本人に合わせた課題とコーチングで、 真の実力を養成。
E君の場合(2017年卒)
愛知医科大進学。
他に、川崎医科大合格。
3歳で始めた水泳に20年の人生を捧げてきたスポーツマンらしく、素直で努力家。400メートル個人メドレーで一流を極め、リオ五輪出場を目標にしていた世界レベルの水泳選手だったE君も、受験の世界ではまるでおたまじゃくしでした。
「スポーツ枠でメビオに入れてもらいました」
と、自嘲気味に自己紹介するE君。というのも、入会時の学力診断テストの結果が最下位層だったからです。
本当に何も知らないところからのスタート。数学は知識がなく、問題文も読み間違える。語彙力に不安があり、英語の長文も苦手。でも「スポーツで一流なら受験生としても一流になれるはずだ」と考えた代表 神尾の先見の明は、講師陣にも徐々に理解されていきます。E君の勉強の仕方には、多くの受験生が手本とすべき特色があったからです。それは、〈徹底して“コーチ=講師”の言う通りにやること〉でした。
また、どの科目でも講師に積極的に働きかけ、自分の勉強法の修正に努めることも怠りません。
ミスで失点すると、この世の終わりか、というくらいに落ち込むなど、毎日の小テストにも真剣に取り組んでいました。それでもなかなかメビオでの順位は上がりません。しかし投げやりになることなく、E君は努力をし続けます。
そして一年目の受験。結果は、一次合格を得たものの進学はかないませんでした。
2月、3月———他の生徒たちの進学が次々と決まっていくなかでもE君は後ろ向きになることなく、明るく勉強を続けていました。それが翌年に実を結ぶことになります。
二年目を迎えた春期、成績ベストテンに入るメンバーがいるような上位クラスからスタート。しかし、数学では結果が出せません。図を描いて考える問題、式から図形の意味を想像する分野に苦しみ続けます。そして何より読解力、語彙力、常識力の不足という壁が立ちはだかっていました。
それでもE君は、常に“コーチ=講師”に相談をし、弱点を克服しようと試みました。「どうすれば常識力がつく?」というE君に対し、講師は、早くから入試レベルの演習問題をどんどん解かせました。大量の課題を与えることで、頭を使わせて経験値を高める作戦をとったのです。
そして二年目の入試。ついに正規合格を果たします!
コーチとは、当事者には見えないものを客観的に見ることができる人です。スポーツマンの彼はそれをよく理解していたからこそ、〈“コーチ=講師”の言う通りにやること〉に徹したのでしょう。“コーチ=講師”と生徒の連携が実を結んだ好例です。