個に合わせた指導でブランクを克服、 1年で合格へ。
個に合わせた指導でブランクを克服、1年で合格へ。
G君の場合(2017年卒)
久留米大医学部進学。
G君は他の受験生とはちょっと違う経歴の持ち主でした。アメリカの大学に進学したのち、日本で芸術の道に。そこからさらに医師になろうと一念発起。
こうした経歴から、英語は超得意科目である一方、いわゆる日本の「受験数学」に対しては10年近いブランクがありました。アメリカで学んでいた数学との乖離が大きかったこともあって、ほぼゼロからやり直し、という状態。春期講習の時点では、あまりにも久々に数学の勉強をちゃんとやったため、最初は数字を何時間も見ているだけでクラクラしてしまったとのこと(笑)。
こうした状況であれば、英語の授業を減らして、数学の授業を増やすのが定石なのですが、G君は「詰め込まれるのは苦手」「大量に強制されるのは嫌」という性格。春期講習の様子から、年齢的にも性格的にもちゃんと自分で考えて動ける人だろうと講師陣は判断し、数学の強化授業はなしという状態で前期のスタートを切りました。実際「空いた時間は自分で自由に数学・理科の勉強をする」というスタイルがG君には合っていたそう。
さらに夏のクラス編成時には、どういうクラスで勉強してもらうのが一番良いのか、担当講師の間でじっくり話し合いました。やはり問題は数学。4月・6月の実力テストでは、G君の数学の成績はメビオ内で偏差値50に届いていなかったものの、授業中の様子から、数学的なセンス・思考力があることは確実でした。G君のようなタイプの人は、「たくさん問題を解くことで徐々に問題慣れしてもらう」授業よりも、「難しいことをじっくりと考えてもらう」授業の方が向いていると結論し、あえて数学のレベルが高いクラスで頑張ってもらうことに。
メビオでのクラス編成は、単純な点数順ではありません。もちろん実力テストの成績は非常に重要な判断材料ですが、ふだんの復習テストの出来や授業中の作業スピード、潜在的な才能、勉強スタイルなど、多くの情報から総合的にそれぞれの生徒にとってもっともふさわしいクラスを考えます。G君の場合、このクラス編成が効果絶大でした。8月の実力テストでは数学の偏差値が58に急上昇。こうした結果をふまえて、秋以降も同じタイプのクラスに。その成果は着実に数字となって表れ、ついに11月の実力テストでは、偏差値64という好成績!! 自分にぴったりのクラスで勉強することがいかに重要かという好例です。
そうして1年で受験に十分通用する力を身に着け、久留米大医学部に見事合格。
G君にメビオでの1年について感想を尋ねたところ、留学してさまざまな経験をしてきたG君から見ても、メビオの生徒には個性豊かな生徒が多く、とても楽しかったとのこと。もちろん勉強は大変で、楽しいことばかりではないけれど、「いわゆる受験文化」に縛られない受験勉強ができる――というコメントをくれました。通り一遍の受験勉強ではうまくいかなくて悩んでいる受験生の力になりたいと考えているわたしたちにとって、それはこの上なく嬉しい言葉でした。G君、本当におめでとうございます。