信州大学医学部の特徴

信州大学の前身は1944年に設置された松本医学専門学校で、1948年に松本医科大学に改称、1949年の国立学校設置法の施行によって信州大学となりました。

信州大学医学部では、知識レベル、技術レベル、態度レベルの要素を満たし、チーム医療を実践できるより良い医療人を育成することが目標です。知識レベルを高めるための講義と試験、技術レベルを高めるための実習、態度レベルを高めるための音楽やスポーツなどの課外活動を重視しています。

キャンパス所在地	長野県松本市旭3-1-1
URL	https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/
6年間の学費	349万6,800円
医師国家試験合格率（2021年度新卒・既卒含めた実績）	94.7％

ユニット講義の導入

臨床医学の講義では、最初に患者の症状から病気を診断する方法を学びます。病気の診断は身体の構造や機能、メカニズムといった基礎医学の知識と、それらに障害が発生した場合の症状や薬物治療に関する知識を統合しなければなりません。

病気ごとに起こりうる症状や、臓器・免疫別にどのような病気があるのかを整理するために導入されているのが､3年次後期～4年次前期に行われるユニット講義という形式の授業です。ある領域の疾患（例えば消化器など）に関して、内科・外科・画像医学などの領域を超えて教員が合同で担当し、統合的な集中講義を行います。臨床医学の知識を体系的に学ぶことが可能です。

150通りの選択肢からなる参加型臨床実習プロジェクト

日本の医学生の臨床教育は、国際基準と比較して臨床推論能力が不足していることが指摘されています。長野県では地域の中核を担うのが300床程度の小規模病院であるため、大人数の学生を受け入れることは難しいものの、診療科ごとに1名であれば通年で受け入れが可能です。

そこで学生は5年次後期に150種類以上のプログラムの中から一つを選択し、卒業時には臨床研修1年目修了と同等の実力をつけることを目標に、通常よりも大幅に多い72週の研修を行います。いわば、長野県の医療機関全体で学生を育てることを目的としたプロジェクトです。地域の病院で実習を積むことで、学生は臨床医に欠かせない基本的な診察能力の向上を図ることができ、医療機関にとっては将来的な地域医療スタッフの増加を望めるなど、双方にメリットが期待できます。

奨学金情報

信州大学医学部に通う学生が受けられる奨学金は以下のものがあります。

• 日本学生支援機構奨学金（給付・貸与）
• 民間・地方公共団体などの奨学金
• 信州大学知の森基金奨学金……3つの条件をいずれも満たしている人に対して40名程度に対し、一時金として10～40万円を給付します。

◎2021/11/25(木)時点でのデータ

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