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医学部の面接試験で落ちる人の特徴は? 合格のための対策と併せて解説

基本情報

2025/02/26(水)

(最終更新日2025/02/26)

医学部を受験するに当たって、特に面接に不安を感じている人もいるのではないでしょうか。面接を重視する医学部は意外に多く、学力があっても面接試験で落ちてしまう人は少なくありません。しかし、十分な対策を行っておけば自信を持って臨めます。本記事では、医学部の面接試験で落ちやすい人の特徴や、効果的な面接対策を紹介しますので参考にしてください。

医学部試験で面接が重視される理由

医学部試験では面接が重視されるケースが多いです。その背景には、筆記試験では判断できない要素を直接確認する目的があります。つまり「本当に医師になりたいのか」「医師として必要な情熱を持っているのか」を見極めるために面接試験が行われるのです。面接官は受験生の言葉や表情から、真剣さや医師としての適性を探ります。

また、医学部で面接試験があるのは、受験生のコミュニケーションスキルの測定のためでもあります。医師は患者だけでなく、看護師や薬剤師、医療事務など、多職種のスタッフと連携する能力が必要です。こうしたスキルは筆記試験だけでは測れません。

以上の理由から、医学部の面接試験は受験生の医師としての適性を確認する場として重要視されているのです。

医学部の面接試験で落ちやすい人の特徴

医学部の面接試験で落ちやすい人には、いくつかの特徴があります。その特徴を把握、分析することで、合格へ近づくことができます。

志望動機があいまい

医学部の面接試験では、志望動機があいまいであることはNGです。はっきりとした動機を答えられない、あるいは受動的な理由を述べると、面接官の評価が下がります。大学側は、医師としての覚悟や信念を持つ人材を求めています。そのため、なぜ医者になりたいのか、自分の言葉で明確に説明できないと、面接官に不信感を与えかねません。自分の経験や価値観を整理し、志望動機を具体的に伝える準備をしておくことが重要です。

会話が成り立たない

医学部の面接試験で、あまりにも会話が成り立たないと、面接官に悪い印象を与えます。医師の仕事では、患者や医療スタッフとの円滑なコミュニケーションが欠かせません。質問への回答が噛み合わない、面接官の目を見て話せないといった特徴を持つ受験生は、コミュニケーション能力が不足していると判断される可能性があります。そのため、普段から会話のキャッチボールを意識し、コミュニケーションスキルを磨いておくことが重要です。

高校の出席日数が足りない

医学部の面接試験では、高校の出席日数が足りないことがマイナス評価につながる場合があります。医学部は必修科目が多く、実習を含めて毎日忙しい授業スケジュールが組まれています。そのため高校時代に欠席が多いと、大学での授業に付いていけないと判断される可能性が高いです。けがや病気、家庭の事情といった理由がある場合は別ですが、特別な理由がない場合は合否に影響を及ぼす可能性があります。

求められる学力が備わっていない

医学部の面接試験で不合格になった理由が面接の失敗ではなく、実は学力が不足していたからという可能性もあります。面接は合否を左右する重要な要素ですが、医学部受験では学力試験も非常に重視されます。いくら面接の評価が良くても、学力が基準に満たない場合は不合格になる可能性が高いです。面接対策も大切ですが、まずは基礎となる学力を確実に身に付けることが優先です。

倫理観が欠けている

医学部の面接試験では、受験生の倫理観が重要視されます。医療従事者には専門知識や技術だけでなく、高い倫理観が必要だからです。面接中に発言が不適切だと、医療人としての適性を疑われる可能性があります。特に、生死に関する質問には慎重に答える必要があります。優れた回答を求められるわけではないので、まずは倫理的に問題のない内容を心掛けることが大切です。自分の価値観を整理し、倫理観を意識した回答を準備しておきましょう。

医学部の面接試験を通る人の特徴

医学部の面接試験を通る人はどのような特徴を持っているのでしょうか。ここでは、志望動機の明確さや身だしなみの問題など、医学部の面接試験を通る人の特徴を解説します。

志望動機が明確

医学部の面接試験に通りやすい人は、志望動機が明確です。特に「なぜ医師を目指したのか」という理由について、自分の言葉で具体的に説明することができます。さらに、医学部を選んだ理由や特定の大学を志望した理由もよく尋ねられるため、大学のアドミッション・ポリシーや研究実績、設備について調べておくと良いでしょう。志望動機をしっかり準備し、自分の熱意を分かりやすく伝えられる人が面接に合格する可能性を高めます。

身だしなみが整っている

医学部の面接試験では、清潔感のある身だしなみが求められます。服装や髪型、メイクなどが整っている人は第一印象が良く、面接官に誠実さが伝わりやすいです。医師は患者と接する職業であり、身だしなみも評価基準の一つです。日頃から、ボタンの締め忘れやネクタイの緩みがないかを確認する癖を付けておきましょう。また、スカート丈や髪型はフォーマルな印象を与えるものを選ぶことも大切です。身だしなみを丁寧に整えることは、自分の本気度や真面目さを示す大切な要素にもなります。

面接官との会話がスムーズに成り立つ

医学部の面接試験では、面接官との会話がスムーズに進むことが重要です。先述したように、医師は患者への診察や説明だけでなく、看護師や他の医療スタッフとの連携が欠かせない職業だからです。そのため、コミュニケーション能力は医師にとって必要不可欠な要素とされています。面接では、家族や友人との日常的な会話を通じて培ったコミュニケーションスキルが見られています。自然な会話のキャッチボールができるよう質問に的確に答える練習をしておきましょう。

学力や倫理観を兼ね備えている

医学部の面接に通るには、学力と倫理観を兼ね備えていることが必須です。医師は高度な学力だけでなく、患者や同僚と接する中で倫理的に適切な判断を下す力も求められます。学力と倫理観は、どちらも医療人としての基本的な資質であり、片方だけでは医師として成り立ちません。面接では、医療に関連する倫理的な問題に対する適切な対応を示し、法律や人権、マナーを尊重する姿勢を見せることが大切です。言葉遣いやエピソードの選び方に注意し、適切な印象を与えるよう心掛けましょう。

医学部の面接でよく聞かれる質問

医学部の面接で聞かれる質問は多岐にわたります。志望動機や医師を志す理由をはじめ、自己PRや将来像、学生時代の話について聞かれることもあります。特に注意したい頻出の質問を紹介しますので、チェックしてみましょう。

志望動機

医学部の面接において、志望動機は定番の質問です。そのため、漠然とした理由ではなく、深堀りされた具体的な内容が求められます。面接官は、あなたがなぜ医師を目指すのか、どのようにその目標を達成したいのかを知ろうとしています。自分の志望動機をしっかり伝えるためには、大学のカリキュラムや施設について調べた上で「この大学の環境なら理想の医師を目指せる」と思った理由を具体的に説明することが大切です。本気で医学部に進学したいという強い意志が伝わらない場合、面接官に与える印象は悪くなりますので、しっかり準備をしましょう。

医師を志す理由

医学部の面接では「なぜ医師になりたいのか」という質問もよくされます。この質問に対して、表面的な理由で答えると「本当に医師になりたいのか?」と疑われることになります。例えば「親が医師だから」「医師は社会的地位が高いから」といった動機だけでは、医師を目指す気持ちが弱いと見なされてしまうかもしれません。面接官は、医師としての使命感や患者との関わりに対する真剣な意欲を求めています。医師を志すにふさわしい具体的な動機を持ち、それをしっかりと伝えることが大切です。

自己PR

医学部の面接では、自己PRを求められることもあります。これは自己紹介だけでなく、あなたの強みや特徴を具体的に伝えるチャンスです。大学がどのような人材を求めているかを事前にリサーチし、それに合った自己PRを考えておくと効果的です。特技や資格に加え、昔から打ち込んでいたことなどもアピールポイントになります。どんなに小さなことでも、自信を持って堂々と伝えることが大切です。

自身の長所と短所

基本的な質問として、自分の長所と短所について聞かれることもよくあります。回答のポイントは、長所を医師としてどのように生かせるかを具体的に述べることです。例えば、冷静な判断力やチームワークの得意さを挙げ、それが診療現場でどう役立つかを具体的に説明すると効果的でしょう。一方、短所については、克服方法や成長のプロセスも含めて話すことが重要です。医療現場での適応力や改善意識が評価されます。具体例を交えて、自分の強みと弱みを簡潔に伝えましょう。

医療に関する時事問題

医療に関連する最新のニュースや動向について、意見を聞かれることもあります。この質問の狙いは、受験生が世の中の課題に関心を持っているかを確認することです。日頃から医療ニュースに触れる際は、その背景や原因を理解し、自分なりの意見を簡潔に述べられるように練習しておきましょう。可能であれば解決策まで考えられると、医療現場で求められる問題解決能力や判断力をアピールできます。

医師としての将来像

受験生の将来的なビジョンを確認するため「医師としての将来像」を質問される場合があります。この質問では、具体的な目標を明確に伝えることが求められます。例えば、臨床での診療や医学研究の分野など、自分が目指す医師像を具体的に描いておくことが重要です。漠然と「医師になりたい」と答えるだけでは評価されません。診療科の選択や医療界への貢献について、自分の意志を的確に伝えられるように準備しましょう。

学生時代に力を入れたこと

中学や高校時代の経験も頻出項目の一つです。この質問では、学業以外で取り組んだ活動や趣味について説明することで、自身の活動的な人間性をアピールできます。重要なのは、実績だけを伝えるのではなく、活動を通じて得た学びを将来の医師像にどうつなげるかを具体的に述べることです。例えば、部活動やボランティア活動で培った協調性や忍耐力を医療現場でどう生かすかを語ると、好印象を与えられます。

併願校について

医学部の面接では、併願校の有無も聞かれることがあります。この質問は特別なものではないため、落ち着いて答えることが大切です。併願校を正直に伝えた上で、選択した理由を具体的に説明することで、将来をしっかり考えている姿勢を示せます。ただし単なる選択肢の一つだと思われないよう、入学への熱意をアピールすることを忘れてはいけません。

医学部の面接試験で落ちる割合は?

医学部の面接試験で落ちる割合は、具体的な数字が公表されていないため正確には分かりません。ただし、面接で不合格になる可能性があることは事実です。例えば、面接官の質問に対し、論理的かつ明確に答えられない場合、不合格になるリスクが高まります。前述したような医学部の面接試験で落ちやすい人の特徴を複数備えている人は、さらに不利になる可能性があります。面接が得意であっても油断せず、しっかりと準備を行い、回答の質を高める努力が必要です。

医学部の面接落ちしないための対策

医学部の面接試験は、学科試験と同様、ぶっつけ本番では通用しません。本番を想定した練習やシミュレーションを行うことが大切です。最後に医学部の面接で落ちないための対策を紹介します。

模擬面接で面接の練習をする

医学部の面接対策として、模擬面接を受けることは非常に効果的です。予備校の模擬面接では、志望校ごとの傾向に基づいた具体的な対策が可能です。本番形式で練習を行うことで、緊張を軽減しやすくなります。また、話し方や内容について第三者からフィードバックを得ることで、自分の改善点を具体的に把握できます。模擬面接を通じて、論理的な回答力と適切なコミュニケーション力を磨き、万全の準備を整えましょう。

専門の対策講座を受ける

面接試験に特化した専門講座を受けるのもおすすめです。リアルな模擬面接の体験やオンライン形式の講座を通じて練習することができます。講座を受講することで、面接官の評価基準や回答のコツを効率よく学べます。また、志望校ごとの面接の特徴に対応した具体的な対策も行えるのが魅力です。適切な対策講座を活用することで確実な準備を進め、自信を持って面接に臨めるようになるでしょう。

医療に関するニュースのアンテナを張っておく

医療に関するニュースに常に注目しておくことも重要です。先述したように、最近の話題や医療問題については、面接で意見を求められることがあります。また、面接だけでなく小論文のテーマとして医療関連の時事問題が取り上げられる場合も少なくありません。日頃から医療関連のニュースにアンテナを張り、最新の医療問題に関する知識を蓄えましょう。得た情報を元に、自分なりの意見や考えを整理し、自分の言葉で説明できる準備をしておくことで、面接官に与える印象を向上させられます。

医学部面接試験対策なら、専門予備校メビオ

医学部の入試では面接が重視されているケースも多いため、十分に対策をしておくことが重要です。面接対策は一人でも行えますが、プロの指導やアドバイスを受けることで、より効果が高まります。メビオでは、面接に特化した専門講座を提供しており、面接重視の医学部を受験する際の対策として有効です。医学部の面接試験に合格するために準備を整えたい方は、ぜひご活用ください。

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