医学部コラム
医学部受験の勉強法は? 合格するための秘訣を紹介
基本情報
2021/12/16(木)
(最終更新日2024/03/29)
医学部の受験で合格を目指すならば、勉強の仕方が大切です。医学部合格のために何をすれば良いのかを知っているのと、知らないのとでは後々大きな差が出てくるでしょう。
ここでは、医学部受験に合格するための大切なポイント、受験科目ごとの勉強方法、さらには睡眠などの生活についてもお伝えしていきます。医学部受験を考えている人は、参考にしてみてください。
目次
1.医学部合格に向けた3つのポイント
1-1全科目バランスよく勉強する
1-2基礎をしっかりと勉強する
1-3過去問をしっかり解く
2.各科目の勉強方法
2-1英語
2-2数学
2-3化学
2-4物理
3.睡眠と栄養にも気を遣う
4.まとめ
医学部合格に向けた3つのポイント
目標が決まっていなければ、それを達成するためにどのような手段をとるかを決めることは難しくなります。最初は「医学部合格」という漠然とした目標でも良いですが、できれば志望校を定めた方がより効率良く勉強を進めていくことができるでしょう。自分の志望校を前提として、勉強を進めていく上で大切なポイントを3つご紹介します。
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1.全科目バランスよく勉強する
国公立大学受験のためには、共通テストを受けなければなりません。共通テストでは国語、地歴・公民、数学、理科、外国語の試験が課されますので、全科目をバランス良く勉強する必要があります。
誰しも得意科目と苦手科目があるのは当然のことです。とは言え、好きな科目に偏って勉強を進めてしまうと、後から苦手科目を克服する時間や気持ちの余裕がなくなってきてしまう場合もあります。そのため、バランスを取りながら全科目でしっかりと点数が取れるように勉強していくことが重要です。全科目の総合点で合否が判定されるので、点の取れない苦手科目を残してしまうと、そこが重大な弱点となってしまう可能性が出てきてしまいます。
2.基礎をしっかりと勉強する
共通テストで出題される問題は、比較的基礎ができている、あるいは覚えていれば解ける問題が多いです。ですから、どの科目も基礎をしっかりと勉強することが大切となります。基礎的だから及第点を取りやすいわけではなく、逆に合格のボーダーラインが非常に高いところにあるので、点を落とすことができないと言えます。共通テストでの合格ラインは低くても80%、高い学校では93%ほどと言われています。足切り点が設定されていて、その点数に達していなければ2次試験を受けられないので注意が必要です。共通テストの過去問で常に90%以上できているぐらいの高いレベルを目指すと良いでしょう。
また、私大医学部受験を目指す場合にも基礎が重要であることには変わりありません。私大の場合には学校ごとに傾向が異なるものの、より難問が出題される場合もあります。自分の志望校が私大であったとしても、はじめに難問を解こうとするのは得策ではありません。難しい問題でも基礎がなくては解くのは難しくなります。英語で言えば、単語を知らなければ文章は理解できませんし、数学ならば公式や定理をきちんと覚えていなければ正しく解答することは難しいということです。
3.過去問をしっかり解く
基礎的な勉強を一通りやり終えたら、その後は過去問をやり込むことが非常に重要となります。共通テストの前身である旧センター試験の過去問や、私大志望であれば志望校の過去問を解くことで共通テスト、各私大、それぞれの出題傾向がつかめるはずです。特に医学部試験は、各大学の特徴が色濃く出る問題が多いので、傾向把握は大切になります。
そして、繰り返し過去問を解くことで「このような問題の場合にはこの解法、この考え方を当てはめる」というのをしっかりとインプットしましょう。共通テストは問題数も多いので、1問1問じっくりと考えるよりは、ある程度反射的に問題を解いていく必要があります。過去問を解くことはそのためのトレーニングにもなります。
しかし、多くの過去問を解けばいいというわけではありません。1度解いたら、間違えたところをチェックして理解し、次は解けるようにと少しずつ満点に向かって前進していく姿勢が大切です。
各科目の勉強方法
勉強方法のポイントの1つとして、各科目をバランス良くという話をしました。ここでは特に、国公立大学の二次試験で課題となる学科にスポットを当てます。これからの時代に必要なグローバル人材に求めるものとしても重視されている英語と、医学部受験生の中には得意な人も多い数学、そして理科で選択する人が多い化学と物理について、勉強方法を詳しく紹介します。
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英語
英語でつまずく人の声として「長文読解が苦手」という言葉がよく聞かれます。長文読解の問題集に頑張って取り組んでいるものの、なかなか成果が上がらずに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。その原因の1つは語彙力不足から来ています。ですから、英語で長文を読めるようになるためには、まずは単語、熟語とイディオムを覚え、その後英文法を学習することが重要です。できるだけ早い段階で語彙力を上げておけば、長文読解トレーニングに費やせる時間が長くなるので、語彙の習得はとても重要です。また、文法はそれだけでも問題として出題されますし、構文は覚えておかなければ長文読解に手間取ってしまうので、こちらもしっかりと学習しましょう。
医学部受験に限らず、英語力を上げるために効果的だと言われるのが、英語を聞きながら真似をして発音する「シャドウイング」です。ぜひCDなどに合わせて行ってみましょう。
数学
医学部受験は理系最高峰の難易度のため、理系に強く、数学が得意な人が多くいます。数学についても、英語と同じくまずは基礎的なことをしっかりとできるようにすることが大切です。まずは公式や定理などの理屈と本質を捉えてしっかりと覚えることです。ただ暗記するだけでは、それらを正しく使いこなすことは難しいですが、理屈が分かっていれば応用することができるようになるからです。
次に、公式や定理などを用いて問題を解く解法について学んでいきます。解法にはパターンがあるため、たくさん問題を解くことでどのようなときにどの解き方をするのかが瞬時に思い浮かぶようにしましょう。
化学
理科の受験科目は、化学、物理、生物の3つの中から2つまたは1つを選ぶ場合が多いです。中でも化学は得点しやすい科目と言われています。暗記すべきところもたくさんありますが、逆に言えば覚えてしまえば解ける問題も多くあります。計算問題もありますが、出てくる単元は限定的なので十分対策が取れるのです。
もし、化学に出てくる計算問題が苦手だったとしても、やり方は決まっているので繰り返しの練習で克服が期待できます。まずは自分にとってわかりやすい参考書・問題集を1冊、全網羅的に学習しましょう。覚えるべきところを覚え、解けない問題がなくなるまでやり込みます。その後、過去問に取り組んで繰り返し演習をして、出題傾向をつかみつつ学力の定着を図ってください。
物理
理科の中で物理を選ぶ人は、恐らく数学が得意な人でしょう。むしろ、数学が苦手な人であれば物理を選択することはおすすめできません。なぜなら、物理は数学のように本質の理解が重要となり、丸暗記では対策が難しい科目だからです。計算スピードも求められるので、もし数学が苦手な人であれば物理ではなく、知識の記憶と問題文の読解力が必要とされる生物を選択するのがおすすめです。
物理の勉強方法も具体的には化学の勉強方法と同様です。参考書を1冊決めて、その内容をしっかりと学習します。もし、志望校のテストにおいて物理の難易度が高いのであれば、さらに応用問題に取り組める問題集や過去問を使ってトレーニングを積み重ねましょう。
睡眠と栄養にも気を遣う
ここまでは勉強方法や各科目のポイントについて説明してきました。しかし、受験生にとっては休息も非常に重要であると肝に銘じなければなりません。よく、睡眠を削って勉強してしまう人がいるのですが、それはできれば避けたいものです。多くの受験生の日々の睡眠は不足しがちになっており、1日平均睡眠時間が7時間以下であると答えた人の割合は60%にも及んでいます。できるだけ1日7時間以上の質の高い睡眠を取るように心がけましょう。寝不足は集中力を奪いますし、免疫力を下げてしまいます。勉強の時間を無駄にしないためにも良い睡眠を取りましょう。
同じく、栄養バランスの取れた食事もとても大切です。受験勉強が佳境に入る頃は気温が下がり、体調を崩しやすくなります。勉強に時間を割くために、簡単な食事で済ませてしまうと野菜不足にも陥りがちです。野菜が足りずにビタミンが不足すると、風邪などをひきやすくなってしまいます。バランスの良い食事を摂ることで、身体の健康だけでなく、満足感を得ることで心の健康にもつながります。受験は身体が資本です。質の良い睡眠と食事で勉強の効率を上げていきましょう。
まとめ
医学部に合格するためには、試験科目について基礎的な勉強を徹底的に行うのが重要です。「基礎的」というと簡単そうに聞こえるかもしれませんが、共通テストで90%を超えるレベルを全教科分というのは、至難の業です。しかし、英語であれば語彙力を上げること、数学であれば公式などの本質を理解することなど、ポイントを押さえて積み重ねていけば、できないことではありません。さらに、勉強だけではなく、睡眠や食事も大切にして、集中力や健康をアップさせましょう。
しかし、そのようなポイントがわかってはいても、実際にそれを行うのは難しいことです。当サイトのような医学部受験対策や勉強法などについての情報が揃っているサイトを活用して医学部合格への道をつかんでください。
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