上位校合格を目指し、 早い段階から独自のカリキュラムを組んで指導。
B君の場合(2016年卒)
慶應義塾大医学部進学。
他に、大阪医科大、関西医科大、東京大理科Ⅰ類合格。
B君は高校ではシミュレーション研究部に所属し、カードゲームやボードゲームを楽しんでいたそうです。京大を目指すという目標のもと、高校2年の春からメビオに通うことになりました。大きな課題は英語でした。文法が弱く、知識も不足していました。海外のゲーム解説書を読むなどして英語に触れていたこともあり、英文を読んで内容を把握する勘には優れていましたが、正確に訳し、記述するというレベルではありませんでした。高校2年の間は主に基本文法の習熟に時間を割くことになりました。高校3年になると、志望は京大から東大理Ⅰへと変更になりました。ただし、私立医大は受けるということがご両親との約束でした。
通常の2~3倍のスピードでカリキュラムをこなしてしまうB君でしたので、数学担当の高橋曰く、「こちらも腕の見せ所、いつも新鮮な気持ちで授業に臨んでいた」そうです。担当した全講師が同じ気持ちであったに違いありません。化学を担当した亀井は、東大など超上位校に必要な学力をつけるために、早い段階から独自のカリキュラムを組んで指導しました。現役生の場合、暗記事項は経験不足で弱点になっていることが多いのですが、B君は、「有機の各論には少し苦労した」ものの、夏以降は完全に自信がついたようで、貫禄を感じさせてくれました。物理を高校2年から担当していた乾は、B君について、「何より特筆すべきは『素直さ』でした」と語ります。「こちらの話を真っ白な状態でまっすぐに吸収してくれる」ので、一回の復習で基本が完全に定着し、教えていない内容でも「一人で考え、解答にまで至る」ことが少なくなかったのです。メビオで新たに学んだ内容を学校の授業で復習するというサイクルに乗せたことで、効率よく学習をすすめることができました。
苦手としていた英語については、クラス授業を通じて通常のカリキュラムで学習を進めていきました。 東大は和訳・要約はもちろん、自由英作、文法からリスニングまで幅広く問われるので、最初から何かに特化するのではなく、基本の確実な定着を図ろうというのが担当した上田の狙いでした。短期記憶は強くても、長期的に残らない傾向にあったB君にとって、ただ覚えるのではなく、使うことを意識した論理的・体系的な上田の指導は大いに効果的でした。そして夏からは解釈分野を個人授業に切り替え、東大対策を本格的に開始していったのです。大問ごとの演習を重ね、戦略を立てることで、B君も確かな「手応えを感じた」のでした。
冬期に入って、慶應大医学部の対策も平行して進めていきました。数学、理科は「東大理Ⅲでも戦える」まで仕上がっていました。課題であった英語、中でも自由英作文に関しては、「やや難しく考える傾向のある」B君に対して、講師の上田は「身近な物を題材にして、簡単な英語で書けばいいんだよ」とアドバイスしました。実際に好きなマンガをネタにして練習させたところ、見違えるようにうまく書けるようになったのでした。こうして万全の体制で受験を迎え、結果は見事東大理Ⅰに合格、さらに受験した私立大は慶應大医学部、大阪医科大、関西医科大すべて突破することができたのです。メビオならではの生徒に応じた柔軟なカリキュラム編成とスペシャリストとしての講師力がB君の大きな力となったことは間違いありません。