筑波大学 医学群の特徴

筑波大学は前身である東京教育大学の移転を機に、筑波研究学園都市で1973年に開学し、1976年には附属病院が開院しました。

筑波大学医学群は医学類と医療科学類、看護学類の3学類からなり、医療者および医学研究者を目指す学生が学んでいます。新卒の医師国家試験合格率は全国平均を上回る水準を保ち、卒業生評価でも高い評価を得ています。

筑波大学医学群医学類では「医学教育革新の先導的役割を果たす」という目的のために、教育方式も常に改良を加えてきました。2004年から導入された「新・筑波方式」や、後述する分野別国際認証に対応するための取り組みにもそうした姿勢が表れています。

キャンパス所在地	茨城県つくば市天王台1-1-1
URL	https://www.md.tsukuba.ac.jp/igakugun/
6年間の学費	349万6,800円
医師国家試験合格率（2021年度新卒・既卒含めた実績）	99.3％

分野別国際認証に対応

筑波大学は文部科学省が推進するスーパーグローバル大学創生支援採択校の中でも、世界ランキングトップ100を目指す力のある「スーパーグローバル大学創生支援」タイプA（トップ型）に選定されています。

加えて医学群医学類でも、分野別国際認証に対応するために大幅なカリキュラム変更などの取り組みを行い、2015年に受審して2018年に認定を受けました。

ディスカッションを通じて学生に理解を促す少人数チュートリアル教育を導入するとともに、担任制を設けて学生のサポートにも対応していることも評価されています。2016年には卒業時のあるべき姿や能力を示すコンピテンシーとマイルストーンも策定しました。

医療人に求められる臨床能力を学ぶ「医療概論」

筑波大学医学群医学類のカリキュラムは、PBL（問題基盤型）チュートリアル方式を取り入れた臓器別統合カリキュラムと、クリニカルクラークシップ、医療概論が3本の柱です。

特に医療人に求められる臨床能力に関して、従来のような臓器別・症候別の枠組みでは修得が難しい領域も少なくありません。そこで医療概論で体系的に学べるよう、すべての学年に医療概論コースが設けられています。

医療概論では医師患者関係、チーム医療、地域医療(プライマリ・ケア)、医療安全、行動科学／ヘルスプロモーション、医療倫理、プロフェッショナリズムの7つのテーマを学習します。

奨学金情報

筑波大学では日本学生支援機構や民間団体が提供する奨学金以外に、2009年に創設された筑波大学学生奨学金「つくばスカラシップ」で学生に対する経済的支援を行っています。医学群の学生が申請できるのは、国際的医学研究人養成コース支援です。

対象は医学群医学類国際的医学研究人養成コースに在籍し、終了後に基礎研究者を志望する学生で、月額5万円が支給されます。

さらに学習意欲の促進を目的として、2年生の秋学期までの成績が特に優秀かつ、規範となるような学生に対しては、一律10万円が支給される学業成績優秀者支援奨学金もあります。

◎2021/11/25(木)時点でのデータ

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