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医学部再受験は不利になる? 必勝の勉強法も紹介

基本情報

2021/12/11(土)

(最終更新日2022/07/06)

一旦は別の道に進みながら、やはり医師になりたいと思った場合、あらためて医学部を受験して合格を勝ち取ることは可能なのでしょうか。一般的に医学部の再受験は不利になるといわれることが多く、再チャレンジするには勇気がいるかもしれません。

この記事では本当に医学部再受験は不利になるのかどうか、実際に何歳くらいまで受験可能なのかについて詳しく説明します。勉強法についても紹介しますので、医学部再受験を検討している方は参考にしてください。

医学部再受験は不利?

一般的に医学部再受験は不利だといわれることが多く、チャレンジすることに不安を感じている人も多いはずです。すべての大学がそうとはいえませんが、再受験が不利な理由は単純に学力だけの問題ではなく、年齢が加味されたうえで合否の判断が下されることにあります。

現役で医学部に合格して順調にいけば25歳までに卒業することができますが、20代後半にもなると医学部の6年間を経て卒業するときには、すでに30歳を過ぎているでしょう。

それだけ医師として働ける期間が短くなる現実があるため、そういった面では不利に働くことがあり得ます。しかし、医師になってから活かせるような資格や知識、スキルなどを持っている場合は強みになるため必ずしも不利になるとは限りません。

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医学部再受験を狙える年齢

医学部を再受験する年齢は大学によって違いがありますが、現実的には30代以上になると合格率は低くなります。一般的に、医学部合格後6年間勉強し、医師国家試験に合格してからも研修医として経験を積まなければ臨床医にはなれません。

30歳で合格して順調に6年間学んでも、医師国家試験を受験できるのは最短で36歳です。医師免許取得後は医療行為が可能ですが、臨床医として働くためには法律でさらに研修医として2年間の初期臨床研修を受けることが義務づけられています。初期臨床研修を終え、晴れて新米医師となるころにはすでに38歳です。

その後も専門医や認定となるためには、後期臨床研修と呼ばれる3~4年の研修期間もあり、実際にバリバリ臨床医として働けるようになるのは40代に入ってからになります。そのような事情から明言はされていないものの、医学部受験では実質的に年齢制限が存在し、試験の点数がよくても面接等で調整されている可能性は否定できません。

再受験時の年齢が35歳を超えるとさらに厳しくなることはいうまでもなく、再受験で医学部に入ることを検討しているなら、年齢に厳しい医学部は避けることがポイントです。

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過去には訴訟事例も

医学部再受験に際して年齢制限が設けられていなければ、基本的には何歳であっても受験することは可能です。しかし、過去には年齢が理由で不合格になったのではないかという疑いから訴訟になったケースもありました。

2005年に群馬大学の医学部を受験した50代の主婦から、筆記試験では合格者の平均を上回っていたにもかかわらず面接で不合格になったのは、年齢差別があったのではないかとの訴えが起こされたのです。入試担当者から医師として社会貢献できる人材の育成という点では年齢的に問題があるといわれたことを主張しましたが、結果的に主婦の訴えは退けられました。

ほかにも現役生や1浪生に加点を加え、医学部再受験生が不利になるような試験を行っていた大学があることも発覚しています。以上のように制度としては年齢制限がなくても、見えない制限が存在することもあり得ます。一般的には他学部を卒業してすぐの22歳から、社会人になって数年の25歳くらいまでが医学部再受験で多い年齢です。

再受験に寛容な大学を確認

国公立大学か私立大学かにかかわらず、再受験に対してある程度寛容な大学があれば厳しい大学もあります。もちろん厳しい大学であっても絶対に合格できないというわけではありません。医師になりたいという目標を叶える対策としては、再受験に寛容な大学を確認しておくことが大事です。

国公立大学のなかでも面接試験がなく、特に再受験に寛容な大学として東京大学や九州大学が挙げられていましたが、それぞれ2019年度、2020年度から面接試験が行われるようになりました。面接を実施していても再受験生から多くの合格者が出ている大学として、滋賀医科大学や三重大学、奈良県立医科大学があります。

私立の上位校でありながら再受験生に寛容な大学として日本医科大学があるほか、帝京大学も私立のなかでは再受験生に対して寛容であることが知られています。ただし入試の傾向は変化することがあるため、最新の情報を確認しておくようにしましょう。

医学部再受験に向けた勉強法

実際に医学部を再受験することを決めたら、医学部ならではの特徴を踏まえた勉強をしなければなりません。本番に得点できる力をつけておくことも大切です。この段落では医学部再受験に向けた勉強法について、3つのポイントと医学部予備校に通うメリットについて詳しく説明します。

勉強は科目間のバランスをとる

医学部はとにかく受験科目が多く、総合力を試されます。私立大学の医学部では英語と数学に加えて、理科は物理・化学・生物の3科目から2科目を選んで受験するパターンが基本です。国公立大学になると、さらに大学入試共通テストの7科目分を勉強する必要があります。

苦手科目や勉強が追い付かない科目がある場合、もともとレベルが高い受験生が集まる医学部の受験では別の科目で挽回すること自体が難しいでしょう。そうならないように、まずは科目間のバランスをとりつつ勉強を進めることが重要です。

すべてを並行して勉強しようとすると中途半端になることがあるため、1科目ずつ集中して勉強してもかまいません。要は、受験時に学力のバランスが取れている状態を目指すことがポイントです。自分の得意・不得意や生活スタイルも考慮しながら、各自に合った方法で勉強を進めるようにしましょう。

全科目で基礎を習得する

先述したように、医学部受験は勉強しなければならない範囲が幅広く膨大になります。抜けなく全科目で合格点を取れるところまで持っていくためには、まず基礎を固めることが重要です。

漠然と「基礎」といわれてもイメージしにくいかもしれません。医学部を受験するためには大学入試共通テストで90%の正解率が必要だといわれていることから、まずは安定して90%正解できる実力をつけるようすることが基礎力の習得につながります。

もちろん大学によっては難しい問題が出題されることもありますが、そもそも基礎なくして応用問題が解けるはずもありません。難問が解けなくても、ほかの部分で得点を稼げれば十分合格点を超えることもあります。そのためにも全科目で基礎を習得しておくことが大事です。

試験本番のための得点力

基礎を習得できたら、試験本番に得点できる力をつけることも医学部再受験を成功に導くためのポイントです。問題を理解することができても、試験本番で制限時間内に正解を導き出すことができなければ意味がありません。受験時はほかにも解かなければならない問題が多いため、素早く解答する練習を積む必要があります。

素早く解答することが大事とはいえ、間違いだらけでは得点にはつながらないため素早く解答しながら正確であることも求められます。「あの計算さえ間違っていなければ」と後悔することがないように、計算ミスやケアレスミスなどをなくすことも大切です。平常時とは異なる緊張した状態の試験本番でも、実力を発揮して得点できる力をつけましょう。

医学部予備校に行く

医学部再受験のための勉強は独学でも可能ですが、受験勉強から一旦離れた社会人にとって再び勉強漬けの毎日に戻るのは大変です。合格するために必要な勉強を効率よく行うことも難しいかもしれません。

医学部再受験に向けた勉強方法としては、医学部予備校に通うこともおすすめです。通常の塾や予備校とは違い、医学部に合格するという目的に特化しています。講師も医師や医学生であることが多く、医学部に合格するためのノウハウを得ることが可能です。

ムダのないカリキュラムを作成してもらうこともできるため、独学で勉強するよりも近道になります。試験の出題傾向を知ることができたり、不安なことがあれば相談できたりすることも医学部予備校に通うメリットです。

医学部再受験の注意点

一旦違う道に進みながら再び医師になることを目指して医学部を再受験するためには、いくつか心得ておくべきポイントがあります。実際に勉強するときは科目間のバランスを取り、基礎をしっかり習得することが大切です。そのうえで本番での得点力もつけなければなりません。

医学部進学予備校メビオでは、医学部の入試情報や過去問、解答速報はもちろん、医学部を受験するために役立つ勉強法なども掲載しています。医学部再受験を検討している方は、さまざまな情報が集約されたメビオのHPを活用してください。

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