医学部受験一筋医学部進学予備校メビオ

関西医科大学各科目の講評および全体総括

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入試

メビオ講師コラム

2025/01/26(日)

1月25日に関西医科大学の一般選抜前期入試が行われました。

一昨年の学費大幅値下げ以来、関西のみならず日本を代表する私立大学となりました。昨年の一般前期の志願者は2,297名でしたが、今年はさらに増加すると予想しています。

まず、データを見ていきましょう。以下は一般選抜前期のデータです。

  • 2022年:志願者 1,775名/一次合格 313名/正規合格 110名/合格最低点 250点
  • 2023年:志願者 2,224名/一次合格 352名/正規合格 127名/合格最低点 254点
  • 2024年:志願者 2,297名/一次合格 381名/正規合格 160名/合格最低点 269点

※ 合格最低点は正規合格のもの

昨年、私たちは「一次通過ラインは200点」と予想しましたが、正規合格の合格最低点および補欠繰り上がりの状況から考えると、250点以上だったと考えています。関西医科大学の受験者層は想像以上にハイレベルでした。私たちは今年度さらなる難化を予想しており、一次試験を通過するためには6割5分程度の得点が必要になると考えています。また、今年度から英語・数学の配点が100点満点から150点満点に変更されます。配点の変化が合否にどのように影響するか、要注目です。

さて、今年度の出題はどのようだったのでしょうか。以下、メビオ講師による各科目の所感をお伝えします。

英語

例年通りの大問3題構成でした。大問1ではT/F問題が姿を消し、文挿入、同義語選択、空所補充、内容一致を含む「長文総合問題」へと変化しました。難易度も上がりました。大問2でも若干の変化は見られましたが、大きなものではありませんでした。大問3の自由英作文では、英文メールで使われる英語表現への慣れが出来を大きく左右しそうです。目標得点率は60%です。

数学

例年通り大問4題構成となりました。昨年度は難問ばかりで予想得点も非常に低いものでしたが、今年度は「手をつけられる問題」が多く出題され、難易度も下がったと言えます。とはいえ、油断すると間違えやすい設定の問題や、状況が把握しづらい問題、空間把握能力が試される問題など、差がつきやすい出題が多かったように思います。目標得点率は50%です。

物理

例年通りの大問4題構成で、難易度はやや下がりました。また、4年連続で表やグラフを扱う問題が複数出題されました。どの大問も前半は平易に解き進められますが、後半は解きにくい設定となっていました。作業量は例年に比べてやや少ないものの、読み解く能力と計算処理力の両方が求められ、時間内に解き切れなかった受験生も多かったように思います。目標得点率は65%です。

化学

例年通りの大問4題構成でしたが、昨年度に比べて問題量が増え、時間との勝負となったと感じました。難易度自体には大きな変化は見られませんでした。限られた時間の中で正確に情報を読み取り、正確に解答する能力が求められています。目標得点率は75%です。

生物

例年通りの大問4題構成で、昨年度に比べて問題が易しくなりました。大問1の小問集合が取り組みやすい出題で、ここでしっかり得点しておきたいところです。全体的に取り組みやすい内容で、目標得点率は80%です。

総評

理科に関しては量は多いものの、総じて取り組みやすい問題が多く、大きな差はつきにくかったように思います。合否を左右するのは、配点が1.5倍となる英語・数学次第と言えるでしょう。

私たちは全科目の目標得点率が昨年度から少し高くなると予想しています。一次通過ラインは、ズバリ320/500点です!

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