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【講評】近畿大学医学部[後期] 入試問題分析

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メビオ講師コラム

2022/02/28(月)

2022年度 近畿大学医学部[後期] 講評

昨日2月27日(日)は、近畿大学医学部 一般入試[後期]が実施されました。

メビオでは毎年、入試当日に解答速報を実施しています。
実際に入試会場付近で当日手配りしていますが、受け取れなかった方も、メビオ公式LINEからご覧いただけますので、ぜひ友だち追加してくださいね!

今回は昨日の近畿大学医学部の解答速報より、メビオ講師による講評をまとめてみました。
解答の詳細が気になる方は、ぜひ解答速報をチェックしてくださいね。

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英語

【A〜C】 [文法・語法・語彙] (やや難)
今年度前期入試と同様、昨年度に比べて問題数が1つ増え、(C)の英文の語数が増えた。受験生にとって馴染みのない語彙が一部含まれるが、基本的な文法・語法の知識や文脈をふまえて確実に解けるものが多い。

【D〜E】 [長文] (標準)
「DNAが情報を保存し正確に複製する能力」に関する英文。(D)の同義語選択、(E)の内容一致ともに取り組みやすい問題が多い。

【F〜G】 [長文] (標準)
「人間による宇宙の探究」に関する英文。前期に比べ文章量が大幅に少なくなり、根拠となる箇所も見つけやすい。

【H】 [長文] (やや難)
「ランサムウェア攻撃への対処の難しさ」に関する英文。文章量は大問中最も多く、設問も内容の深い理解が問われるタイプのものが含まれるため、時間がかかる。

●総評
形式面では昨年度と大きく違いはないが、分量も若干増え、設問の難易度も上がっている。前期より長文は若干解きやすい。目標は70%

数学

サムネイル
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【第1問】 [空間ベクトル] (標準)
計量の入った空間ベクトルの典型問題である。基本のベクトルは決められているし、その内積も求めさせているので、解法はおのずと決まる。ただ、すべて未知数をおいて分点の公式などで解こうとすると少し面倒になる。三角形OAMを切り抜いてきて三角比やメネラウスの定理を使うとか、三角形ABCが正三角形だから垂心と重心が一致することなどを使って、図形的に考えるのが楽だろう。

【第2問】 [確率・数列] (標準)
確率漸化式の問題。Aからの移動はさいころ、B,Cからの移動は硬貨と確率が異なるので状況を整理する力が必要である。数列{an}の漸化式を作る際は an+bn+cn=1であることを利用するとよい。また、BとCの対称性からbnとcnが等しいことにも気づきたい。

【第3問】 [数学Ⅱの微積分] (やや難)
3次関数のグラフとその接線、面積等について問うもので、3次関数のグラフの概要についての有名事実の証明なども含む出題であった。問われていることは難しくないのだが、見通しよくかつ要領よくやらないと計算を乗り切ることができなかったであろう。

●総評
全体としては昨年の後期と同程度の難易度であるが、どの問題も解法の選択次第で作業量が異なり、得点分布は大きく散らばりそうである。難問はないが制限時間が厳しいことを考えると全問解ききるのは難しい。目標は75%

物理

【第1問】 [力学:衝突・鉛直面内の円運動] (標準)
非弾性衝突および、垂直面内の円運動の典型的な問題。計算ミスに注意して完答しておきたい。

【第2問】 [電磁気+熱:極板間引力・気体の状態変化] (標準)
コンデンサーの極板間の引力と気体の状態変化の融合問題。極板間の引力の式を覚えていれば最後までスムーズに解くことができるだろう。(4)でスイッチを開いて固定を外した後には、極板間の引力が変化しないことに注意しておく必要がある。

【第3問】 [波動+原子:光の干渉・粒子と波動の二重性] (やや易)
粒子と波動の二重性に関して、干渉などの観点から知識を問う問題である。必要な知識は基本的である。計算の必要な設問もあるが、計算量は多くない。手早く完答したい。

●総評
総じて、2021年度後期の問題より易化。2021年度後期と同様、描図の問題は出題されなかった。大問2の融合問題も含めいずれもやや易〜標準の問題。時間的にも余裕のある受験者が多かったことだろう。大問1は8割、大問2は7割、大問3は8割5分程度得点できるとよいだろう。目標80%

化学

【第1問】 [リン、燃料電池] (難)
リン元素に関する各論ならびに計算問題、細かな知識が問われていたり、電子軌道にまで踏み込んだ出題があったり、難問が並んだ。選択肢問題も「すべて選べ」という形式で正答を出すのは難しい。深い前提知識がなくても問題文を読めば解ける(b)(f)(j)あたりは正答したい。

【第2問】 [電池、電気分解、pH、中和滴定、溶解度積] (標準)
鉛蓄電池を用いた電気分解で内容は標準的、計算問題が多く面倒だが、解き方に困る問題はなくこの大問でなるべく点数を稼ぎたい。

【第3問】 [芳香族化合物、合成樹脂] (標準)
前半は芳香族化合物に関する出題で実験や反応式など基本的な内容からの出題だった。後半の高分子化合物に関する出題も基本的な用語が多かった。医学部受験生なら確実に得点していきたい。

●総評
大問3つの構成は例年通りであった。大問1ではマニアックな知識を問われる設問が多く、ここではおそらく差がつかない。ここにあまり時間を割かず、大問2と3の中できちんと取るべき設問を集めて、60%が一次合格の目標。

生物

【第1問】 [心臓・循環系] (難)
高校生物の範囲を大きく逸脱しており、医学的な前提知識なしには解けない設問が多いので、半分できていれば十分だろう。

【第2問】 [細胞分裂] (やや易)
空所補充にはやや埋めにくいところもあるが、そのほかはほぼ典型題であり、きちんと演習を積んでいた受験生は得点できただろう。

【第3問】 [動物の配偶子形成・生殖] (標準)
問5の論述をうまくまとめられたかどうかで差がついただろう。

●総評
大問1は非常に回答しにくい設問が多いので、確実に得点できる部分だけを押さえて、大問2・大問3でどれだけ得点ができたかが勝負だろう。後期試験という狭き門であることを考慮すると目標は60%

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