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医学部受験生は要チェック! 後期の方が合格しやすい? 前期と後期の試験の違いを徹底解説

基本情報

2025/02/26(水)

(最終更新日2025/02/26)

医学部の後期試験で入りやすい大学はないか、探している人もいるかもしれません。一般的に医学部の後期は難易度が高いといわれますが、実際はどうなのでしょうか。本記事では、医学部の後期試験の概要や特徴、受験対策などを解説します。医学部の後期試験での受験を考えている場合には、ぜひ参考にしてください。

大学受験の前期試験と後期試験の違いは?

大学受験には、前期試験と後期試験の2つのスケジュールがあります。これらは、個別試験(二次試験)の日程を前期と後期に分けたものです。受験の機会を増やすことで、多くの受験生にチャンスを提供し、優秀な学生を確保する仕組みとなっています。

最大の違いは実施時期です。前期試験は2月下旬、後期試験は3月中旬に行われます。また募集人数も異なり、前期が全体の約8割を占めるため、後期試験は競争が激化しやすいです。

さらに試験科目にも差があり、前期では2〜3科目である一方、後期では1〜2科目に絞られる大学が多いです。

なお、後期試験は一般的に難易度が高いといわれています。こうした特徴を踏まえ、自身に合った戦略を立てることが重要です。

医学部受験にも前期試験と後期試験がある

大学受験には2つの日程があると紹介しましたが、同様に医学部受験にも前期試験・後期試験があります。国立と私立で異なる部分もあるため、それぞれに分けて前期試験・後期試験について解説します。

国立大学の医学部の場合

国立大学の医学部入試では、一般選抜(二次試験)が前期試験と後期試験に分けられています。前期試験はほぼ全ての医学部で実施され、全国49校が対象です。一方、後期試験は16校のみの実施に限られており、募集人員も前期の10分の1程度です。

医学部全体の合格難易度は他学部より高いですが、前期・後期それぞれに比較的入りやすい国立大学医学部も存在します。前期試験では秋田大学や徳島大学、後期試験では琉球大学が穴場として知られています。

国立大学の後期試験は全国で共通のスケジュールです。私立大学のように日程が分散しないため、戦略的な出願が求められます。また、前期試験と後期試験の試験内容が大きく異なる点にも注意が必要です。

私立大学の医学部の場合

私立大学の医学部でも同様に、前期試験と後期試験が行われています。前期試験は1月中旬から2月中旬、後期試験は2月下旬から3月中旬にかけて実施されるのが一般的です。試験内容は、一次試験では英語・数学・理科2科目、二次試験では小論文と面接という組み合わせが基本となります。

私立大学の前期・後期試験では、試験内容に大きな差がないことが特徴です。ただし、一部の大学では後期試験で科目数が減る場合もあり、例えば前期が「小論文・面接」なら後期が「面接のみ」というケースも見られます。

こうした共通性の高さから、私立大学医学部受験では前期の準備がそのまま後期にも活用できる利点があります。新たな対策が不要な分、効率的に挑めるのがメリットです。

医学部入試の後期試験の特徴

ここからは医学部受験における後期試験について、深掘りして解説していきます。後期試験の日程や試験科目、特徴、メリットについて紹介しますので、受験計画の参考にぜひ役立ててください。

後期試験の日程

医学部の後期試験のスケジュールは、国立と私立で違いがあります。

国公立大学の場合、前期試験は2月25日から27日の間に行われ、特に25日と26日に集中しています。一方、後期試験は3月12日または12日と13日の2日間で行われるのが一般的です。試験日数は大学によって異なり、1日のみの場合もあります。

私立大学では、前期試験が1月中旬から2月中旬に実施され、後期試験は2月下旬から3月中旬に行われます。国立大学に比べて実施期間が長いため、複数大学の後期試験を受けられる可能性が高いです。

後期試験の試験科目

医学部の後期試験では、前期試験より試験科目が少ない傾向にあります。国立と私立では内容に違いがあるため簡単に確認しておきましょう。

国立大学の後期試験では、一次試験として共通テストの国語、英語、数学、理科(2科目)、地歴公民(1科目)が課されます。二次試験は大学独自の試験となり、小論文と面接が中心です。

一方、私立大学では、一次試験で英語、数学、理科(2科目)が出題され、二次試験では多くの場合小論文と面接が実施されます。大学によっては、小論文と面接のみで受験できる場合もあります。科目数の違いを理解し、効率的な対策を行うことが重要です。

後期試験の特徴やメリット

医学部の後期試験は、前期試験で不合格となった受験生にも再挑戦の機会を提供する点が大きな特徴です。複数の受験チャンスが設けられているため、合格の可能性が広がります。

大学側にとっては、試験日程を分けることで幅広い学力層や多様な背景を持つ学生を受け入れられることが利点です。この仕組みは、大学が優秀かつ多様性のある学生を確保する一助となっています。

さらに、後期試験は前期で定員を満たせなかった場合に不足分を補う役割を果たします。募集人数は前期に比べて少なく、倍率が高くなる傾向にありますが、試験内容や問題の難易度は大きく変わらない場合が多いのも特徴です。一部の大学では、後期の方が募集人数が多いケースも見られます。

医学部は後期試験の方が受かりやすい? 後期試験の難易度は?

医学部の後期試験は「受かりやすい」といわれることもありますが、一概に断言することはできません。後期試験では前期に比べて募集人数が減少することが多く、競争が激化する傾向があるからです。

後期試験の内容は、前期試験と大きく異なることは少なく、基本的には同じ科目が出題されます。しかし、前期で不合格となった受験生が再挑戦するため、前期よりも倍率が上がり合格難易度が高まることもあるのです。また、試験科目や配点に若干の違いがある大学もあるため、後期試験に特化した対策を行うことで有利になることもあります。

結論として、後期試験は必ずしも「受かりやすい」とは限らず、倍率や競争の激しさによって、難易度は大きく変動することを理解しておくべきです。

医学部受験の後期試験を行っている医学部(国公立・私立)一覧

医学部受験の後期試験は、実施している大学とそうでない大学があります。ここでは、国公立・私立に分けて医学部受験の後期試験を行っている大学を一覧でまとめましたので、チェックしてみましょう。

国立大学医学部で後期試験を行っている大学

2024年時点で、後期試験を実施している国公立大学の医学部は、以下の16校となっています。

     
大学名 募集定員 都道府県
旭川医科大学 8名 北海道
秋田大学 24名(うち4枠は地域枠) 秋田県
山形大学 15名 山形県
東京医科歯科大学 10名 東京都
山梨大学 90名 山梨県
千葉大学 20名(うち5人は地域枠) 千葉県
浜松医科大学 15名 静岡県
名古屋大学 5名 愛知県
三重大学 10名 三重県
福井大学 25名 福井県
奈良県立医科大学 53名 奈良県
山口大学 10名(うち3人は地域枠) 山口県
佐賀大学 10名 佐賀大学
宮崎大学 15名 宮崎県
鹿児島大学 21名 鹿児島県
琉球大学 25名 沖縄県

募集定員にばらつきがありますが、定員が多いからといって入りやすいとは限りません。募集定員の多い大学は倍率も高い傾向にあるため、難易度が高くなる可能性があります。国公立の医学部で後期の募集定員が多いのは山梨大学(90名)と奈良県立医科大学(53名)でいずれも人気の高い大学です。

私立大学医学部で後期試験を行っている大学

2024年時点で、後期試験を実施している私立大学の医学部は、以下の12校となっています。

     
大学名 募集定員 都道府県
埼玉医科大学 20名 埼玉県
獨協医科大学 10名 栃木県
山形大学 15名 山形県
昭和大学 18名 東京都
日本医科大学 33名 東京都
日本大学 15名 東京都
聖マリアンナ医科大学 10名 神奈川県
藤田医科大学 10名 愛知県
金沢医科大学 10名 石川県
大阪医科薬科大学 15名 大阪府
関西医科大学 5名 大阪府
近畿大学 5名 大阪府
久留米大学 5名 福岡県

私立は国公立と比べて後期試験を実施しているところが少なく、12校が実施しています。ただし、東京で3校、大阪で3校となっており、大半が都市部に集中しています。

医学部受験の後期試験に向けた受験対策

医学部試験の後期試験をクリアするためには、後期試験に合わせた対策が必要です。ここでは、面接や小論文など科目別対策と、合格までのロードマップを解説します。何に・どのように取り組めばいいのか、内容をしっかりと把握しましょう。

科目別対策

医学部受験の後期試験における科目別対策の主要なターゲットは、面接と小論文です。この二つを実施する医学部が多いため、しっかりと対策をしておきましょう。面接・小論文のそれぞれの効果的な対策法を紹介します。

面接対策

医学部受験では、後期試験において面接が必須であるケースが多いです。大学によっては、学力試験を課さずに小論文と面接のみで評価される場合もあります。面接の形式は大学ごとに異なり、よくある形式は個人面接やグループ面接です。

特にグループ面接では、他の受験生の意見に耳を傾け、柔軟に自分の回答を補足するスキルが求められます。さらに、面接の所要時間やよくある質問をしっかりと把握し、具体的なシミュレーションを重ねておくことが大切です。志望大学の面接スタイルを十分に調査し、状況に応じた準備を進めることで、安心して試験に臨めます。

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小論文対策

医学部の後期試験では、多くの大学で小論文が重要な評価対象となっています。まず取り組むべきことは、頻出傾向のテーマを調査することです。医学や先端医療技術をテーマとする大学もあれば、患者とのコミュニケーションをテーマとした問題を出す大学もあります。テーマごとに実際に書く練習を積み重ね、専門書やエッセイを読み、表現や文章構成のコツをつかむと良いでしょう。

また、第三者に内容を確認してもらい、自分では気付きにくい文章の癖や改善点を指摘してもらうことも効果的です。一方で、小論文が課されない大学もあるため、苦手意識が強い場合には、出願校選びの段階で小論文のない大学を選ぶ方法もあります。

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合格までのロードマップ

医学部受験の後期試験で合格を目指すためには、効率的な学習計画が不可欠です。まずは過去問を徹底的に分析し、早期から過去問演習に取り組みましょう。後期試験までの時間は限られているため、時間管理を厳重にし、かつ効率的に学習を進める必要があります。

また、志望大学の出題傾向を詳しく調べ、小論文や面接を課す大学では、模擬試験や実践的な練習を重ねることが不可欠です。学科試験が含まれる場合は、基礎力の徹底が得点力を高めるポイントとなります。前期試験で結果が振るわなかった場合も、後期は再挑戦の場です。自分の可能性を信じ、ポジティブな気持ちで準備を続けることが成功への秘訣となります。

医学部受験の後期試験の注意点

医学部の後期試験は、合格難易度が高いといわれる一方で、いわゆる「穴場」とされる大学も存在します。穴場の医学部は比較的入りやすいと考えられていますが、注意も必要です。これらの大学は翌年度に志願者数が急増することが多く、倍率の上昇やボーダーラインの変動により合格が難しくなる場合があります。そのため、志望校を選ぶ際には、最新で信頼性の高い情報を基に慎重に判断することが大切です。

また、過去問対策を軽視しないことも重要です。過去問を繰り返し解くことで、志望校の出題傾向を理解し、試験本番に近い感覚を養うことができます。さらに、面接や共通テストのみによって合否が決まる大学もあるため、それぞれの対策に時間を割きましょう。計画的な準備と適切な情報収集が、後期試験での成功に直結します。

医学部の後期試験に受かるためのポイントをチェックする

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医学部の後期試験には、前期試験にはない特有の課題や難しさがあります。合格を目指すなら、緻密な過去問分析に基づく予想問題演習を徹底しなければなりません。メビオでは、後期試験に特化した対策講座を実施しており、志望校合格を目指して励む生徒を万全の体制で支援します。夢をかなえるために、活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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