医学部受験一筋医学部進学予備校メビオ

個性を見抜いた戦略のもと、 担当講師が一年を通し粘り強く指導。

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  4. 個性を見抜いた戦略のもと、 担当講師が一年を通し粘り強く指導。

G君の場合(2016年卒)

大阪医科大進学。
他に、日本大医学部、愛知医科大、金沢医科大、藤田保健衛生大医学部、久留米大医学部合格。

一浪でメビオに入会し見事大阪医科大への進学を果たしたG君。彼に対する講師のコメントを時系列で紹介しましょう。春期「処理が粗すぎて正解にたどり着けない」。前期「応用はよく利くが、答案は粗すぎる」。夏期「相変わらず雑。センスは良い」。後期「光るものを持っているのだが、結局精度の低さが足を引っ張る」。これらは数学講師の言葉ですが、科目を問わずG君の最大の課題は作業全般に見られる粗さでした。G君の場合、一年を通じて担当講師はほとんど変わりませんでした。今思えばこれはG君にとって実に幸運でした。それぞれの講師が時に厳しく、時に優しく、粘り強く指導したことで、最終的には高い潜在能力を生かせるところまで引き上げられたのです。

春期から担当した上田は久々の「大物」に面食らったそうです。「和訳を添削してみると、さっぱり意味がわからない。よく見ると英文を一行飛ばして訳をしている。字は殴り書き、意味は通らなくても一向に気にしない。添削していて気が遠くなりそうだった」。「自分は英語ができる」という自負も改善を妨げる要因でした。英語科講師たちはそんなG君に対して、間違いの一つひとつを具体的に指摘して、なぜそれではいけないのかを理解してもらうことから始めました。次に基本的な授業の受け方、復習の仕方の改善を図りました。「話の内容をつかむのはうまいが、うなずくばかりでノートをきちんと取れていない」。長文を担当した平沢は、復習テストで丁寧に日本語を書くことを徹底して求め、「読む人にわかる日本語」でなければつき返しました。書くことは話すことの延長とも言えます。授業では生物を得意科目とするG君に内容についての生物学的背景に関して「説明」を求めました。人前で説明する場を経験することで、ともすると「作業」になりがちだった勉強から脱却し、「論理的に理解し、整理する」ことの大切さにも気付いていきました。半年が過ぎた頃に、ようやく大きな変化が見られました。9月の模試では英語、数学、化学でG君曰く、「去年の倍」の点数を取れたのです。

大躍進の陰には数学での大きな得点力アップがありました。雑さはありましたが、もともと数学が好きだったG君は「とにかく授業中が楽しかった」そうです。数学の面白さを語らせたら右に出る者はいない講師の高橋はG君の柔軟な思考力を引き出すことを優先し、あえて「雑さ」には目をつぶりました。高橋がこうした戦略をとったのも、G君の性格をよく見抜いていたからでしょう。どんなに厳しく注意を受けても、どんな難問に出くわしても、動じない「図太さ」を持っていたG君には、小手先の技術よりも本質的な思考力を鍛え上げることが最適な指導だったと思われます。生物の萩原が語る「余談」もG君には貴重な思考力の糧となりました。萩原は八ヶ岳での流星観測の体験談を授業で話したことがありました。大阪医科大を受験後、「先生の言っていた話が今日の問題にそのまま出ましたよ。先生の話している様子まで浮かんできて、完璧に書けました」と語ったG君。萩原はG君の合格を確信したそうです。受験が始まってあまり良い結果が出ていなかったG君でしたが、大阪医科大は見事正規合格。「いやー、びっくりです」。G君らしい発言です。「確かにこちらもびっくりでしたが、我々の努力も報われたと思うと本当にうれしかった」。上田の言葉が講師全員の気持ちを表しています。