医学部コラム
医学部に合格するために高校1年生からできることは?心構えと具体的な勉強方法を紹介
受験計画
2022/04/08(金)
(最終更新日2024/01/16)
高校1年生といえば、高校受験が終わったばかりの人もいて、これから高校生活を満喫したい、大学受験なんてまだ先のことと思っている人も多いのではないでしょうか。
一方で、将来は医学部に進みたいと自分の将来への展望を持つ人もいるでしょう。医学部受験はハードルが高いため、高校1年生からしっかりとした心構えを持ち、着実に進んでいくのに越したことはありません。この記事では、医学部を目指す高校1年生がどのように勉強していけばよいのかを紹介します。
目次
1.医学部の受験勉強はいつから始めた方がよい?
2.医学部合格のために高1から準備が必要な理由とは?
2-1.受験生のレベルが大幅に向上
2-2.ライバルの浪人生に勝つため
2-3.部活と両立させるコツは?
3.高校1年生からの受験勉強のポイント
3-1.苦手分野を作らない
3-2.勉強する習慣をつける
3-3.中間・期末テスト対策を万全に
3-4.余力があれば標準問題までこなそう
4.高校生の具体的な科目別勉強法
4-1.英語
4-2.数学
4-3.化学
4-4.生物
4-5.物理
5.高校1年生から医学部目指して勉強しよう
医学部の受験勉強はいつから始めた方がよい?
医学部への進学を意識して勉強を始めるのは、早ければ早いほど良いでしょう。高校1年生から勉強を始められるのであれば、高校1年生から始めることに問題はありません。
早いうちから勉強を始めるメリットは、医学部受験に特化した勉強をより早くスタートできることです。特に高校生の場合は学校生活や学校の勉強を主体として考えていく必要があります。しかし、学校の勉強だけをしていたのでは医学部受験のライバルに差をつけることができません。
受験勉強を早く始めれば始めるほど、十分に時間をかけて受験対策を行うことができます。
医学部合格のために高1から準備が必要な理由とは?
将来医学部への進学を希望しているなら、医学部受験に向けた勉強を高校1年生から始めましょう。高1といえば、やっと高校生になったばかりで実際に大学受験をする高3までは時間もあり、なぜそんなに早くから勉強する必要があるのか疑問に思う人もいるでしょう。
ここからは、医学部受験に向けて高校1年生から勉強したほうがよい理由を紹介します。
受験生のレベルが大幅に向上
今まで安定した人気を誇ってきた国公立医学部に加えて、ここ20年で私立医学部の人気が高くなっています。受験者数が急増したことで、偏差値もかつてよりかなり高くなり、もっとも低い偏差値の私立医学部であっても、早慶理工学部レベルが求められるようになりました。
加えて、小学生の頃から医学部を目指して勉強してきた人や、世間でも名の通った名門校や進学校出身者が医学部合格者の中には大勢います。名門校であることや進学校出身であることは医学部合格の必須条件ではありませんが、ハイレベルな受験生をライバルとして戦わなければならないことは事実です。
その中で合格を勝ち取るには、少しでも早くから準備を始めることが必要です。
ライバルの浪人生に勝つため
医学部受験のライバルは現役生だけでなく高卒生も含まれます。高卒生は食事や睡眠など生活するのに必要不可欠な時間を除いてすべてを勉強時間にすることも可能です。実際、医学部をめざす高卒生は日々そのような生活を送っていることも少なくありません。
一方、高校生は学校生活があるので、高卒生と同じ時間を受験勉強のために確保することはできません。学習時間だけですべてを図ることはできませんが、高校生は高卒生に比べると学習時間はどうしても少なくなりがちです。
医学部受験でライバルになる高卒生に引けを取らない学力を身につけるためには、できるだけ早くから受験勉強に取りかかることが必要です。
部活と両立させるコツは?
部活に熱心に取り組むことは、面接や小論文で話をするときの話題としても使え、部活で得られる友情や達成感などは人生に良い影響を及ぼします。医学部受験を目指す場合であっても、部活に所属している人は後ろめたさを感じることなく精一杯頑張っていきましょう。
ただし、部活に力を入れすぎて勉強する時間がまったくない場合は部活への時間の配分を考える必要があります。。部活の時間は部活を精一杯行い、勉強の時間は集中して取り組む切り替えが必要です。勉強時間の長さではなく、メリハリを付けて短時間で集中して勉強していきましょう。学習計画を立てて部活のない日は勉強に専念します。
高校1年生からの受験勉強のポイント
医学部受験は難関であるとはいっても、出題される問題は一部の私立を除いて高校の教科書に載っています。基礎をしっかり固めていかに応用力を身につけるかが合格のカギです。揺るぎない基礎を身につけることこそが医学部合格への最も近道でしょう。
そこで、医学部を目指すにあたって高校1年生からどのように受験勉強を進めていけばよいのかを紹介します。
苦手分野を作らない
医学部入試では共通テストで85%以上は得点したいところ。私立入試でも基礎的な問題を落としてしまうと命取りです。。全科目で徹底した基礎力を身につけることを前提に勉強をします。
高校1年生で学ぶ内容は高校2年生、3年生で学ぶ内容の基礎です。得意科目があったとしても苦手科目があるとライバルに点差をつけられてしまうので、苦手科目を作らないようにしましょう。
また1科目の中に苦手分野があると、その先に学習を進めても理解できなくなることもあります。受験勉強中で、後から苦手分野を克服する後戻り学習は時間のロスになりますので、どの教科も基礎を完全にマスターできるようにしていきましょう。
勉強する習慣をつける
高校1年生の場合、まだ受験までは時間があると考えて勉強する習慣があまり身についていない人もいるのではないでしょうか。高校1年生から毎日何時間は机に向かうなどと決めて集中して勉強する習慣を身につけることで、本格的な受験勉強に向けてスムーズなスタートを切ることができます。
また、勉強は机の上だけで行うものではありません。たとえば、電車通学の場合は電車に乗ったら単語帳を見るなど、隙間時間を有効に使う方法もあります。電車に乗っている時間は1日あたりわずかな時間だとしても日数を重ねていけばかなりの時間になるので、その時間を有効活用しない手はありません。
中間・期末テスト対策を万全に
学校で行われる中間・期末テスト対策をしっかり行っていきましょう。中間・期末テストで問われる問題の多くは、学校で指定された問題集や教科書で扱われている内容です。一度解いたことのある問題は完璧にする、という意気込みで臨んでいきましょう。
中間テストはその学期前半の学習レベルを知ることができます。期末テストでは中間テストの結果を踏まえてその学期はどこまで理解度が進んだのかを見極めることができます。中間・期末テストを学習の軸として年間の勉強計画を考えていくとよいでしょう。中間・期末テスト対策を行うことは医学部受験の基礎力固めにもなります。
余力があれば標準問題までこなそう
高校1年生の場合は、学校で問題集が配られるのであれば、新たに自分で問題集を購入する必要はありません。
日々の学習対策としては配られた問題集をこなすことで十分です。定期テストに向けてはどの教科も基礎的な問題をすべて解けるようにしていきましょう。間違えた問題は必ずどこを間違えたのか見直して、次回は間違えないようにしていくことも大切です。
問題集は大体においてレベル別に問題が分かれています。自分が得意で勉強しやすい科目は基礎的な問題だけにとどまらず、その先の標準問題まで解けるようにしていきましょう。
高校生の具体的な科目別勉強法
医学部の基本的な入試パターンは英語・数学・理科2科目です。理科は多くの場合、化学と物理、もしくは生物どちらかを選択する人が多いでしょう。物理と生物の選択は高校2年生で行うので、高校1年生では英語・数学・化学に力を入れて勉強に取り組んでいくことをおすすめします。
ここからは医学部受験に向けた高校生の具体的な科目別勉強法を紹介します。
英語
英語学習においては、医学部入試に対応できる単語力を高校1年生のうちに身につけます。医学部入試レベルの単語帳をメインに学習を進めていきます。また、入試改革により重視されるようになった「読む」・「聞く」・「書く」・「話す」といった「4技能教育」の基礎固めを行うと共に、入試問題を解く際の要となる文法・語法についても反復練習を繰り返しましょう。
医学部入試では長文読解も重要のため問題集に取り組み読解力を養っていきます。長文読解の中で分からなかった単語はそのままにせず、ノートにまとめていきましょう。
数学
数学はまずしっかりとした基礎力を身につけていくことが大切です。そのために、高校の授業も決しておろそかにしないようにしましょう。高校で課題として出される基礎的な問題集に関しては、必ずこなしていきます。
数学は前の分野を理解している前提で次の分野に進んでいくので、苦手な分野を克服してから次に進んでいきましょう。公式は丸暗記するのではなく、なぜその公式になるのかを理解することが大切です。本質を理解していれば間違いを防ぐことにもなり、、応用も利くため演習問題に挑戦しやすくなります。
化学
化学の学習において大切なことは、覚えるべきことをきちんと覚えること。単に知識を増やすという意味ではなく、医学部入試に必要な部分を余すところなく身につけていくことが必要です。
また化学の学習においては、問題の解法を考える前に自然現象があることを忘れてはなりません。単に公式を覚えるのではなく、自然現象と公式の結びつきを考えるようにしましょう。そうすることで公式の抜け落ちを防ぐことができ、、計算結果が妥当であるかを判断できるため計算ミスを少なくすることにもつながります。
生物
覚えることがたくさんある生物は、1つの知識で1つの答えしか導き出せないような「1対1対応の知識」ではなく、1つの知識で複数の答えが導き出せる「1対多の知識」を身につけていくことが大切です。そのために、1つの知識についてできるだけ論理的に深く理解します。
力を付けるためには、図や絵を描いて人に説明する練習を取り入れていくとよいでしょう。自分が正しく理解できていなければ人に説明できません。この練習法は、自分の理解度を知ることや理解を深めることにもつながります。
物理
物理も基礎固めをしっかり行うことが大切です。物理の学習をするときも、現象をイメージしましょう。イメージした現象を数式で表せるか、数式で表された現象、エネルギー、運動量など抽象的な概念のイメージができるかがポイントです。
あまり使ったことがない公式は練習問題を解きながら覚えていきましょう。最初は丸暗記になっても構いません。何度使っても公式を間違えたり思い出せなかったりする場合は、公式が何を意味しているのかを考えていきましょう。
高校1年生から医学部目指して勉強しよう
医学部への進学を目指すなら、高校1年生から受験を意識して勉強していくことが大切です。勉強をスタートする時期が早ければ早いほど、ライバルに対して差をつけられるでしょう。
とはいえ、高校1年生は基礎固めをする大切な時期。学校の勉強をおろそかにすることのないよう、中間・期末テスト対策も抜かりなく行っていきましょう。医学部受験のノウハウがあり受験に向けて効率良い学習が進められる医学部受験予備校を利用する方法もあります。医学部受験予備校メビオは、高校生から受け入れており、医学部受験を知り尽くした講師の指導により効率的な学習が可能です。
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