本人の気迫と指導がうまくかみ合い、 推薦入試不合格から大逆転。
Bさんの場合(2015年卒)
愛媛大医学部進学。
他に、金沢医科大、愛知医科大、兵庫医科大、川崎医科大、福岡大医学部合格。
毎日の学習で意欲的に演習に取り組み、実力テストや全国模試でも良い結果を出すことが多かったBさん。処理スピードが速く、フィーリングで大体のことは掴んでしまう勘の良さを持っていました。しかし実はどの教科においても理論的裏付けに乏しく、難問をじっくり考えて突破していく力は疑問視されていました。教え始めて間もない4月の時点でそうした弱点を認識した講師陣は、Bさんが腰を落ち着けて丁寧に考え抜けるようになることを念頭に指導し続けました。少しでもそのような面が備わってくれば、本人が望む国公立医学部合格も夢の話ではなくなるからです。
センス良くこなすことができる分、あと一歩のところを超えることができないまま愛媛大医学部の推薦入試へと突入しました。結果は不合格。周囲も調子を落としはしないかと、不安いっぱいでした。変に引きずってしまうと、実力的に十分可能性がある私立大合格でさえ危うくなってきます。
しかし、この不合格がBさんにとって本当の意味での受験勉強の始まりでした。それまでにも増して勉強に真摯に取り組むようになっただけでなく、Bさんの目には「絶対合格してやる」という気迫のようなものが感じられました。そして年が明け、センター試験。出題の性質上、Bさんには有利ですが、一発勝負であるだけに油断はできません。しかし蓋を開けてみると高得点。推薦入試不合格後のBさんの取り組みは、少しずつ彼女自身を変えていました。
その後、Bさんの受験は余裕をもって進められていきました。川崎医科大などの一次合格を勝ち取ると、他の私立大学には目もくれず、国立二次に照準を合わせることをBさん自身が希望。その希望に応じて、ほぼすべての授業を個人対応にし、愛媛大医学部対策カリキュラムを組みました。それから3週間あまり、対策授業へのBさんの意気込みはさらにボルテージを増していきます。その間、Bさんは私立の二次試験のため、金沢・名古屋・福岡と大阪の間を飛び回るように移動。その合間に大量の課題をこなしては講師たちを驚かせました。そして各講師も対策授業に一層力を入れ、この彼女の気迫に力を尽くして応えていきます。そして本気で力を尽くすなかで、Bさんはじっくり考えていく姿勢を身につけていったのです。
結果、見事に愛媛大医学部合格を果たしました。推薦入試不合格からの大逆転劇です。