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【講評】大阪医科薬科大学医学部[前期] 入試問題分析

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【講評】大阪医科薬科大学医学部[前期] 入試問題分析

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メビオ行事

メビオ講師コラム

2022/02/11(金)

2022年度 大阪医科薬科大学医学部[前期] 講評

昨日2月10日(木)は、大阪医科薬科大学 一般入試[前期]が実施されました。

メビオでは毎年、入試当日に解答速報を実施しています。
実際に入試会場付近で当日手配りしていますが、受け取れなかった方も、メビオ公式LINEからご覧いただけますので、ぜひ友だち追加してくださいね!

今回は昨日の大阪医科薬科大学の解答速報より、メビオ講師による講評をまとめてみました。
解答の詳細が気になる方は、ぜひ解答速報をチェックしてくださいね。

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英語

【Ⅰ】 [和訳] (やや易)
「人類の進歩に伴う負の側面」に関する英文。下線部および解答根拠となる英文に含まれる語句は標準的だが、修飾関係や並列関係の判断に注意を払う必要がある。

【Ⅱ】 [和訳] (標準)
「信頼できる研究の蓄積による進歩」に関する英文。下線部に含まれる語句と構造は標準的だが、修飾関係や並列関係の正しい把握や訳出の工夫が求められる箇所もある。

【Ⅲ】 [英訳] (標準)
「茶道の意義」に関する日本文の英訳。一部の訳語の決定に迷うところもあるが、構造は日本語の語順に素直に従えば迷わずに決定できる。典型表現をきちんと用いることができるかどうかで差がつく。

●総評
大問構成は例年通り3題。【Ⅰ】で昨年度に続き説明問題が出題された。【Ⅱ】は一部訳出しにくい箇所が含まれている。全体としては昨年並み。目標は65%

数学

サムネイル

【1】 [場合の数と確率] (標準)
(1)(2)は完答が必要。(3)は方針次第で作業量に差がつくだろう。

【2】 [数学Ⅲの微積分] (標準)
二項定理と高階微分の比較をするだけで計算はほとんど必要ないのだが、慣れていないとΣの処理などで混乱しそうである。(2)は具体的に書き下して(1)を使うだけの問題と気付けるかどうか。

【3】 [数学Ⅲの微積分] (やや易)
この問題は手をつけやすかっただろう。面積計算も単純な積分や台形公式だけで出せる。その大小比較も図形的に明らかなもので、それを変形するとそのまま(3)の不等式になっている。ここは完答したい。

【4】 [ベクトル、線分の通過領域] (難)
(2)までは解いておきたい。(3)もOB、ODの長さを考えるとわかる。(4)特定のθの値に対する正方形の和集合の面積が2となることに気付けるとよいが、難しかっただろう。

【5】 [数列、整数] (難)
並べ替えの対称性に関する問題であるが、問題の設定が非常に抽象的に書かれているのでそこが読みきれないと取り組みにくかったであろう。攪乱数列の問題になじみがあればその類題であるとわかる。また(3)の証明も数学的帰納法を利用することに見当はつくだろうが、記述がなかなか難しい。(1)が証明できなくても、与えられた漸化式を使えば(2)(3)は解ける。そこで得点を稼ぎたい。

●総評
数学的に内容の深い問題が多い。証明問題も非常に多く、センスがとても必要とされる。やみくもに計算に走っても手は出なかったであろう。2021年前期と比較して、難易度は上がっている。【3】は完答したい。【1】【2】【4】では前半をしっかりと得点することが必要。【5】は後半だけでも解きたいところ。目標は55%

物理

【Ⅰ】 [力学:地球の表面での重力] (標準)
地表面での重力を地球から受ける万有引力と遠心力の合力として考える問題。全体として標準的だが、後半は計算がやや重い。(5)までは完答したい。

【Ⅱ】 [熱+電磁気:断熱変化+コンデンサー] (標準)
気体の状態変化と電磁気の融合問題。⑦までは標準的なので完答したい。⑧以降は前半の結果を利用して効率良く計算したほうがよい。

【Ⅲ】 [電磁気:磁場中を移動するコイルに生じる誘導起電力] (標準)
(1)は典型的な問題なので完答したい。(2)は起電力と抵抗が明確にわかるように、回路図を書き直し地道に考えた方が良いが、時間はかかるだろう。

【Ⅳ】 [小問集合] (標準)
大阪医科薬科大学の小問集合でよく取り上げられる3つのテーマから出題された。2021年度は小問4問のうち3問を選択する形式だったが、2022年度は2020年度以前の全問解答する形式に戻った。過去問演習してきた人には3問とも解きやすかっただろう。

●総評

難易度は昨年度とほぼ同じ。各大問の後半は難易度が高くなっているので、時間のかからない問題を手早く処理できたかどうかで点差がつく。目標70%

化学

【Ⅰ】 [コロイド] (標準)
セッケンを題材にしたコロイドに関する出題。問われている内容はいずれも基本的なもの。文中にヒントとなるような文言も多く散りばめられていたので、そのあたりを上手く読み取りたい。なお問4は「解答欄の図に記入せよ」という出題であったため、「解答欄の図」については文意より推測で作成した。

【Ⅱ】 [熱化学・電池・弱酸遊離反応] (やや易)

水性ガス生成の反応式。メタンとの燃焼熱の比較。燃料電池の仕組み、炭酸塩と強酸の反応と、様々な内容について問われた小問集合に近い出題であった。水性ガス生成反応がわからないと初めの小問2問を落としてしまうが、一酸化炭素の毒性が強いことは当然知っておくべきことなので、水性ガスを知らなかったとしても問題文のヒントからほとんどの受験生は解けたと思われる。どの問題も問われている内容は平易なので、この大問は完答して得点を稼ぎたい。

【Ⅲ】 [各論(鉄)] (標準)
ステンレス鋼、ブリキ、トタンなど鉄に関する典型的な物質からの出題だった。問4の計算問題も問1の(ウ)の解答が亜鉛とわかっていれば容易に解答できた。問5の考察問題は一度この手の問題を解いたことがあれば容易だが、そうでない場合は本文の説明をしっかりと読んで考察する必要があり手間取った受験生も多かったものと思われる。

【Ⅳ】 [C4H8の異性体の決定] (易)
(1)の組成式決定、(2)の分子量決定は計算も割り切れ容易である。その後の構造式決定も大きな問題はないだろう。シス-2-ブテンとトランス-2-ブテンの極性の大小は結合の極性が対称性により打ち消されるかどうかで判断できる。

●総評

昨年度より易化した。計算量も少なかったため、高得点勝負になるのではないか。目標は80%程度。【Ⅰ】と【Ⅲ】で経験値による差がつきそう。

生物

【第1問】 [細胞間シグナル伝達] (易)
基礎的な知識を問う設問ばかりなので、満点を狙いたい。

【第2問】 [発生・視覚] (やや易)
問5の類題を解いた経験があるかどうかで差がついただろう。

【第3問】 [系統分類] (易)
基礎的な知識を問う設問ばかりなので、満点を狙いたい。

【第4問】 [植物の環境応答] (易)
基礎的な知識を問う設問ばかりなので、満点を狙いたい。

●総評
基礎をしっかりと固めてきたかどうかが問われる良問である。目標は90%

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