学部と保健看護学部、薬学部を擁する医療系総合大学です。3学部合同のケアマインド教育を実施しているほか、「次世代医療研究センター」の設立によって、学部間で連携して最先端医学研究が行える拠点も整いました。
「医療サービスを付加した観光企画(専門医同行ツアー)」を2006~2010年にかけて行うなど、観光医学事業を手がけているのも観光資源の豊富な和歌山県にある医学部ならではの取り組みです。
近畿地方の私立大学医学部
大阪医科薬科大学医学部
所在地:大阪府高槻市大学町2番7号
公式サイト:https://www.ompu.ac.jp/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):97.3%
6年分の学費:3,141万円(別途学友会費、PA会費が必要)
特色:大阪医科薬科大学は2021年に大阪医科大学と大阪薬科大学が統合され、医学部・薬学部・看護学部を擁する医療系総合大学となりました。3学部それぞれの専門性を備えるための教育はもちろん、多職種連携教育にも力を入れています。
医学部では1年次の早期体験実習から継続的に現場経験を積めるとともに、早期にリサーチマインドを醸成できる「学生研究員プログラム」で研究に取り組み、成果を発表する機会が与えられます。産官学連携の体制も充実し、医療現場に寄り添う研究が盛んです。
大阪医科薬科大学医学部の入試傾向・受験対策はこちら
関西医科大学医学部
所在地:枚方市新町2丁目5番1号
公式サイト:https://www.kmu.ac.jp/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):98.0%
6年分の学費:2,100万円(通常の学生)、1,910万円(特待生)
特色:1928年に創設された大阪女子高等医学専門学校が関西医科大学のはじまりで、のちに男女共学化され、名称も変更になりました。グローバルに活躍できる医療人を育成するため医学英語の強化や海外留学・研修を進め、医師となってからも「高度医療人育成制度(スーパードクター制度)」でバックアップを受けられます。
科学者を養成する「研究医養成コース」のほか、中央省庁で活躍する人材を育成する「医系技官養成コース」のプログラムがあるなど、さまざまなエキスパートを育てるシステムが充実した医学部です。
関西医科大学医学部の入試傾向・受験対策はこちら
近畿大学医学部
所在地:大阪府大阪狭山市大野東377-2
公式サイト:https://www.kindai.ac.jp/medicine/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):98.3%
6年分の学費:3,582万7,000円
特色:近畿大学は15学部49学科を擁する西日本でも最大級の総合大学です。薬学部と連携した合同学習で早期にチーム医療を学んだり、理工学部の協力でレーザーを医療に導入する研究を行ったりなど、総合大学ならではの強みが活かされています。最新設備をそろえたシミュレーションセンターでのトレーニングに加えて、特定機能病院の指定を受けた併設病院を2箇所持ち、最先端の医療が学べる機会も豊富です。徹底したスモール・グループ教育の導入で、医者としての人格形成にも配慮した密度の濃い授業を展開しています。
近畿大学医学部の入試傾向・受験対策はこちら
兵庫医科大学医学部
所在地:兵庫県西宮市武庫川町1番1号(西宮キャンパス)
公式サイト:https://www.hyo-med.ac.jp/
医師国家試験合格率(2022年実績・新卒者のみ):96.3%
6年分の学費:3,700万円
特色:1972年に単科大学として開学した兵庫医科大学は、2022年に薬学部とリハビリテーション部、看護学部が新設され、医学部を含めて4学部を擁する医系総合大学になりました。医系総合大学ならではの多職種連携能力をIPE(多職種連携教育)で身につけ、チーム基盤型学修(TBL)で問題解決能力を獲得できる充実した教育体制を敷いています。
県内で最大の病床数を誇る附属の大学病院では、実践的な実習も可能です。研究者を目指す学生には万全のサポート体制や経済的バックアップの整った「研究医コース」も開設されています。
兵庫医科大学医学部の入試傾向・受験対策はこちら
近畿地方の医学部を目指そう!
近畿地方には国立および公立、私立の医学部がまんべんなく立地し、それぞれに特色や強みがあります。近畿地方の医学部を目指すなら、医学部の受験に特化したプロの講師陣が常駐している「医学部進学予備校 メビオ」を検討してみてください。